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2010年、みんなのベスト3


(1)>益満妙さん

今年のベスト3です。あいかわらず、ギターがらみです。

Coversations /Jim Hall & Joey Baron
Jim Hall 御大の新譜です。詳しくは
http://www001.upp.so-net.ne.jp/jim_hall_maniac/link57.html

Kurt Rosenwinkel and OJM /Our Secret World
近年NYから脱出して、欧州で教鞭にたっているKurt君のビックバンドをバックにした新譜。

Alex Sipiagin /Generations Dedicated to Woody Shaw
Trumpet,FluuegelhornのAlex Sipiaginの新譜。故Woody Shawに捧ぐとあり。
Woody Shawの曲が全9曲中、4曲採用。
Adam Rogers(Gt)を含むQuartet。シンプルな編成ながら、よく練れたコラボが秀逸。



(2)>Tさん

今年は、CD購入が至上最低だった去年あたりよりは、そこそこ買ってましたので、面白い選択が出来るかな?と
思ったんですが、あくまでも単なる作品紹介ではなく、本音で良く聴いた作品という本分を全うした形を取ると、
こんな感じになりました。

1位:Quincy Jones / Q: Soul Bossa Nostra
ジャズを含む「黒人音楽」のファンとしては、やっぱりこれは外せませんでした。
最近でた久々のQの新作で、プロデューサーとしてブレイクのきっかけとなった
60年代のレスリー・ゴーアから始まる自身のキャリアを、
最新アーティストの才能を使ってカバーさせて振り返ったような感じ。
ジャズ好きには、日本では「新聞によりますとぉ〜」で有名な「アイアンサイド」や
「モード学園」の「ソウル・ボッサ・ノーヴァ」あたりがアピール出来るでしょうし、
ベンソンの「ギブ・ミー・ザ・ナイト」とかブラジョンの「トゥモロー」とかは、
フュージョンファンにも嬉しい選曲も。
クインシー自身の出世作でもあるレスリー・ゴーアの「イッツ・マイ・パーティー」は
エイミー・ワインハウスにカバーさせるというアイデア賞ものの演出も。
ベタモノだけど、やっぱり、こういう大作こそ1位に相応しいかと。

2位:Santana / Guitar Heaven: The Greatest Guitar Classics Of All Time
「ジャズサイト」の「ベスト3」で、こんなもんを出してくんのは、
ぶっちゃけ反則というのは承知の上で、今年いっぱい聴いた作品ということで。。。
サンタナのハードロックトリビュート作。
しょっぱなのゼップの「胸いっぱいの愛を」のかっこよさにやられました。
ラテンロックのクリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」、
NaSのラップ入りのヒップホップロックのAC/DCの「バック・イン・ブラック」、
みたいな派手なヘビーロックな中で、渋く光るブルージーな
ジョー・コッカーをフィーチャーしたジミヘンの「リトル・ウィング」があったりで、
アルバム全体の飽きさせない構成も完璧。
「ジャズ〜フュージョン」的な聴き所は、ほぼ全曲のリズムがデニス・チェンバース(ds)と
元マイルス・バンドのベニー・リードベルト(b)という所。
特にデニチェンはもジャズ〜フュージョンよりも、こういうスタイルのほうが個性を発揮出来るんじゃないかと思った。

3位:Anthony Jackson & Yiorgos Fakanas / Interspirit
史上初のアンソニー・ジャクソン名義のソロアルバムということで。
ま、半分はギリシア人ベーシストのヨルゴスナンチャラという人が
ベース弾いてたりして、ジャクソンのベースをお腹いっぱいというような
作品じゃないけど、彼のキャラがこういうスタンスだから、しゃーないかなと。。。
とはいえ、ショーターの「フットプリンツ」での、地響きのようなコントラバスギターでの
うねるグルーヴはたまらなかったりする。
ま、これが売れないと、次はないだろうから、次作への期待も込めて。

ぶっちゃけ、ジャズサイトをご覧になる方には、
ほとんど参考にならないような選択になってしまいましたが、
「枯木も山の賑わい」ということで、ご容赦頂ければ。。。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~Cool/



(3)>baikinnmannさん

昨年に続き、2度目の参加をさせていただきました。
今年四国は「龍馬伝」で盛り上がりましたが、私のほうも日曜日ごとエネルギーを使いました。
やっと終わったかと思うとこんどは「坂の上の雲」が始まり年末まで疲れる日曜日となりそうです。
(ちょっとアルコールもいき過ぎるのも理由ですが…)
さて今年のベスト3を考えてみました。昨年末からこれまで聴いた90枚ほどのアルバムから選んでみました。

ベスト3
LUCA MANNUTZA (p)「LONGIN’」
一発でノックアウトされました。気合が行っていてすばらしいと感じました。
緩急自在

GLYN MACDONALD(p)「BIRTH」
年始から良く聴いていました。アコースティックな響きが良く癒される一枚です。
ラスト2曲はライブ録音でテンション高く、少しお茶目な演奏もまた楽しめます。
嫁さんも気に入って聴いてくれました。

EMIKO MINAKUCHI(p)「KOKOLO」
彼女のジャケットの顔写真、うちの長女(小6)にそっくりです。
たいへん瑞々しくエネルギッシュな好演。#5 ”リンゴ追分”はおススメです。
(一応うちの娘もピアノを弾いています。ここまでになるのは無理かな…)

今年この一曲
★ 松本茜 (p)「プレイング ニューヨーク」 #9 “My Dear”
米子出身の彼女のこのオリジナル曲いいと思います。今年一番聴いた曲かも?

嫁さんのベスト1
★ MICHELE DI TORO(p)「MY PIANO INSIDE ME」
家族には、いつも無理やりJAZZに付き合ってもらっています。



(4)>ゴロピカリさん

今年もこの季節になりましたか。
何をしたというわけでもないけれど、時間だけは過ぎていきます(笑)。

●演奏Best3
1.My Wonderful Life / 佐藤允彦+渡辺貞夫・日野皓正・峰康介、山下洋輔

 故富樫雅彦氏をしのんで、佐藤さんが富樫さんと交流のあった渡辺貞夫、日野皓正、峰厚介とデュエット。
 それぞれの個性の違いが楽しめます。
 ワタシ的には渡辺貞夫さんとの標題曲が一番好きです。
 そういえば佐藤允彦さんは、私がライブに行った回数の一番多い人だな〜

2.Get Out of Town / Plays Cole Porter / Margaretha Evmark
 今年のボーカルは○○SHIさんの逆を行こうとして10枚位買いましたが、ほとんど全滅(笑)。
 でもこれはよく聴いてます。
 Margaretha Evmark はスェーデンのベース兼歌手。
 ちょっと暗めでくどい歌い方だけどこの半年で一番よく聴いたボーカル。
 Get Out of Town、So in Love、いいです。

3.Graceful Vision /アキコ・グレース
 今年の春。この人のライブに行きました。華奢な容姿からは想像もつかない力強い演奏にびっくり。
 でもこのCDは時にはしっとり美しく、時には力強く、変化の妙もまたいいです。

<次点>
Solar / Don Bennett
My Buddy / Terry Gibbs
Play Piano Play / 大西順子

●録音Best3
1.My Wonderful Life / 佐藤允彦+渡辺貞夫・日野皓正・峰康介、山下洋輔

 演奏と共にこれが今年のベスト。
 絶対的な意味での優秀録音ではないかもしれませんが音域バランス、明瞭さ、雰囲気の良さで選びました。
2.Three As One / Stefan Karlsson
3.What's New / Lars Jansson


2と3は音質はいい勝負だけど、3はエコーがやや強く(こういうのが好きな人もいるかも)、2に比べて不自然に感じます。



(5)>910さん

毎年私的ベスト3をここ何年かやってますが、3枚ということになると、なかなか絞りきれないというところが困ってしまいます。
それに毎年、選ぶ基準が違ったりしていて(笑)。今年はこんな感じでした。

■Live In New York/Antonio Sanchez(Ds)(Cam Jazz)(輸入盤) - Recorded October 2-5, 2008. Scott Colley(B), Miguel Zenon(As), David Sanchez(Ts) - 1. Greedy Silence 2. H and H 3. Ballade 4. Revelation 5. It Will Be Better (Once People Get Here) 6. Did You Get It 7. The Forgotten Ones 8. Challenge Within

