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Dragon's Jazz Corner

Benjamin Drazen (as)


*BENJAMIN DRAZEN QUARTET / INNER FLIGHTS
benjamin drazen(as,ss)
jon davis(p), carlo de rosa(b), eric mcpherson(ds)
2010/Posi-Tone Records/

1 Mr. Twilight
2 Monkish
3 Prayer For Brothers Gone By
4 Jazz Heaven
5 Inner Flights
6 Neeney's Waltz
7 This Is New
8 Kickin' Up Dirt
9 Polka Dots And Moonbeams


ベンジャミン・ドラゼン(sax)は初見、ニューヨーク出身の38歳です。
ジョン・レノンに似たジャケットを見ながら手を出したり引っ込めたりしました。
迷いながらとりあえず買ってきましたが結果は大正解でした。
まず特徴的なのは繊細なアルト・サックスの音色でしょうか。
高く美しく新鮮で瑞々しい・・・居そうで居ない独特な音色で心に残ります。
若い頃のジャッキー・マクリーンの音色にコルトレーン以降のマクリーンの音楽性が近いかもしれません。
師匠格はデイブ・バーンズ(tp)、ジョージ・ガーゾーン(ts)、デイブ・リーブマン(ss)等々だそうです。
ガーゾーンにリーブマンならなんとなく分かってもらえると思います。

オリジナルが7曲とスタンダード2曲の内容で構成もいいです。
まずはコルトレーン・カルテットを彷彿とさせる(1)「Mr.TWILIGHT」で鷲掴みにされました。
モンク・テイストの(2)「MONKISH」、ベストは表題曲の(5)「INNER FLIGHTS」で音楽性も高い。
スタンダードでは(7)「THIS IS NEW」が秀逸でした。
共演のジョン・デイビスのピアノがいい、エリック・マクファーソンのドラムも聴きどころになります。
切れ味抜群のアルト・ワン・ホーン・カルテットが聴けました。
ポスト・ハード・バップでありながら新しい息吹を感じる好盤です。
このデビュー盤が良かったのでジョン・デイビスと共にまた聴いてみたいと思いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)