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Dragon's Jazz Corner
Andrea Marcelli (ds)
*ANDREA MARCELLI TRIO / SUNDANCE
andrea marcelli(ds), thomas clausen(p), davide petrocca(p)
2008/55 Records/
先週に引き続いて乗れるピアノ・トリオが2枚続きました。
リーダーはイタリア人ドラマーのアンドレア・マルチェリです。
このアンドレアとトーマス・クラウセン(p)はライブで見たばかりで今作もそこで入手しました。
ヨーロッパといっても南に位置するイタリア盤は明るい感じでやはり土地柄が出ますね。
イタリアとデンマークのコラボレーションは興味深いものがありました。
アンドレアは相手なりに合わせてくる安定したドラミングの好センスのドラマーです。
そんなバックに支えられてトーマスは伸び伸びと演奏していると思います。
先日見たライブでも感じましたがトーマスのタッチが強くてこれが個性になっています。
叙情的&静謐なプレイを感じさせるとはいえ一般的な北欧系ピアニストとは一線を画します。
若い頃にジャッキー・マクリーンやデクスター・ゴードンいった強力なサックス奏者との共演の影響かもしれません。
大人しく弾いていたらまったく目立たなくなりますから・・・おのずとタッチも強くなるでしょう。
オリジナルを含め選曲構成はよく考えられていると思います。
ライブでも美しい(1)「A HOUSE IS NOT A HOME」や(11)「CARO MIO BEN」は沁みました。
ビル・エバンスの(2)「WALTZ FOR DEBBY」は外せないところ・・・極めつけの素晴らしさです。
スタンダードはもちろんのこと、私はこのトリオの特徴を表すオリジナルの3曲が気に入りました。
[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]
(中間系)