ややフリーの傾向もあるというご意見もありましたが、このアルバム、今年の私的1位です。
2枚組のライヴで、しかもピアノレスの2ホーン・クァルテットというのもなかなかですし、
1曲あたりの時間が長いのもスゴいです。

■Highway Rider/Brad Mehldau(P, Key, Pump Org, Vo, Orchestral Bells, Handclaps)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded February 16-28 and May 12-19, 2009. Jeff Ballard(Ds, Per, Snare Brush, Vo, Handclaps) Joshua Redman(Ss, Ts, Vo, Handclaps), Larry Grenadier(B, Handclaps), Matt Chanberlain(Ds, Per, Vo, Handclaps), Dan Coleman(Cond, Vo) and Orchestra - 1. John Boy 2. Don't Be Sad 3. At The Tollbooth 4. Highway Rider 5. The Falcon Will Fly Again 6. Now You Must Climb Alone 7. Walking The Peak 8. We'll Cross The River Together 9. Capriccio 10. Sky Turning Grey (For Elliot Smith) 11. Into The City 12. Old West 13. Come With Me 14. Always Departing 15. Always Returning

ジャズとかジャズじゃないとか、好き嫌いが分かれる演奏ですけれど、このCD2枚組の物語性にガツンときました。
実際オーケストラのところは記譜された部分が多いようなんで、これをジャズか、というと、ちょっと困るんですが(笑)。

■Pathways/Dave Holland(B) Octet(Dare2 Records)(輸入盤) - Recorded January 7-11, 2009. Antonio Hart(As, Fl), Chris Potter(Ts, Ss), Gary Smulyan(Bs), Alex "Sasha" Sipiagin(Tp, Flh), Robin Eubanks(Tb), Steve Nelson(Vib, Marimba), Nate Smith(Ds) - 1. Pathways 2. How's Never? 3. Sea Of Marmara 4. Ebb And Flow 5. Blue Jean 6. Wind Dance 7. Shadow Dance

変拍子やそれに基づくアンサンブルなど、難しいことを8人で平気でやってしまうところにスゴみを感じます。
これまたスウィングするジャズとは立ち位置が違いますけれど。

(次点)
Silver Pony/Cassandra Wilson(Vo, Synth on 4, Bass Drum on 11)(Blue Note)(輸入盤)
54/Metropole Orkest/John Scofield(G)/Vince Mendoza(Cond)(EmArcy)(輸入盤)
Bada Boom/Ranjit Barot(Ds, Vo, Konnakol, Key, Key Prog)(Abstract Logix)(輸入盤)

昨年あたりから輸入盤購入比率がだいぶ高まって、ここに掲載したものは国内盤があるものも輸入盤で購入しています。
輸入盤がこれだけ安くなってしまっては、やはり輸入盤に流れるのは必然ですね。



(6)>miyukiさん

ベスト3が決まりました。

1.ENRICO PIERANUNZI LATIN JAZZ QUINTET / LIVE AT BIRDLAND (2008年/cam jazz)
Enrico Pieranunzi(p,comp), Diego Urcola(tp), Yosvany Terry(as,ss,per),
John Patitucci(b,elb), Antonio Sanchez(ds)

1.Talk Introduction 2. Danza 2 3. Choro Del Infinito Hombre 4 .Rosa Del Mare
5. Danza Nueva 6. Miradas 7. Tierra Nativa

2管入りクインテットによるNYバードランドでのライヴ録音で、曲はオリジナルです。
トランペットもサックスもエネルギッシュで、ラテンタッチの曲が多いのですが、
情熱的なだけでなく哀愁も感じさせるところが魅力です。
管楽器はエネルギッシュで、ピアノもそれに負けない力強さがあります。
でも、繊細な一面を見せているところもあります。
4曲目のバラードは翳りのある繊細なピアノが良いです。
私は、3曲目と4曲目が特に好きです。楽しめるアルバムだと思います。

2.RED MITCHELL / TALKING (1989年1月10,11日 録音)
Red Mitchell(b), Kenny Barron(p), Ben Riley(ds)
Engineer: Rudy Van Gelder
1.Talking 2.I'm Old Fashoned 3.ThePurest Heart
4.Pennies For Sue 5.Don't Explain 6.El Sueno 7.Er-Um-Uh
8.She's Funny That Way 9.Heaven's Here 10 Locomotive

静かな中にも高揚感があり、聴きやすいと思います。
派手ではないけれど、上質と言う感じがします。
ケニー・バロンが前面に出たり後ろに回ったりして、良い演奏をしていると思います。

3.KJELD LAURITSEN / HAMMOND ORGAN JAZZ (2004年 Music Mecca)
Kjeld Lauritsen (org), Per Gade(g), Esben Bach(ds)
Fredrik Kronkvist(as), Erling Kroner(tb)

1.Two Step Snake 2. I Thought About You 3. Mount Harissa
4.Jazz Girls 5.Alt Er Godt 6.Autumn in New York
7.Mustard Greens 8.Charade 9.White Days 10.Candombe Domingus
11.Living Room Condition 12.Two Step Snake

デンマークのオルガニストですが、グルーヴィーで、オルガンらしいオルガンと言った
感じで、温かみのある音だと思いました。
ギター、ドラムスとのトリオですが、ギターがオルガンに良く合っています。
気に入っているのは8曲目のCharadeですが、オルガンでのこの曲は初めて聴きました。
出だしから、メロディーに入るところのオルガンに引き込まれます。
バックのリズムも軽快です。
管楽器が入っての演奏もよいです。特にトロンボーンはオルガンとの相性いいです。
でも、私はオルガン、ギター、ドラムスのトリオの演奏が好きです。
オルガンの好きな人が十分楽しめるアルバムだと思います。

<次点>
CHARLIE HADEN QUARTET WEST / SOPHISTICATED LADIES
チャーリー・ヘイデン (b), アーニー・ワッツ (ts), アラン・ブロードベント (p)
ロドニー・グリーン (ds), ストリング・オーケストラ
(ゲスト・ヴォーカル)
メロディ・ガルドー, ノラ・ジョーンズ, カサンドラ・ウィルソン
ルース・キャメロン, ルネ・フレミング, ダイアナ・クラール

1. If I'm Lucky (Melody Gardot) 2. Sophisticated Lady 3. Ill Wind(Norah Jones)
4. Today I Am A Man 5. My Love And I(Cassandra Wilson) 6. Theme from "Markham"
7. Let's Call It A Day(Ruth Cameron) 8. Angel Face
9. A Love Like This(Renee Fleming) 10. My Old Flame 11. Goodbye(Diana Krall)
12. Wahoo 13. Broken Shadows*
*日本盤ボーナス・トラック

それぞれのヴォーカルの特徴がありながら、統一された雰囲気があります。
インストの演奏も良く、特に2. Sophisticated Ladyが良いと思いました。
ヴォーカルでは、1. If I'm LuckyのMelody Gardotが良かったです。



(7)>ねひつじさん

今年は後半に入ってからあれやこれやとバタバタ、忘れられない年になりました。
今年もベスト3、今年は前半はCDをあまり買わなかったのですが、
10月に入ってから一気に買い込んでしまいました。
まだ聴いていないのが何枚もあります。

CTI All Stars / California Concerts - The Hollywood Palladium(1971)
 以前CD化されたものの、あっという間に廃盤になってから待望の再発。
 未発表音源3つプラスされているので、2枚組で2時間半くらいある圧倒的ボリューム。

Warne Marsh & Lee Konitz / Two Not One (1975)
 正確には、Marshが1975年にStoryville レーベルにのこした4枚のアルバムを、BOXセットにしたもの。
 そのうち2枚、既に持っていたのですが、あとの2枚を聴きたかった上に、
 これも未発表音源がついているということもあり、Marshに5時間近く浸れる至福のBOXです。

Harold Danko & Rufus Ried / Mirth Song (1982)
 これはディスクユニオンで安く見つけた1枚ですが、
 あまり演奏されていないミュージシャンの曲や、二人のオリジナル曲がとても魅力的で
 ピアノとベースの芳醇な色っぽさに満ちていて、侮れないなと思わせられたアルバムです。



(8)>manaさん

こんばんは。
ご無沙汰しておりました。お元気そうで何よりです。
今年も余すところ2週間となりました。
毎年毎年1年の早いこと。
ある学説によると、1年の感じ方は年齢に反比例するようです。
つまり、30歳の感じる1年と60歳の感じる1年では60歳の方が倍ほど時間が早く経過するというものです。
ウン、何となくうなづけますね!

