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Dragon's Jazz Corner

Alexis Cole(vo)


*ALEXIS COLE / CLOSE YOUR EYES
alexis cole(vo),
john di martino(p), james cammack(b), duduka da fonseca(ds)j
2013/Venus/

先日のオフ会でTさんが聴かせてくれたアルバムです。
アレクシス・コールの名前は知っていましたが聴いたのは初めてです。
ジャケットを見ればその話題になるのは当然の流れか。
本人がモデルと聞いて、「へぇ〜、そうなんだ」と手が伸びました。
バックがロマンチック・ピアノのジョン・ディ・マルティーノです。

スタンダード作品集ですが選曲はよく考えられています。
今作にはアレクシスの魅力が溢れていて素晴らしいと思いました。
声質良し、歌は上手いし、何より独特のノリと表現力を持っています。
ホーン的アプローチが新鮮かつ個性的で飽きさせません。
それぞれの曲に私が持つヴォーカル・イメージよりちょっとずれるところが実に魅力的です。
私的ベストはマルティーノとのデュオ・・・カーマイケルの(7)「Small Fry」です。
マルティーノ・トリオ全開の(5)「In The Still Of The Night」も良かった。
ゆったりと歌われた(2)「I've Got You Under My Skin」も好みの展開。
表題曲の(10)「Close Your Eyes」はもちろんのこと、全体的な雰囲気は抜群です。
トリオの好演も相まって、その他の曲も聴きどころが多くて目移りしました。

ワン・フォー・オールとの共演盤も聴いてみたくなったけど・・・。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




* ALEXIS COLE / YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
With One For All

alexis cole(vo),
eric alexander(ts), jim rotondi(tp), steve davis(tb),
david hazeltine(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
2010/Venus/

1 Golden Earrings
2 I Will Wait For You
3 Moon River
4 Delilah
5 Cry Me A River
6 Alone Together
7 A Beautiful Friendship
8 All The Things You Are
9 So In Love
10 You've Changed
11 You'd Be So Nice To Come Home To


アレクシス・コール(vo)の今作は発売時に話題になったのを覚えています。
それはエリック・アレキサンダー(ts)が中心の「ワン・フォー・オール」がバックにいたから。
近年フロント3管のレギュラー・セクステットを聴く機会は少なくなりました。
そんな中で「ワン・フォー・オール」は貴重なグループになっています。
重厚なアンサンブルをバックにアレクシスが歌い上げるとなれば注目度は十分でした。
一枚で二つが聴ける徳用盤です。

全11曲はよく知られたスタンダードが中心です。
アレクシスは大人のムードがいっぱいで貫禄のアルバムに仕上がっています。
バックのメンバーとの絡みにも注目しました。
バックがバックにだけに各ソロも充実していてジャズ度は相当に高いです。
聴きどころは多いけど、ここで一番好きな曲は(7)「A Beautiful Friendship」です。
(8)「All The Things You Are」と(10)「You've Changed」も良かった。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)