[トップページ]
Dragon's Jazz Corner
Akane Matsumoto 松本茜 (p)
*AKANE MATSUMOTO TRIO / PLAYING N.Y
akane matsumoto(p), nat reeves(b), joe farnsworth(ds)
2010/T&K /
1 Playing
2 Twilight
3 Stella By Starlight
4 Wheat Land
5 Relaxing At Camarillo
6 Juicy Lucy
7 I Should Care
8 Celia
9 My Dear
10 Sunset And The Mockingbird
松本茜(p)さんの2枚目のリーダー・アルバムです。
1枚目の「フィニアスに恋して」も興味があったけれど買いそびれてしまいました。
今作はニューヨーク録音でバックはナット・リーブス(b)とジョー・ファーンズワーズ(ds)です。
オリジナル3曲とその他7曲の構成です。
松本茜さんはすでに何度かライブでも見ています。
容姿に似合わぬ凄みのある音が弾け飛んできてゾクゾクとするピアノを聴かせてくれました。
若手女性ピアニストではピカイチの存在かもしれませんね。
若さがある、輝きがある・・・その鋭い音色には魅力が溢れています。
前作のフィニアス・ニューボーン、ここではオスカー・ピーターソン、ホレス・シルバー、
バド・パウエル、デューク・エリントンといったところの作品を取り上げています。
スピード感に溢れる超絶テクニックはもちろんですが実はバラード奏法が素晴らしいです。
ロマンチックで美しく、とてもこの年齢とは思えない色気を感じます。
これが凄いと思いました。
なんでしょうね、このしっとりした大人の色気はどこからくるのか。
(7)「I SHOULD CARE」の素晴らしさは特筆ものです。
音数を抑えた間合い・・・これが彼女の真骨頂ではないかと思わせる一瞬があります。
というわけでここではバラードの(2)「TWILIGHT」、(4)「WHEAT LAND」、
(10)「SUNSET AND THE MOCKINGBIRD」などが聴きどころになりました。
動と静・・・スピードと間・・・ここの対比、その落差が最大の魅力だと思います。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)