これからの1年1年が加速度的に早くなると考えるとモタモタしているわけにはいきませんね。
では早速、今年のピアノ・アルバム ベスト3を。


"JASMINE"
 p:KEITH JARRETT
 b:CHARLIE HADEN
 2007年3月 スタジオ録音

"WISH"
 p:大石学
 b:JEAN-PHILIPPE VIRET
 ds:SIMON GOUBERT
 2010年5月 スタジオ録音

"FOLLOW THE WHITE RABBIT"
 p:YARON HERMAN
 b:CHRIS TORDINI
 ds:TOMMY CRANE
 2010年6月 スタジオ録音

まずは、5月にレビューしたKEITH JARRETTの"JASMINE"を挙げたいですね。
KEITHのデュオというフォーマットは珍しいのでは?
相方がCHARLIE HADEN。デュオの名手と言えるでしょう。
PAT METHENYとかKENNY BARRONとの名盤もある。
ナチュラルにしてシンプル。何の気負いも誇張もない。
優しくて温かくそっと包み込んでくれるような・・・。

次が8月にレビューした日本人ピアニスト・大石学のトリオ。
澤野工房100枚目の記念すべきアルバムに日本人プレイヤーを持ってきた眼力に敬服。
上質感とか品格の漂う演奏が素晴らしい。
ベースにJEAN-PHILIPPE VIRETを絡ませたあたり、澤野の面目躍如といったところか。

3枚目がつい最近購入し、ぶっ飛んでしまったYARON HERMANのトリオ。
初めて聴いたが、遅きに失したという想いがありますね。
一人一人の技量や豊かなイマジネーションに留まらず、3者のアンサンブルが素晴らしい。
慌てて、ソロ・アルバムの"VARIATIONS"を購入して今聴いていますが、これも素晴らしい。

というような具合ですね。
今年は年間で5つ星が25枚ありました。
その中で日本人プレイヤーが何らかの形で参加しているアルバムが15枚もありました。
doraさんの影響でジャズハウスに定期的に通うになって、日本人プレイヤーの層の厚さと個々の資質の高さに驚きましたよ。
これからも、せめて月に1回程度はジャズハウスに通いたいものです。



(9)>マダムさん

今年のベスト3です。すべてピアノとなりました。

TRIO’ / 福田重男 森泰人 市原康

邦人ジャズの実力を実感するアルバムとなりました。素晴らしいです。
中心はやはり福田さんピアノになるでしょう。
もちろん、それをサポートする森泰人さんのベース、市原さんのドラムあってのもの。
森さんはスカンジナビアコネクションとして北欧の素晴らしいピアニストたちと共演をしていますが、
決して引けを取らないアルバムです。

AYDIN ESEN

1990年の録音です。トルコ出身。レア盤として紹介されて再発されたようです。
隠れた才能と言うのは至る所にあるのですね。
すべてオリジナル。美しい抒情性、疾走感、スピード感あふれる演奏、時にモーダルに、
時にアグレッシブ、時に美しく優しく、とまさにピアノトリオの王道を行くもの。
適度な緊張感があり、それが彼のオリジナル性を際立たせています。

KEITH JARRETT / JASMINE

いろいろと聴いてきましたが、これに尽きる、という別格な1枚。
とても穏やかです。心に染み入ってくるような演奏。
キースとヘイデンとの対話のようにも聞こえるしキースの語りかけを静かに聴いてサポートしているようにも。
きらびやかで才気煥発キなースももちろん素晴らしいですが、
これはそれをも通り越して慈愛というエッセンスとして広がっていくよう。
特別ではない何気ない、さりげないフレーズ、演奏。
心の琴線に触れて力となっていくようなもの。



(10)>ドラ

選考後記:
選んでみると今年のテーマは”スタンダードに新たな息吹”になりました。
一頭群を抜くアーロン・ゴールドバーグ(p)とユニークなマーク・キャリー(p)はすんなり決定。
やはり例年のごとく3枚目が大混戦になりました。
より刺激的ということからマーク・ソスキン(p)を選びました。

■AARON GOLDBERG TRIO & QUARTET / HOME (2010/Sunnyside)
aaron goldberg(p), reuben rogers(b), eric harland(ds), mark turner(ts)(1,5,9)

今作はアーロン・ゴールドバーグの代表作になったと思います。
今が旬のトリオはバランスも良く、注目のエリック・ハーランドも絶好調です。
もちろん、マーク・ターナー(ts)が3曲に参加しているのも魅力です。
私は1曲目の美しさにぐっと引き込まれてしまいました。
トリオで演奏される自作の(2)「SHED」がまたいいです。
私的ベストは(9)「AZE'S BLUZES」でした。
ただ硬いだけでなく根っこにはスイング感があるのでこれが素晴らしい。
スタンダードの解釈も新鮮で(4)「I MEAN YOU」、(7)「ISN'T SHE LOVELY」、(10)「A TIME FOR LOVE」で聴けます。
ゴールドバーグの実力を余すところなく伝えた好盤です。
しっとりとした聴きどころ満載のアルバムでお薦め。
今年断トツの一枚は文句なしのベスト3入りです。

■MARC CARY FOCUS TRIO / LIVE 2009 (2010/MOTEMA MUSIC)
marc cary(p), david ewell(b), sameer gupta(ds)

マーク・キャリーも好きなピアニストの一人で、ワイルドで野性的、個性味溢れるピアニストです。
直球よりも変化球が多めですが古さと新しさの段差が実に面白いです。
ファンキー&ソウル、かと思うとモダンでフリーな展開をみせるアプローチやフレーズもある。
やっぱりこういうのはアメリカでしょうね。
うねる波のように押し寄せる多弁なドラミングが新鮮かつ印象的で魅力あります。
連打するピアノとドラムスのコラボレーション、自然に身体が揺れてくるグルーブ感がたまりません。
彼らの目指すサウンドはオリジナルにあり・・・このノリはもう最高。
(6)「KC-BISMILLAH KHAN」、(7)「MINOR MARCH」も聴きどころになります。
スタンダードの(1)「ROUND MIDNIGHT」、(9)「JUST IN TIME」も面白いです。
背筋がゾクゾクとするほどの真っ黒で刺激的なピアノ・トリオが聴けました。
このライブ盤はマーク・キャリーの代表作になるのではないかな。
選曲構成も良く、1枚を通して楽しめる独特の味を持つピアノ・トリオ作品でお薦めです。

■MARK SOSKIN QUARTET / MAN BEHIND THE CURTAIN (2009/kind of blue)
mark soskin(p), jay anderson(b), bill stewart(ds), ravi coltrane(ts,ss)

マーク・ソスキン(p)とラヴィ・コルトレーン(ts)の共演盤です。
ソスキンは地味ですがソニー・ロリンズ(ts)のグループで活躍していました。
オーソドックスで安定感のあるピアニスト・・・もっと評価されてもいいと思う。
ラヴィはジョン・コルトレーン(ts)の息子。
偉大な父を持つ二代目がつらい立場にあるのはよく耳にします。
そんなこともあるのか、ラヴィも突っ張っていたのでいつも重たいプレイぶりでした。
しかし、ソスキンがリーダーならそう硬いこともないだろうと予想しました。
メンバーもジェイ・アンダーソン(b)にビル・ステュアート(ds)という渋い人選です。
ベスト・トラックはより軽い感じに仕上がった(1)「HEATHER ON THE HILL」かな。
(3)「INVITATION」や表題曲の(5)「MAN BEHIND THE CURTAIN」も良かった。
(4)「FOR ALL WE KNOW」ではラヴィの父親譲りのバラードが聴けて面白かったです。

次点
KARL OLANDERSSON QUARTET / PLAYS STANDARDS (2010/Stockholm Jazz)
スウェーデンの新人トランペッター、カール・オランダーソンのスタンダード作品集。
YOSHIO SUZUKI / MY DEAR PIANISTS (2009/55Records)
鈴木良雄(b)さんと6人の素晴らしいピアニスト達との共演盤。



(11)>ハートさん

ドラさん、皆さま初めまして。
こちらのホームページは数年前から拝見させていただいております。
澤野工房のジャズが大好きで、ジョバンニ・ミラバッシのコンサートには3回行きました。

こちらの常連さんの、みやちゃんと縁がございまして、
みやちゃんからは様々なアルバムやジャズ関連の書籍を薦めていただきました。

このたびは、初めての書き込みになりますが、
僕が今年購入したアルバムのなかから好きな作品を3点挙げさせていただきます。

■ Roberto Olzer / Esprit de Finesse
Roberto Olzer (piano)

