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Dragon's Jazz Corner

Alessandro Scala (ts)


*ALESSANDRO SCALA QUARTET / VIAGGIO STELLARE
alessando scala(ts,ss),
nico menci(p,rhodes), paolo ghetti(b), stefano paolini(ds),
guest : fabrizio bosso(tp,flh)(3,5,7,8,9), roberto rossi(tb)(1,4)
2013/Schema/

アレッサンドロ・スカラは初見、以前チェックしたことがあったけどその時はパスしました。
スカラはイタリアのテナー奏者・・・ここはファブリジオ・ボッソ(tp)の名前で手が伸びました。
全11曲は1曲をのぞいて自身のオリジナルです。

イタリアン・ハード・バップの一枚ですがノリが良くファンク・ジャズの味わいもあります。
リズム優先で粗さも目立つけれど、なにしろご機嫌な演奏を聴かせてくれました。
一部では多重録音もやっていますがこれはあんまり感心しません。
スカラの憧れは(2)「Dexter Blues」とあるようにデクスター・ゴードンのようですね。
(11)でも同じ曲が聴けるけど内容はまったく違います。
(2)のテナー&ピアノに対する(11)のソプラノ&ローズ・・・この聴き比べも面白かった。

トロンボーンのロベルト・ロッシは(1)「Mood」と(4)「Isola Del Sola」で聴けます。
ボッソは(3)「Viaggio Stellare」、(5)「Easy Song」、(7)「Jazz Club」など、
(8)「Lemon Funk」は8ビート、ローズ入りの典型的なファンキー・ナンバーです。
これがカッコ良かった。
スカラは中々の名手で(10)「My Sound」のオーソドックなプレイにも注目しました。
スマートなスタイルと華麗なサウンドでこちらにも魅力があります。
何曲かで聴かせるソプラノ・サックスも達者です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)