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Dragon's Jazz Corner
Aaron Goldberg (p)
*AARON GOLDBERG TRIO / YES !
aaron goldberg(p), omal avital(b), ali jackson(ds)
2011/Sunnyside/
アーロン・ゴールドバーグ(p)、オマー・アヴィタル(b)、アリ・ジャクソン(ds)のトリオ。
「メンバー的に面白いかも?」と思って手が伸びました。
特に存在感のあるベース・プレイを聴かせるアヴィタルに興味がありました。
ここは選曲にも一ひねりありました。
アヴィタルとジャクソンは2曲づつ提供してますが肝心のゴールドバーグは1曲もなしです。
あくまでトリオ作品で特にリーダーはいないということかもしれませんね。
まずは全体的にクールで落ち着いた仕上がりになっています。
3人のバランスが良く、コンビネーションも抜群です。
表題曲の(2)「Yes!」はオーソドックスな展開、モンクの(4)「Epistrophy」の解釈は新鮮、
(5)「El Soul」・・・一般的にドラマーの作る曲は美しいと相場が決まっています。
4ビートで演奏される(6)「Way Way Back」の心地良いスイング感。
(7)「Homeland」はどこかで聴いたことのある進行とテーマ。
あちこちでフューチュアーされる各人のソロはそれぞれの実力の証しになります。
地味な作品だけれど味わい深く、ピアノ・トリオ・ファン、通好みの作品だと思います。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
*AARON GOLDBERG TRIO & QUARTET / HOME
aaron goldberg(p), reuben rogers(b), eric harland(ds)
mark turner(ts)(1,5,9)
2010/Sunnyside/
アーロン・ゴールドバーグは新感覚ピアニストとして忘れてはならない存在です。
今作はそのゴールドバーグの代表作になったと思います。
選曲もオリジナルが3曲、モンク、ジョビン、スティービー、マンデルまで良く考えられている構成です。
今が旬のトリオのバランスも素晴らしく、マーク・ターナー(ts)が3曲に参加しているのも魅力です。
私は1曲目の美しさにぐっと引き込まれてしまいました。
私的ベストは(9)「AZE'S BLUZES」でした。
ただ硬いだけでなく根っこにはスイング感があるのでこれが素晴らしい。
スタンダードの解釈も新鮮でゴールドバーグの実力を余すところなく伝えた好盤です。
しっとりとした聴きどころ満載のアルバムでお薦め。
マーク・ターナーは指に大怪我をしたということで心配していましたがどうやら大丈夫のようですね。
[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]
(中間系)