ピアノソロでございます。

■ Gwilym Simcock / Blues Vignette

Disc 1 - Solo/Duo
Gwilym Simcock (piano) - Solo
Cara Berridge (cello) Gwilym Simcock (piano)

Disc 2 - Trio
Gwilym Simcock (piano)
Yuri Goloubev (bass)
James Maddren (drums)

ピアノソロ、デュオ、トリオでの演奏です。2枚組みのCD

■ Tord Gustavsen Trio / Being There
Tord Gustavsen (piano)
Harald Johnsen (bass)
Jarle Vespestad (drums)

これは、数年前の作品ですが、年末に購入して、好きになりました。

3作品とも、どちらかというと静かな作品ですが、
静けさの中に秘めた熱さも感じることのできる、秀逸なものだと思います。



(12)>ozaさん

Kurt Rosenwinkel "Our Secret World"
Antonio Sanchez "Live In New York At Jazz Standard"
Walter Smith III "Live in Paris"


番外
Pat Metheny "Orchestrion"

Kurt Rosenwinkelは、2月にライブを見た直後のリリースで、カートの独壇場的ギター弾き倒しをこれでもかと堪能できたことに尽きます。

Antonio Sanchezは、PMGでも、スタジオ録音のリーダー作でも出きっていなかった彼の本領が爆裂全開ご開帳てな感じのライブに圧倒されまくったのでありました。

Walter Smith IIIは、まだまだSAXに逸材がいたことを思い知らされた1枚でありました。
この後の快進撃(リーダー作に、Eric Herland盤)もご存じのとおりであります。
さらに、本作参加のambrose Akinmusireも、同様にこの後快進撃してますね(^^)

番外のPat Methenyも、6月のライブともども大がかりな機械仕掛けでありながら、見事なPMワールドを作り上げたテクニカル面だけでなく、音楽としてもPM好きは充分満足できるクオリティを持った作品です。
でも、ベストに入れるというよりは"番外"って感じでしょう。



(13)>かんからかんさん

私の今年のベスト3なにかな〜ってずっと考えてたけど、今年は音楽聴かなきゃ
やってらんね〜ズタボロの1年だったにもかかわらず、後半はほとんどCD買ってない〜〜

なんと言ってもベスト1は、
■富樫雅彦バラードコレクション/MY WONDERFUL LIFE

ドラマーのコンポジションって思えない。リズムセクションの逆襲かと思った。
もう雨の日なんかに聴いたら泣けちゃいます。
http://kankarakan.jugem.jp/?day=20100520

それから ベスト2は 
■アビー・リンカーン/You gotta pay the band 

ドラさんと日本一を争っている、私の同級生鈴木道子と声が似てる。
スタンゲッツとの競演 You gotta pay the band 
ミチコもよく歌う Bird alone スタンゲッツのサックスはほんとに色っぽい。

3つめは これもドラさんに教わった 去年も推した? 
■与世山澄子/with Mal

ビリーホリディの伴奏をやってたというMal waldronのピアノと与世山さんの独特の声の絡みが素晴らしい。



(14)>tam.raさん

去年に続いて2度目のエントリーです。 宜しくお願いします。
中古買い専門なので、古めの録音ばかりとなりましたは、再発されている盤もありますので見つけて是非聴いて欲しいものばかりです。

(1)Serenade & Blues Von Freeman
Label: Nessa n-11 LP
Date: Jun. 11 1975
Personel: Von freeman(ts), John Young(p), David Shipp(b), Wilbur Campbell(dr)
Music: Serenade In Blue, After Dark, Time After Time, Von Freeman's Blues

サックス好きの私としては是非知って欲しいウォン・フリーマン、この太い音から聴こえて来るのはジャズそのものです。

(2)Introducing The Barry Kiener Trio
Label: Phoenix LP 1002 LP
Date: 1980 Feb. 19 & 21
Member: Barry Kiener(p), Tom Warrington(b), Dan D'Imperio(dr)
Music: Donna Lee, This Is All I Ask, I Should Care, Milenburg Joys, Our Delight, I Only Have Eyes For You, The Right To Love Everything I Love, K.O. Blues

この人は若くして亡くなってしまったので録音は僅か、バディ・リッチの楽団で数枚の録音が残されています。 
この盤はなかなか見付らないと思いますが、万一発見したら絶対購入です。 CDでの再発が望まれます。

■(3)Megawatts  Jeff 'Tain' Watts
Label: Sunnyside SCC 1128 CD
Date: Jul. 25 1991
Personel: Charles Fambrough(b), Jeff Watts(dr), Kenny Kirkland(p)
Music: Black Nile, Alycia, Impaler, Rainbow, Kasploosh, You and the Night and the Music, Dance of the Niblets, Opal Rose, Blooski

これも少し古い録音ですが、購入可能(私も再発盤で購入)。 
ケニー・カークランドのピアノで購入しても良いですが、ドラム・ジャズの大名盤として聴いて下さい。

以上です。



(15)>A.tomyさん

“THEM THERE EYES / Ruby Braff”(Sonet)
いつも行ってたお店で買い逃した盤。表題曲「ゼム・ゼア・アイズ」が圧巻!
みるみる膨らんでゆくラッパ!急いでガンガン空間を突き崩すが如きピアノ!

“WISH / Joshua Redman”(Warner Bros.)
この年の瀬に出会った盤。メセニー、ヘイデン、ヒギンズの力も得ての快演!
ラスト2曲のライヴ録音で見事に1時間の旅を締めくくる。出会えて幸せ♪

“UNAFFECTED / 渡辺明日香”(What's New)
テレビで観て「一耳惚れ」。しかし、その後1st.盤に出会えずに「片想い」。
ふと寄ったDUで「遭遇」。冒頭があの時聴いた「ジャスト・ア・ジゴロ」♪



(16)>jazztener-ssさん

今年で6回目(たぶん?)の参加になる、jazztenor-ssです。
あいかわらずテナーがらみばかりです。

■Billy Harper "Destiny Is Yours"
僕はビリー・ハーパーが大好きなんですが、このアルバムは本当に素晴らしいです。(旧譜です.1990年かな?)
ビリー・ハーパーのアドリブ自体は、デビュー時から完成されていてあまり変わっていないと思うんですが、作曲の方はかなり進化していて、聴くたびに感動と勇気をあたえてくれます。時代おくれなのかもしれませんが、やっぱりビリー・ハーパー大好きです!

■Ben Wewndel ”Simple Song"
アメリカのジャズクラブ、"Smalls" はライブをネット配信してくれているんですが、それでBen Wendel(ts)を知りました。
圧倒的なスピード感と、たたみこむようなアドリブ。あんまり素晴らしかったんでアルバムを探して購入!CDの方は、Smallsのライブの時のような迫力はないんですが、今のところ彼の唯一のリーダーアルバムという事でベスト3に入れました。

■Brad Mehldau "Highway Rider"
僕は、映画音楽が大好きなんですが、このアルバムまさしくそんな感じです。
CD-1とCD-2の終わりの方に、けっこう感動的なクライマックスがありまして、なかなかハマってます。
テナーは、ジョシア・レッドマンですが、個人的にはマーク・ターナーに演ってほしかったかな?



