[トップページ]




Albert "Tootie" Heath (ds)


*ALBERT HEATH TRIO / PHILADELPHIA BEAT
albert "tootie" heath(ds), ethan iverson(p), ben street(ds)
2015/Sunnyside/

1 BAG'S GROOVE (M.Jackson)
2 REETS AND I (B.Harris)
3 I WILL SURVIVE (F.Perren)
4 CONCORDE (J.Lewis))
5 MEMORIES OF YOU (E.Blake)
6 CON ALMA (D.Gillespie)
7 WACHET AUF (Bach)
8 BYE-YA (T.Monk)
9 EVERYTHING MUST CHANGE (B.Ighner)
10 SPEAK LOW (K.Weill)
11 PENTATONIC ETUDE (Y.Lateef)
12 BAKAI (C.Massey)


アルバート・ヒース(ds)は1935年5月生まれ、ペンシルベニア州フィラデルフィア出身、今年で80歳になります。
ジャズ界で有名なパーシー・ヒース(b)、ジミー・ヒース(ts)のヒース3兄弟の末弟です。
次兄のジミーとは10歳の年の差があります。
並び称されるのがハンク・ジョーンズ(p)、サド・ジョーンズ(tp)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)のジョーンズ3兄弟。

アル・ヒースは50年代にJJ・ジョンソンのグループや「ジャズテット」に参加して一躍脚光を浴びることになりました。
その後現在まで第一線で活躍する稀有なドラマーの一人です。
何年か前にジミー・ヒースとのヒース・ブラザーズのライブを見に行った時に握手してもらったのを思い出しました。

今作はジャケットの鋭い目に惹かれました。
「BAD PLUS」で知られる先進のイーザン・イヴァーソン(p)に売れっ子ベーシスト、ベン・ストリートとのトリオ盤。
1曲目の「Bag's Groove」を聴いただけでぐっと引き込まれてしまいました。
ジャズの原点にあるブルース・フィーリングに溢れています。
こういう粘っこさはいかにもアメリカ的でヨーロッパのピアノ・トリオとは一線を画します。
演目はモダン・ジャズのスタンダードですが多彩なリズムで飽きさせません。
(4)「Concorde」や(9)「Everything Must Change」の雰囲気は最高です。

イヴァーソンのモンク的アプローチとストリートの安定感十分のベース・プレイも見事です。
このトリオは2年前にもアルバムを出しているようでそれも聴いてみたくなりました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)