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Dragon's Jazz Corner

Alan Barnes (as,bs)


*ALAN BARNES & SCOTT HAMILTON WITH THE DAVID NEWTON TRIO
/ ZOOTCASE

alan barnes(as,bs), scott hamilton(ts)
david newton(p), matt miles(b), steve brown(ds)
2006/WOODVILLE RECORDS/

1 Zootcase
2 Stella By Starlight
3 Bean Soup
4 Stardust
5 I'll Remember April
6 Do Nothing 'till You Hear From Me
7 On Green Dpolphin Street
8 My Ideal
9 Just One Of Those Thing
10 Disorder At The Border


アラン・バーンズは初見、アルト・サックスとバリトン・サックスを両刀遣いのようです。
バリトンだけならもっと早くチェックできていたと思います。
デヴィッド・ニュートン(p)は何枚かサイドで聴いたことがあります。
このアルバムの購入のきっかけは当然ながらスコット・ハミルトン(ts)です。
それで「今週のジャケット」にもハミルトンを採用したというわけです。
曲目構成は馴染みのあるスタンダードにズート・シムズ(ts)とコールマン・ホーキンス(ts)が2曲、
これは明らかにハミルトンを意識した選曲だと思います。
コールマン・ホーキンス〜ベン・ウエブスターともう一方はレスター・ヤング〜ズート・シムズ、
この二つのラインを融合させてやや下卑た?味付けをするとハミルトンのスタイルになります。
好きも嫌いも、良くも悪くも独自のスタイルを確立したと言えます。
案外目立たないけど彼はワン・アンド・オンリーの世界を持っていると思っています。
内容は推して知るべし、誰でもが予想する通りのサウンドです。
近年日本盤ではエディ・ヒギンス(p)と共演することが多く、新作ではケン・ぺプロフスキー(ts)とも競演。
どちらかというと日本ではバランスを重視するけれど欧米はずっとストレートな作風です。
ジャム・セッションやバトル・セッションの歴史も長く、やはり欧米盤は一味違います。
ちょっと粗い作りだと思いますが、スイング感や真っ向勝負のぶつかり合いの醍醐味はより刺激的です。
日本の「和の世界」と欧米の「主張の世界」の違いがここでも生きている感じがしました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)