(17)>まん丸クミさん

やっとベスト3を絞り込みました。
今年は沢山良い盤を聴きましたので本当に選択が難しいでしたが、
最終的に聴く回数が多かった盤と一挙に集中して聴きこんだ盤を順番抜きで。
私にしては異色のMarc Cary がかなり気に入っています。

■Chet Baker − September Song (2002)
Chet Baker (tp and vol), Duke Jordan (p), Jasper Lundgaard (b)
Recorded at New Morning, Paris, November 24, 1983
"Barbados" recorded at Jazz Club, Kawe, Lauwe, Belgium / November 25, 1983

まずは久方ぶりの Chet Baker の登場です。
Chet's Room でもトピックにしました September Song です。
Duke Jordan のキラリと輝るピアノも、 Jasper Lundgarrd の落ち着いたベースも文句なしにチェットの少しあやういヴォーカルを優しく包み込みこれから見せるせるであろうトリオの方向を暗示させています。
ヴォーカルの伴奏のピアノとベースをよく聴いて欲しい、そしてこの盤の My Fanny Valentine の素晴らしい Chet のトランペットにまた恋に落ちる。

Carsten Dahl - Bebopish Rubbish Rabbit (2007)
Carsten Dahl (p), Lennart Ginman (b), Frands Rfbjerg (ds)
Recorded at Kaev Studi, Copenhagen, Denmark, February 2007

Carsten Dahl は今年一番よく聴いたピアニストかもしれません。
彼の飛び跳ねるような音色が好きです。
なんだか力が出ない時、エネルギーをくれるパワーのあるピアノだと思っています。
この盤は長い間欲しいと思っていたものでしたが今年やっと手に入れる事ができました。
期待どうり Carsten の良さが一杯詰まった一枚です。
何を弾いても飛び跳ねるような楽しさを持っている魔法の粉が鍵盤に降り注いでいるような感覚です。
オリジナルあり、ブルースありの楽しい盤です。

Marc Cary - Focus Trio Live 2009 (2010)
Marc Cary(p, rhodes p), Sameer Gupta(ds, tabla), David Ewell(b)

Marc Cary のこの盤はドラさんに紹介して頂きました。
なんでもありの一枚というか、力強さに緊張感に息を呑むというか、聴いている間は油断なんてしている暇はないというか、とにかくパワフルです。
世界感がわ〜と広がるという不思議な力はきっとピアノからフェンダー・ローズに、ドラムからタブラに変化していく音の面白さがグイグイと観衆を惹きつけていくのだと思います。
Malcom X の革命か、または King 牧師か、政治的なメッセージもしっかりと組み込まれてとにかくエクサイティングでとても新鮮な一枚でした。



(18)>大吉GUYさん

やはりベスト3となると,1位「話しかけたかった」2位「涙はどこへいったの」
3位「黄昏の図書館」……このあたりに止めを刺すんじゃないでしょうか。

と,南野陽子は措いといて,今年は大当たりもないかわりに大ハズレもないと
いう困った年だったので,かなり悩みました。

1位■P.E. Hewitt Jazz Ensemble / Winter Winds : The Complete Works 1968 - 70
 ヴィブラフォン奏者のP.E.ヒューイットが16歳の時に自主制作した1st
 "Jawbones"から"Since Washington""Winter Winds"の全3作を1枚ずつ
 紙ジャケに入れて,豪華(?)ボックスに収めた徳用盤。順に聞くと,ジャズ
 の進化が分かって興味深いです。
 しかし!CDを保護する内袋はないし,豪華特典44ページに及ぶブックレットな
 んて言われても英語じゃ読めないし,輸入盤ってこれだからなぁ。

2位Howard Roberts / Jaunty-jolly!
 ハワード・ロバーツが,映画音楽やポップ曲をカヴァーしたファンキーでラウ
 ンジーでグルーヴィーな(どんななんだ)人気作!1曲あたりの演奏時間がや
 たら短くて,ちょっと物足りない気もするけれど,とにかく聞きやすくてゴキ
 ゲンなアルバムです。オルガンでデイブ・グルーシンが参加。懐かしい名前だ
 なぁ。昔,『トッツィー』のアルバム持ってました。

3位Jack Teagarden / Muskrat Ramble
 たまには,こんな温かい,古臭いトロンボーンにクラリネットもどうでしょう
 って感じのデキシーランドでスイングしちゃう1枚です。

迷った奴ら
 
Victor Assis Brasil / Desenhos [Drawings]
 
Bobby Jackson / The Cafe Extra-Ordinaire Story
 
Steve Hobbs / Vibes,Straight Up



(19)>GAKOさん

【今年の総括】
今年は,プライベートでいろいろありすぎて,CDをほとんど買うことができませんでした。
結局,4月までに買った20枚ほどだけで,それ以降は1枚も買えず。
ただ,これまでに買ったアルバムの聴きなおしをずいぶんしたように思います。
たくさん買っていた頃は,手に入れることが先行していて,案外じっくり聴いていなかったんだなぁ,と感じました。
また,2度のオフ会に参加し,特に,10月には,長年の夢であったまん丸クミさんにお会いすることができました。
そういう意味では,素晴らしい1年だったといえるでしょう。

ベスト3は,結局,上半期と同じです。

■Eric Reed & Cyrus Chestnut “Plenty Swing, Plenty Soul” (Savant, SCD 2104)
  Eric Reed(p), Cyrus Chestnut(p), Dezron Douglas(b), Wollie Jones V(ds).
  Mar. 7, 2009, live at Dizzy's Club Coca-Cola, Jazz at Lincoln Center, New York.
ふたりのピアニストが互いに触発しあいながら,アルバム・タイトルどおりにスイングし,ソウルをぶつけ合う。

■Junior Mance “Out South” (Jun Glo Music, JG102)
  Ryan Anselmi(ts), Abdrew Hadro(bs), Junior Mance(p), Hide Tanaka(b), Jackie Williams(ds).
  Dec. 6, 2009, live at Cafe Loup.
  テナーとバリトンをフロントにすえたクインテット。
  御大 Junior Mance の衰えぬブルース・フィーリングとスイング感は健在。

■Bernt Rosengren “I'm Flying” (pb7)
  Bernt Rosengren(ts), Stefan Gustafson(p), Hans Backneroth(b), Bengt Stark(ds).
  Winter 2008.
  スウェーデンのベテラン・テナー奏者のワン・ホーン。
  とりたてて,変わったことをするのではなく,スイングし,歌うことを心がけた演奏。

さて,来年は,どんな年になりますやら。
今年より,悪くなることは,ありますまい・・・



(20)>TAKASHIさん

今年はCD収納スペースのオーバーフロー状態により、
CDショップに立ち寄らないようにしていたので
CD購入枚数は激減しています。
今年はジャケ買いしなかった(偉い!)

1.■Here in the Moment / Gail Pettis (OA2 Records, USA, 2010)
 ある日、何気なく聞いていたインターネット・ラジオ(http://www.accujazz.com/)から、
魅力的なアルト・ボイスで「I Thought About You」 が流れてきた。
しっとりと歌い上げたアメリカン・ソングブック、極上のヴォーカル・アルバム。

日本では黒人ヴォーカルが余り聴かれないのが残念です。

http://gailpettis.com/cd_hereinthemoment.htm

2.■Sentimental Mood / Kate Reid (Kate Reid, USA, 2008)
落ち着いた声でピアノ弾き語りで歌われるスタンダード・アルバム。
ゲストのErnie Watts(ts)、Steve Reid(tp:旦那)も良いです。
声がダイアナ・クラールみたいに聴こえるところがある。

 http://www.katereidmusic.com/

3.■They Oughta Write a Song / Halie Loren (White Moon Productions, USA, 2008)
今年はまったヴォーカリストじゃないかな。 アルバムも4枚購入。(ミーハーだ)
 米国オレゴン州で活躍しているシンガー・ソング・ライター
 スタンダード、ラテン、フォークをJAZZにアレンジして歌っています。
 ファルセットのあたりがPhoebe Snowをセクシーにした感じでたまらないです。

 http://www.halieloren.com/



(21)>すずっくさん

マダムさまのご紹介で、、いきなり投稿です。

1.■Mirror / Charles Lloyd Quartet
常に不安定に揺れ動くわたしの心はこういう普遍的な世界に憧れてるのだと思います。
味わい深く枯れて、、なお自己主張できるロイドさま。

2.■Jasmine / Keith Jarrett Charlie Haden
キース&ヘイデン。研ぎすまされた美意識を持つ2人だけど、再会は暖かでハートフルな一枚でした。

3.■Contribution / Daniel Szabo Trio Meets Chris Potter
現代のサックス吹き、シーマスダ、ウォルタースミスだ、あれやこれやとおりますが、クリポタ命のわたしです。
愛してるわ。

で、、次点。。。
4.■Scenes From A Dream / Chris Minh Doky
ベースのドーキーは好きなベーシストではありましたが、このアルバムからはフェヴァリットなベーシストに格上げです。

5.■Bailador / Michel Portal
歳をへて枯れる人もいれば、尖り続けるも人生。このかっこよさは半端ない。

次点はベスト3に入れるのを迷った二枚。わたし的に順位は甲乙つけがたい。
もしも、もっと早くにリリースしてたら、ベスト3入りしてタカも。
まだ、冷静に判断つけられない。



(22)>kita3さん

2010ベスト3です。

◎1位■Keith Jarrett&Charlie Haden/Jasmine
(キースというだけで一位???)

