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Dragon's Jazz Corner

Antonio Farao (p)


*ANTONIO FARAO TRIO / TAKES ON PASOLINI
antonio farao(p), miroslav vitous(b), daniel humair(ds)
2005/CAMJAZZ/

1 Mamma Roma
2 Mamma Roma
3 Una Vita Violenta
4 Medea
5 Porcile
6 Porcile
7 Teorema
8 Stella
9 Oedipus
10 Una Vita Violenta
11 Una Vita Violenta


このアントニオ・ファラオの新譜は今年になって一番注目されたピアノ・トリオ盤ではないでしょうか。
ミロスラフ・ヴィトウス(b)とダニエル・ユメール(ds)の両ベテランとの共演。
魅力的なメンバーの組み合わせから見ても、誰しも聴いてみたいと思うのは当然ですね。
同じ曲を趣を変えて演奏しているのも興味深いところです。
ファラオはイタリア系ピアニストではステファノ・ボラーニ、ジョヴァンニ・ミラバッシと並ぶ注目の逸材です。
流麗華麗で美しくメロディアス、予想通りというか、ここでもひと味違う演奏を繰り広げていました。
ヴィトウス、ユメールも好演、3人のインタープレイはスリリングで刺激的な内容に溢れています。
現在までの今年のベストのピアノ・トリオ・アルバムです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*ANTONIO FARAO QUARTET / FAR OUT
antonio farao(p), martin gjakonovski(b), dejan terzic(ds)
bob berg(ts)
2003/CULTURE PUBLISHERS INC/

1 Seven Steps To Heaven
2 Andalusia
3 More
4 Cat Steps
5 Walking With My Soul
6 Far Out
7 Fields
8 Simple
9 For My Friend
10 One Way
11 Fields (piano solo)


イタリア期待のピアニスト、アントニオ・ファラオの新作です。
彼は1996年からほぼ1年に1枚づつの作品を出しています。
今作品はボブ・バーグ(ts)との共演という興味深いものです。
ボブ・バーグは昨年の12月に自動車事故で不慮の死を遂げたため最晩年の録音になりました。
ボブを偲ぶアルバムとしても貴重な記録になるでしょう。
バリバリと吹きまくるボブ・バーグに切れ味鋭く迫るアントニオ・ファラオ、スリル満点の内容です。
このアントニオ・ファラオ・トリオは6月の「ザ・シナジー・ライブ」に来日します。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)




*ANTONIO FARAO TRIO / NEXT STORIES
antonio farao(p), ed haward(b), gene jackson(ds),
pibo marquez(per)
2002/ENJA/

ローマ・ジャズの若き皇帝、アントニオ。ファラオのエンヤ・レーベルの第三弾。
ハイテンションなスピード感溢れるプレイに精悍なルックスがあいまった
リリカルでハイセンスなフレーズが横溢する演奏だ。
ファラオ快心の一枚。
(ライナーノーツより抜粋)

「What Is This Thing Cold Love」




*ANTONIO FARAO QUARTET / THORN
antonio farao(p)
chris potter(ts,ss), drew gress(b), jack dejohnette(ds)
2000/ENJA/

アントニオ・ファラオ(p)はイタリア・ローマ出身の35歳、私は初めて聴きました。
実際のところ、クリス・ポッター(ts、ss)の名前を見て購入したのですが、
力強さ、切れ味、美しさを持ち合わせていて中々面白いピアニストです。
ヨーロッパよりもアメリカン・テイストを強く感じさせるプレイヤーです。
98年に他界したケニー・カークランド(p)が自分の代役としてたびたびファラオを
ブランフォード・マルサリス(ts)・カルテットに指名したそうです。
この話からも相当の実力者だということが窺い知れますね。
このエンヤからの2枚目のアルバムはジャック・デジョネット(ds)がプロデュースしています。

全9曲中8曲はオリジナルでスタンダードは「Caravan」だけです。

(まじめ系)