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Dragon's Jazz Corner

Ari Hoenig (ds)


*ARI HOENIG TRIO & QUARTET / BERT'S PLAYGROUND
ari hoenig(ds), jonathan kreisberg(g), matt penman(b),
criss potter(ts)(1,4,9), will vinson(as)(3,7),
gilad hekselman(g)(2,10), orlando lefleming(b)(2,6,8.,10)

2008/DREYFUS/

アリ・ホーニグ(ds)を最初に注目したのはお気に入りのピアニストのケニー・ワーナー・トリオでした。
ずいぶんと刺激的なドラムを叩くなぁーというのが最初の印象です。
その後、自己のトリオや、ジャン・ミシェル・ピルク(p)・トリオ、リチャード・ボナ(b)のアルバムでも聴きました。
最先端の感覚を持つドラマーの一人として注目しています。
自身のオリジナルが5曲とモンク、コルトレーン、ショーター各1とスタンダードが2曲の好バランスの構成です。
トリオとカルテットが半々なのもよく考えられています。
聴きどころはやはりクリス・ポッター(ts)が参加の「1、4、9」だと思います。
ジョナサン・クライスバーグ(g)、マット・ペンマン(b)、ホーニグのリズム・セクションとの絡みが魅力的です。
スリルと刺激に富んだコンテンポラリーなサウンドが聴けます。
アルト・サックスのウィル・ヴィンソンは初見ですがサウンド的にピッタリとマッチしていて好演しています。
ただ、ドラム・ソロで演奏される(5)「'ROUND MIDNIGHT」はまったく分からなかった。

共演のクライスバーグとペンマンの二人は2006年の来日公演で見ています。
その時の印象はこうでした。
『クライスバーグはパット・メセニー級のテクニシャンでなめらかなギター、超高速フレーズには目を見張るばかりです。
ペンマンはすごく大きな手をしていて、まるでメロディー楽器のように軽々とベースを駆使し、
今までこのようなタイプのベーシストは見たことがありません。
今が旬の最先端のジャズが聴ける好盤でお薦めの一枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)




*ARI HOENIG QUARTET / THE PAINTER
ari hoenig(ds)
jean-michel pilc(p), matt penman(b), jacques schwarz-bart(ts)
2004/SMALLS RECORDS/

1 I Mean You
2 The Painter
3 For Tracy
4 Condemnation
5 Remembering
6 Birdless
7 Pilc-ing Around
8 Summertime


アリ・ホーニッヒ(ds)を最初に聴いたのは私の好きなケニー・ワーナー(p)・トリオのライブ盤でした。
ずいぶんと刺激的なリズムを繰り出すドラマーだと思いました。
その後ジャン−ミシェル・ピルク(p)・トリオの一員として登場した時、その凄さを再認識した次第です。
変化の激しい複合リズムをいとも簡単そうにやってのけます。
大きな将来性を感じさせる天才肌のドラマーだと思います。
メンバーはこれまた刺激的なジャン−ミシェル・ピルク(p)と売り出し中のベーシストのマット・ペンマン。
このトリオにjacques schwarz- bart(ts)が2−7に加わっています。
全8曲中、オリジナルが6曲でカルテットの演奏、残り2曲がトリオ編成です。
ドラマーを中心とした新感覚のジャズが聴けます。
テナーのシュワルツ・バートも好演、(4)の「CONDEMNATION」がベスト・トラックか。
4者一体のインタープレイが強烈です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)