◎2位■Marcus Miller/A Night in Monte-carlo
(ようやく出た、マーカスの決定打!)

◎3位■Marion Biondi/If
(出すアルバム、全てが高水準、ツボす)

とにかく当たり年の2010年でした。
詳細は拙ブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/billevanz)に掲載しようと思っていますが、、。











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2009年、みんなのベスト3


(1)>Tさん

ボクも、10年ひと昔と考えると、その頃に比べると、CDやLPを購入する数は激減しました。
その分、ブートなどの私家録音モノをコレクションして聴くことが多くなりました。
さすがに、「非公式」な私家録音モノを「ベスト3」に選ぶのには躊躇しますので、
当然、すべて正規モノで入手可能なものとしました。

今年はこんな感じです。

3位 Steve Grossman "Perspective"
グロスマンのフュージョン作と侮る無かれ!
今の耳でも十分聴ける骨のあるコンテンポラリージャズ。
マーカス・ミラー(b)バリー・フィナティー(g)レニー・ホワイト(ds)菊池雅章(p)ら
マイルス関係者も参加。1979年作で世界初CD化。

2位 Seawind "Reunion"
29年振りとなったシーウィンドの新作。
やや落ち着いたサウンドになったものの、
ポーリン・ウィルソンの艶やかな歌は往年の輝きを維持。
彼らの代表曲「He Loves You」のセルフカバーには、
アル・ジャロウがゲストで華を添える。

1位 渡辺貞夫 "Into Tommorow"
貞夫さんの久々のスタジオ録音による新作。
ジョン・クレイトン(b)の息子ジェラルド(p)やジョン・ブレイク(violin)の息子ジョナサン(ds)
などのバリバリの若手〜中堅を従えて鮮度抜群のジャズを聴かせてくれる。
超ベテランの年齢を迎えたにも関わらず、アルバムタイトル通り、
未来を見続けた音楽活動に勤しむ姿勢の素晴らしさは言葉で表現できないほど。



(2)>910さん

どうも、お久しぶりです。
今年はベスト3に絞るのがなかなか難しく、どうしようかなあ、と思ったのですが、
12月には購入予定のものが少ないので、ここで決定してしまいます。

(総合部門)
The Monterey Quartet: Live At The 2007 Monterey Jazz Festival
/Dave Holland(B)/Gonzalo Rubalcaba(P)/Chris Potter(Ts)/Eric Harland(Ds)
(Monterey Jazz Festival Records) - Recorded September 22, 2007. -
1. Treachery 2. Minotaur 3. Otra Mirada 4. Step To It 5. Maiden
6. 50 7. Veil Of Tears 8. Spoken Introduction 9. Ask Me Why

現代ジャズのある面というくくりで見て、インパクトの大きさを十分に感じさせるアルバム。
変拍子だろうと何だろうと、ここまでノリの良さと勢いで 聴かせてくれるライヴのアルバムでズシーンときました。

このアルバムとは違った面で現代ジャズを見せてくれたのが
「Metamorphosen/Branford Marsalis(Sax) Quartet(Marsalis Music)」です。

(ピアノトリオ部門)
楽興の時/大西順子(P)(Somethin'else)
Musical Moments/Junko Onishi(P)(Somethin'else) -
Recorded April 30 & May 1, 2009, and September 14, 2008.
Yosuke Inoue(B), Gene Jackson(Ds), Reginald Veal(B on 10),
Herlin Riley(Ds on 10) -
1. Hat And Beard 2. I Gotta Right To Sing The Blues 3. Back In The Days
4. Bittersweet 5. Ill Wind 6. Musical Moments 7. Something Sweet, Something Tender
8. G.W. 9. Smoke Gets In Your Eyes 10. So Long Eric - Mood Indigo - Do Nothin' Till You Hear From Me

大西順子が11年ぶりに復活、というだけでも話題性がありますが、内容も以前のアルムと同じように、
男勝りのハードなピアノを聴かせてくれています。個人的には骨太で自由なピアノを好む性格なので、
これを聴いた時点で、ベスト3が頭をよぎっていました。

(ECM部門)
Mostly Coltrane/Steve Kuhn(P) Trio w/Joe Lovano(Ts, Tarogato)
(ECM 2099)(輸入盤) - Recorded December 2008.
David Finck(B), Joey Baron(Ds) -
1. Welcome 2. Song Of Praise 3. Crescent 4. I Want To Talk About You
5. The Night Has A Thousand Eyes 6. Living Space 7. Central Park West
8. Like Sonny 9. With Gratitude 10. Configuration 11. Jimmy's Mode 12. Spiritual 13. Trance

ジョン・コルトレーンの精神性うんぬんということになると、ちょっと弱いですが、あくまでも
ECMでコルトレーンの曲をやってみました、という位 置付けにはなるんじゃないかと思います。
演奏は素晴らしいし、ECMだと個性が強いアルバムが多いけれど、一般の方が聴いても、けっこう聴けるのでは、と 思います。今回ECM部門を設けたわけは、今年だけで40枚以上もの新譜があって、自分の中で聴いたウェイトが高かったからです。

(次点)
Five Peace Band Live/Chick Corea(P, Key), John McLaughlin(G)(Universal)
Metamorphosen/Branford Marsalis(Sax) Quartet(Marsalis Music)


次点の2枚は上半期のベスト3ですが、これらが今回のベスト3になってもおかしくはないくらいのいいアルバムでした。
他にもありますけど、そうするとベスト10でも足りないので、これぐらいにしておきます。



(3)>益満妙さん

お早う御座います。今年もGuitarばっかしです。

★Doug Raney /Blues, Ballads, Bebop And A Blue Girl /2009
Doug Raneyの新作。9年ぶり。1956年生まれですから、53歳。ご存知、Jimmy Raneyのご子息。
いやぁ〜、9年ぶりで、枯れ枯れになりましたね。いいねぇ!
選曲も、いいんだねぇ、こりが。

★Monk/Peter Bernstein/Xanadu/2009
Monkの有名曲をGuitar Trioで・・・
朴訥とした、 Peter Bernsteinには嵌り役か?

★Shared Contemplations /Joe Cohn /CrissCross/2009
往年のテナー・サックス、Al Cohnの息子。
Joe Cohn の存在を、このCDで初めて知った。
オーソドックスで良く歌う、ややレトロでバッピッシュな味わい。
ジャンゴ‐ジプシー系もややありか?なかなか、よござんす。

<特別賞>
★鈴木康允/Live At Something/日本アコースティックレコーズ
今年、3月30日に鬼籍に入られた、ポン仙人こと鈴木康允氏。
初盆前に、CDが上梓されました。
2004年 茨城県の勝田 SomethingでのLive録音。

JazzのDNAが世界中に、飛散されてから、まだ一世紀も経ってない。
30年くらい前から、茨城に引きこもり、独特の境地を開いた
ワンアンドオンリーな音世界は、知る人しか知らない。
知らない人は、当然知らない。

その内、誰も知らなくなる。それで、いいのかもしれない。



(4)>baikinnmannさん

はじめまして、いつも記事楽しみに拝見させていただいております。
また、毎年「みんなのベスト3」CD購入の参考にさせていただいてます。
初参加ですが宜しくお願いいたします。
地方に住んでいるため、LIVEで聴ける機会は、めったにないためいつもCDをネット注文し楽しんでいます。
昨年12月中から今日までちょうど100枚購入していました。その中で選んでみた3枚です。

妹尾 美里(p)「ROSEBUD」
新作「LAVIE」とどちらにするか迷いましたが、インパクト大であったこちらを選択しました。
ドラマチック。(才色兼備、CD盤面の薔薇も印象的)

☆ JASPER HOIBY(b)「Phronesis / Green Delay」
前作(ペンギンジャケット)もお気に入りですが、こちらも三位一体のスリリングでメリハリのある演奏。
はまってしまいました。(少女ジャケット、盤面のこどもphotoも印象的)

RAINER BOEHM(p)「B」
Piano Trioも良いのですがJOHANNES ENDERS(sax)とのDUOでより自由度が高く美しいアドリブが心にしみます。
ラストのPiano SoloもGOODです。

