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Dragon's Jazz Corner
Arthur Blythe (as)
*ARTHUR BLYTHE QUARTET / EXHALE
arthur blythe(as)
john hicks(p), bob stewart(tub), cecil brooks V(ds)
2003/SAVANT/
アーサー・ブライス(as)の新譜なら買わないわけにはいきません。
全盛期の凄みはありませんがテューバ入りの独特のサウンドは健在です。
昔のゴリゴリ迫るジャズも好きだったですよ。
ブライスの強烈なブルース・フィーリングはなんとも言えませんね。
ジャズ・スタンダード・ナンバーの演奏にその特徴がよく現れています。
(2)で聴かせるバラード・プレイも印象に残りました。
ジョン・ヒックスが少し大人しい感じかな、もうちょっと暴れてくれても良かったかもしれません。
(中間系)
「Cousin Mary」、「Come Sunday」、「Night Train」、「Equinox」、
[All Blues」、「Straighten Up And Fly Right」
*ARTHUR BLYTHE QUARTET / BLYTHE BYTE
arthur blythe(as)
john hicks(p), dwayne dolphin(b), cecil brooks V(ds)
2001/SAVANT/
1 Hardly
2 Besame Mucho
3 Blue Monk
4 Light Blue
5 And One
6 My Little Brown Book
7 Naima
8 Ruby My Dear
9 Blythe Byte
10 What A Friend We Have In Jesus
元ゴリゴリ・アルト・サックス奏者、アーサー・ブライスの変身スタンダード作品集です。
全10曲、うち4曲がジョン・ヒックス(p)とのデュオになっています。
彼が尊敬するセロニアス・モンクの曲も3曲入っています。
最近の軟弱なジャズとは一線を画す素晴らしさです。
この緊張感のある表現力はどうでしょう。
「ベサメ・ムーチョ」なんかは涙ちょちょ切れものですよ。
彼としては比較的聴き易いですからみなさんにもじっくりと聴いて欲しいアルバムですね。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(まじめ系)
*ARTHUR BLYTHE QUARTET / LIVE AT THE VANGUARD
arthur blythe(as)
john hicks(p), cecil mcbee(b), bobby battle(ds)
1994/Enja/
アーサー・ブライス・カルテットの入魂のライブ盤。
全7曲は全て自身のオリジナルで平均10分の長丁場です。
* SAM RIVERS, ARTHUR BLYTHE, NATHAN DAVIS, CHICO FREEMAN / ROOTS
SALUTES THE SAXOPHONE
sam rivers(ts), nathan davis(ts,ss), arthur blythe(as), chico freeman(ts,ss),
don pullen(p), santi debriano(b), tommy campbell(ds)
1992/In Out/
1 Cottontail-For Ben Webster
2 Parker's Mood-For Charlie Parker
3 Impressions-For John Coltrane
4 You Don't Know What Love Is-For Eric Dolphy
5 The Panther-For Dexter Gordon
6 Body And Soul-For Coleman Hawkins
7 St,Thomas-For Sonny Rollins
8 Red Top-For Gene Ammons
9 Lester Leaps In -For Lester Young
今作の魅力はメンバーの豪華さにあります。
サックスは年齢順にサム・リヴァース(ts)、ネイザン・ディヴィス(ss)、アーサー・ブライス(as)、チコ・フリーマン(ts)です。
バックはドン・プーレン(p)、サンティ・デブリアーノ(b)、トミー・キャンベル(ds)のトリオです。
サム・リヴァースは88歳、ネイザン・ディヴィスは81歳、アーサー・ブライスは76歳ですでに亡くなっています。
チコ・フリーマン(ts)は最も若く70歳で健在です。
この4人のサックス奏者は伝統に根ざしながらもフリージャズ〜ロフト・ジャズ傾向の強いミュージシャン達です。
リヴァースはマイルス・ディヴィスからフリー・ジャズの雄、ディヴィスはエリック・ドルフィ(as)との共演歴が長い、
ブライスは70年代にロフト・ジャズ・シーンで活躍、チコはシカゴ・ジャズの大御所ヴォン・フリーマンの息子です。
当然ながらこの4人のサックス奏者の中心にいるのはサム・リヴァースに他なりません。
共演のドン・プーレンも鍵盤を転がす独特のスタイルとタッチを持つユニークなピアニストで好きした。
残念ながら1995年に53歳の若さで亡くなっています。
全9曲、今作はまた1曲1曲の稀代のサックス奏者の名演に敬意を表しています。
(1)はベン・ウェブスター(ts)、(2)はチャーリー・パーカー(as)、(3)はジョン・コルトレーン(ts)、
(4)はエリック・ドルフィ(as)、(5)はデクスター・ゴードン(ts)、(6)はコールマン・ホーキンス(ts)、
(7)はソニー・ロリンズ(ts)、(8)ジーン・アモンズ(as)、(9)レスター・ヤング(ts)に捧げる形になっています。
この人選も絶妙で、なるほどこの人達が後のサックス奏者に与えた影響が一番大きいのかと思いました。
このメンバーなら悪かろうはずもなくどれも素晴らしい演奏が詰まっていました。
中でも私的ベストは(4)「You Don't Know What Love Is」になります。
ここでのネイザン・ディヴィスのソプラノ・サックスのバラード・プレイに痺れてしまいました。
彼に関してはエリック・ドルフィとの共演盤を聴いたことがあるだけでほとんど知らなかった。
こんなに凄いプレイヤーだったのかと認識を新たにしました。
(2)「Parker's Mood」のアーサー・ブライスやドン・プーレンのソロもまた心に残る名演です。
(3)「Impressions」ではチコ・フリーマンの強烈なソプラノ・サックス・ソロが聴けました。
(5)「The Panther」のサム・リヴァースの朗々と歌うテナー・サックスのソロなど聴きどころが満載です。
1991年ドイツ/レバークーゼン”フォーラム”での実況録音ですが司会はチコが務めていました。
1990年代の貴重盤の一枚に上げておきます。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
*ARTHUR BLYTHE / PLAYS THELONIOUS MONK
arthur blythe(as),
abdul wadud(cello), bob stewart(tuba), bobby battle(ds), kelvyn bell(g)
1983/Columbia/
ブラック・ジャズ・サックスの権化、ブライスのモンクス・ソング集。
このゴリゴリとしたスイング感こそ、ジャズのサムシング・エルスだ。
アーサー・ブライス・カルテットの入魂のライブ盤。
全7曲は全て自身のオリジナルで平均10分の長丁場です。
(帯中よりの抜粋)
ボブ・スチュワートのチューバが抜群の効果を上げています。
「We See」、「Light Blue」、「Off Minor」、「Epistrophy」、
「Coming On The Hudson」、「Nutty」