[トップページ]



Dragon's Jazz Corner

Antonio Sanchez (ds)


*ANTONIO SANCHEZ / MIGRATION
antonio sanchez(ds)
chris potter(ts,ss), david sanchez(ts), scott colley(b)
chick corea(p)(1,8), pat metheny(g)(3,9)
2007/CAM JAZZ/

1 One For Antonio
2 Did You Get It ?
3 Arena
4 Challenge Within
5 Ballade
6 Greedy Silence
7 Inner Urge
8 The Hummingbird
9 Solar


注目のドラマー、アントニオ・サンチェスの初リーダー・アルバムです。
今までにも何度か聴く機会があったのですがこれほどのドラマーとは気が付きませんでした。
これは幅広い音楽性で色々なところに出没していたのが災いしたと思っています。
それほどこのアルバムでのアントニオ・サンチェスは素晴らしいです。
1974年生まれの現在33歳なのでこれからの活躍が本当に楽しみです。
パット・メセニー・グループに参加してから知られるようになりました。
パット・メセニーが絶賛していてチック・コリアにもその実力を認められることになりました。
早速、チック・コリア・トリオの一員としてこの9月には来日公演が予定されています。
いずれにしてもドラムだけを聴いていても面白い作品なんてそうあるものではありません。
作曲能力も非凡、彼の持つ多彩な表現力と幅広く奥深い音楽性のたまものでしょう。
スコット・コーリー(b)にもスポット・ライトが当てられているのは好感が持てます。
この二人のコンビは先日の(8)「Manuel Rocheman Trio / Dance Cactus」でも聴くことができます。
クリス・ポッターとデヴィッド・サンチェスの2テナーも聴きもので(2)(4)(6)(7)の4曲で聴けます。
特にラテン・ジャズ・シーンで活躍中のデヴィッド・サンチェスの純ジャズ路線も興味深いところです。
輸入盤ではメセニーが(3)(9)の2曲、チックが(1)の1曲だけ、
日本盤にはボーナス・トラックとしてチックの(8)が追加されています。
チック参加のトリオの出来が良いので私は日本盤がお得だと思います。
最後に入っているメセニーとのデュオ、「Solar」も凄い。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)