他にEric Reed Stefano Bollani 川上さとみの新作もすばらしくかなり迷いました。



(5)>まん丸クミさん

ベスト3が決まりました。今年はカナディアンできめましたよ。
この話題は自分のブログでも使わせていただきました。
沢山の方が気軽に立ち寄られると楽しいですね。

Brandi Disterheft " Second Side" ( 2009 ) Justin Time

まだ20代と言う若さでしかも女性のベーシストですが、線の太いしっかりした音色で
一曲目の彼女のオリジナル Sketches of Belief でしっかり魅了されてしまいました。

全11曲で10曲が彼女のオリジナルと言う意欲的な作品です、全体にまとまっていますが、
ヴォーカルの入った曲はジャズという視点からは少し枝わかれしているような印象を受け
ますが、バックの面々の演奏は素晴らしく William sperandei (tp) のクリヤーな
サウンドは心地よく Chris Gale (ts) サックスの響きとうまく調合されて、その
ハーモニーはなかなか素敵です。

Stacie McGregor (p), は始めてこの盤で聴いたのですが、これまたなかなか良い
感じ。Brandi のアコースティックベースと皆の調和が絶妙な香りをかもし出しています。
始めて彼女を聴いたのが2005年の Richard Whiteman Trio ですが、この時と比べると
すごい成長ぶりが窺えます。最近では Robi Botos のトリオでも演奏しているようです。
また彼女は大変な勉強家でもあるようです。Niels-Henning Orsted Pedersen,
Don Thompson, Ron Carter などに師事していたようです。これからが楽しみな
ベーシストです。

Brian Browne Trio " Tramps " (1999) Lion Records

ジャズのメイン・ストリームを歩いている人、ストレート・フォーワードな演奏。
経験からくるゆとりと言うか。
God Bless The Child の演奏はまさしく指で詩を奏でている事を感じるでしょう。
盤の最後になるほど、この人の良さが滲みでてきます。
Sean Smith (b), Steve Johns (ds), との息は程よく、ベースは気持ちよく響い
ています、ドラムも底から静かに湧き出ているようで煩くなく感度が良いですね。

全7曲ですが、平均10分と結構長いピースです、しかし少しも長さが感じられない、
退屈になるなんて事もなく、最後でああ〜っもう終わってしまったと言う感じでした。
好きなスタンダードで固めているのも嬉しい一枚です。

James MacDonald " French Horn sans Frontieres " (2009)

私は、よく図書館を利用するのですが、これもその図書館で偶然に見つけた一枚です。
珍しいフレンチ・ホーンのアルバムです。
暖かいホーンの音色で、ジャズバラード、ラテン、フォークなど色々と取り混ぜた盤。
なので色々な趣向をこらして選曲されているので、コラボレートしている楽器の良さを
うんと味わえる一枚です。
特に Don Ross (g) とホーンの組み合わせでプレーされている Meanwhile Road
という曲が美しくてうっとりとしてしまいました。ギターの音色がとても新鮮。

この盤には、彼の奥様である Lynn McDonald もヴォーカルで参加しています。
落ち着いた歌声は、この盤のスタイルに良くあっているでしょう。

という事で、今年はこんなところで手をうつことにしました。
http://nono54.blog88.fc2.com/



(6)>tam.raさん

始めまして、半年ほど前にドラさんにLinkのお願いをしたtam.raと言います。
新入りですが宜しくお願いします。
私のBest3、発表させてください。
順番はありません。3作品に絞ってますが、他にも沢山あって!困っていますが。

1)Fats Live Birthday Melopea CDMSE 5112
Roberto Fats Fernandez(tp,fl-h), Jorge Armani(gu), Andres Beeuwsaert(p),
Martin Sciurano(b), Javier Puyol(dr)
このCDを知って欲しくてエントリしたと言っても過言ではありません。(大げさかも)
中でも<Whats Are Doing The Lest Of Your Life?>の美しさは言葉では表現できません。
中古買い中心なので、ちょっと古いですが。

2)Paloma Recio New World Records 80688-2
Tony Malaby(ts), Ben Monder(e-gu),Eivind Opsvik(b), Nasheet Waits(dr)
フリー好きの私としては、やはり1作品は入れたく選びました。
トニー・マラビーの怪しげで東欧の暗さ(?)を持ったテナーは大変魅力的です。
最近、フリー・ジャズが隅に追い遣られぎみなので、一人になっても応援します。

3)Introducing Kate Davis 個人レーベル KDM001
Kate Davis(vo,b,vl),Tony Pacini(p), Dave Frishberg(p),Dan Gaynor(p),
Todd Strait(dr), Ron Steen(dr), Drew Shoals(dr),etc
これまた女性ボーカルに嵌っている私としては1枚選ばないと!
このCDは渋谷タワーレコードで視聴して、即買いで入手したものです。
いろいろなメンバとやって少し散漫ですが、男っぽいベースと可愛いボーカルのアンバランスが大変に魅力的です。
ボーカルの良い作品が沢山ありましたが、あまり紹介されていない1枚(皆知ってる?)と思い選びました。

いつまで続けられるか分りませんが、 今後とも宜しくお願いします。
http://www5.oc.ne.jp/~tam.ra



(7)>ゴロピカリさん

こんばんは
一応決めました。何日か経てば変わるかもしれませんが(笑)

●演奏ベスト3
1.Blue Monk / junior Mance & Rechard Davis
演奏も録音もよかったです。
2007年の録音。この時二人の年齢は合計156歳。
ベテランならではの味わい、風格があると思います。

2.Riffs'n Rhythm / Jazz Orchestra of The Concertgebouw
Concertgebouw はオランダの有名なコンサートホールのようで、このオーケストラはその専属バンドとのことです。
一言でいえばベイシーやクラーク・ボランなどの伝統的スタイルを発展させたようなスタイル。
このスイング感、随所に見られるアレンジの妙。聴いた瞬間これはいい!と感じました。

3.Complete Poland Live 1976・1978 / Thad Jones = Mel Lewis Orchestra
ビッグバンドものが2点になりました。
こういうのを聴いてるとカラダがうずうずしてきます(^.^)

【次点】
・4A / James Moody
・Black Spirits / Fabrizio basso

●録音ベスト3
1.Castle in The Air / 渡辺香津美 & 谷川公子
2.Blue / Monk / junior Monce & Rechard Davis

今年はネット検索で意識的に『優秀録音とされているもの』を何枚か買いました。
あれこれ説明は無用。
とにかくこの2枚のリアルさにはダツボー。
しかしスケール感でほんの少し差がついたと思います。

3.Trio / 細川正彦
細川さんは北九州を中心に活動するピアニストです。
スタイルはジャレット系。これも透明感ある良い音です。
ただ、ちょっと雰囲気が冷たいかな。

【次点】
4.Alone with Duke / David Morgenroth
Eden Atwood の伴奏者として来日したDavid Morgenroth のソロアルバム。
「高音質HQCD」と書いてあるから何かと思ったらHigh Quality CD の略。
確かに良い音なんだけれど、別にHQCDではない普通のCDの1の方がいい。
音の良し悪しはCDの材質も関係するだろうけれど、それ以上に録音技術の
問題だと思いますわ。

5.In Copenhagen / Mathias Algotsson
これもいいんですが、全体的にちょっと重苦しいところがありますので5位になりました。



(8)>manaさん

おはようございます。
あっという間に、12月も半ばを過ぎてしまいますね。
今日は、障子の張替えでもしようかと・・・。
その前に恒例の 2009年 PIANO ALBUM BEST 3 をアップしておきましょう。
最近はピアノのみならずホーンものも少し聴くようになりました。
これもdoraさんの影響かな?

1."GETXO EUROPAR JAZZALDIA 2007"
ts:MARIUS NESET, p: MAGNUS HJORTH, b:PETTER ELDH, ds:ANTON EGER
2007年7月 ライヴ録音
MAGNUS HJORTHとPETTER ELDHが参加する"PEOPLE ARE MACHINES"という名のグループ。
2007年のジャズフェスでの白熱ライヴ。北欧の20代の若者が成し遂げた快挙。
知性と野性が交錯する演奏に度肝を抜かれた。
2曲目の"BLAME WILHELM"におけるMAGNUSのバッキングとソロは本当に凄い。

2."LATER CIRCLE"
p:DON FRIEDMAN, b:GEORGE MRAZ, ds:RONNIE BEDFORD
1978年2月 スタジオ録音
待ちに待ったDON FRIEDMANの1978年録音のリイシュー盤。
当時、圧倒的な存在感を示し、泣く子も黙ったベーシスト・GEORGE MRAZの参加なくしてこの傑作は生まれなかった。
世間では"CIRCLE WARTZ"の評価が高いが、僕はこのアルバムこそFRIEDMANの最高傑作と信じて疑わない。

3.“MY WONDERFUL LIFE”
p:佐藤 允彦, +渡辺貞夫(as)、日野皓正(tp)、峰厚介(ts,ss)、山下洋輔(p)
2009年5,7月 スタジオ録音
今は亡きドラマー・富樫雅彦の書いたバラードを富樫と縁と所縁のあるミュージシャンがデュオを組んだアルバム。
しかも、バラード集である。
ここにはリスナーの心を溶かす、日本が世界に誇れるジャズがある。

今年はMAGNUS HJORTH絡みで4枚のCDと1回のライヴを聴きました。
もう、どれも最高のパフォーマンスでした。
とりわけ印象深いのが6月にあった御茶ノ水「ナル」でのライヴ。
立川、渋谷のライヴも凄かったとのこと。
2月にはこのライヴ盤が発売になるという噂を聞いています。
これは楽しみ!



(9)>ねひつじさん

こんばんは。今年もベスト3よろしくお願いします。

◆高柳昌行 / セカンド・コンセプト(2009・JINYA Disc / B-1920)
高柳昌行(g), 弘勢憲二(el-p), 森泰人(b), 山崎泰弘(ds)

まさかこんなライヴ音源が残っていたとは! しかもプライベート録音とは思えぬクリアーな音。
故・高柳昌行氏が名盤「Cool Jojo」を録音する直前の、1979年「タロー」でのライヴ音源二枚組です。
トリスターノ派の楽曲を追求した高柳さんの覇気はもちろん、
エレピの弘勢さんの充実ぶりにも興奮しながら聴き入りました。
このような音を記録しておられた方、それをリリースして下さった方に感謝あるのみです。

◆Alan Broadbent / Gary Foster (1993・Concord Jazz / CCD-4562)
Alan Broadbent (p), Gary Foster (as, ts)

これは今年東京へ行った際、お茶の水の中古店で見つけた一枚です。
Concordレーベルのヒットシリーズになった、Maybeck Recital Hallでの実況録音です。
この二人も、トリスターノの流れを汲んでいると見え、「317 East 32nd Street」などのほか、
馴染みのあるスタンダードも、淀みなく空間を広げていく素晴らしい演奏。
両者とも艶があります。
こんなにいい内容なのに、廃盤になっているというのが理解できませぬ。

◆Pat LaBarbera / Deep in a Dream (1998・Radioland Jazz / RACD 10015)
Pat LaBarbera (ts, ss), Don Thompson (p), Neil Swainson (b), Joe LaBarbera (ds)

曲目を見て、「これは良さそうかもしれない」とピンと来て、ネットで注文した一枚。バラード集です。
入手するのに長い時間がかかりましたが、待った甲斐はあったと思える内容でした。
透明感のある円熟したテナーサックスに加え、Don Thompsonの光沢のあるピアノが絶品。
今年の9月のオフ会でかけてもらい、「やっぱりいいな!」と再確認しました 。

http://www.hct.zaq.ne.jp/cpbkx500/



(10)>miyukiさん

こんばんは。やっと決まりました。

1.Steve Hobbs Quartet / Vibes, Straight Up
エコーが効いたヴァイブというのが第一印象でしたが、アドリブの音使いが細やかです。
音はマイルドというか、優しい感じです。
バップを基調とした演奏て、スイング感が良いです。それから、ピアノの存在感が大きい と思いました。

1. Cherokee
2. Hey Good Lookin'
3. Stars Fell On Alabama
4. St. James Infirmary
5. The Woody The Woodpecker Song
6. Shenandoah
7. The Old Rugged Cross
8. What A Difference A Day Makes
9. Wade In The Water

Steve Hobbs(vib)
Bill O'Connell(p)
Peter Washington(b)
John Riley(ds)

2009年 (Challenge)


2.A LA EBIS / Keiko Borjeson
ラウンド・ミッドナイトは、語りかけるように訥々とした感じが良く、
AIN'T MISBEHAVIN'での、ストライド奏法が心地よいです。
ブルース感覚あふれるものもあり、スイング感が心地よいものもあり、
バラードありと多彩ですが、どれも弾き過ぎすメリハリがあり、心地よく聴けます。
ソロ・ピアノで気に入るものは少ないのですが、これは気に入っています。

1.'ROUND MIDNIGHT
2.AIN'T MISBEHAVIN'
3.FOREVER DUKE / SOLITUDE /I LET A SONG
GO OUT OF MY HEART / COMR SUNDAY
4.STELA BY STARLIGHT
5.A' LA EBISU
6.ON GREEN DOLPHIN STREET
7.WILLOW WEEP FOR ME
8.MIDSUMMER SAMBA
9.LILI MARLENE AND SOMEONE TO WATCH OVER ME
10.YESTERDAYS
11.SHU-MO-KU
12.PRELLUDE TO A KISS

2007年 (T-TOC RECORDS)


3.BENT JADIG / DANISH JAZZMAN 1967
マルチ・リードのベント・ウェーデックのアルバムです。
フルートが特に良いです。1曲目はフルートとミュート・トランペットの
ユニゾンで始まりますが、これが美しいです。
この1曲だけでもいいような気がしてしまいます。

1.B's Waltz
2.Doo's Blues
3.Atlicity
4.I Remember O.P.

BENT JADIG (ts)
ALLAN BOTSCHINSKY (tp)
DUSKO GOYKOVICH (tp)
BENT AXEN (p)
NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN (b)
ALEX RIEL(ds)

1967年 (THINK RECORDS)



(11)>みやちゃん

さて、今年のBEST3を提出させていただきます。

1)「Wonderful」Horst Jankowski Trio & Quartet
(独 OPERA原盤 NORMA NMCD 6008)
旧東ドイツのピアニスト ホルスト・ヤンコウスキーの1959年のリーダー作品・
オリジナル10インチ盤は、A面にロフト・キューンのクラリネットを加えたカルテット、
B面がピアノトリオ。クラリネットと言えばグットマン。
カーネギー・ホールのあの名盤を凌駕するA面のカルテッの演奏が最高です。
ヤンコウスキーのピアノもこれまた全曲スウィンギーでいい味出しています。
当時の本場アメリカのJAZZシーンからは、1、2周遅れの演奏ですが、
当時のヨーロッパJAZZが確かな演奏テクニックで本家を追い抜こうする情熱が感じられる作品。
モダン・クラリネットの最高の演奏が聴ける極上作品。

2)「Infant Eyes」Doug Carn Featuring The Voice Of Jean Carn
(米 BLACK JAZZ原盤 DISK UNION BJ / 3)
コルトレーンの名盤「至上の愛」第一楽章に歌詞を入れた演奏が聴けるスピチュアルャルな作品(1971年)。
ピアニスト兼詩人でもあるダグ・カーンが愛妻のジーンのヴォーカルの魅力を引き出した
70年代初頭アメリカJAZZのアンダーグランドにおける名品。
ショーターの表題曲、ボビハチ「Litte Bs Poem」、シルバー「Peace」
マッコイ「Passion Dance」・・・電化マイルスの陰でこんな素晴らしい作品があったことに感謝!!

3)「MOVE」The Joel Zelnik Trio
(米 FELICIA RECORDS原盤 THINK+JAZZ THCD-118)
ブラインドテストで聴いて本作品が、1968年録音当時、23歳のピアニスト、20歳のドラマー、
そして18歳のベース(若き日のペデルセンも真っ青です!)で演奏されていることに気づいたら、
正真正銘のピアノ・トリオ・オタクでしょうね。
全編軽快な演奏で期待を裏切らない究極の幻盤ベスト3!。
(JAZZ批評の別冊「ピアノトリオ1600」にさえもアップさておりません)



(12)>GAKOさん

やっと「ベスト3」を決めました。

まずは,例年通り・・・

【今年の総括】
昨年の11月頃から今年の10月くらいまで,ちょっと体調が良くなかったために,あんまりジャズを聴けなかった時期がありました。
比較的,調子の良い時に,新しいアルバムやら旧譜を購入していたので,あわせると62枚になりました。
そのうちの約半分が,ここ数年に発売されたものです。
枚数的には,ここ数年並というところでしょうか。
中では,今までうかつにも持っていなかった田中武久さんのアルバムを11月に,一気に4枚購入したのが今年らしいところかもしれません。

ライブの方は,11月の小杉敏さんと12月に久しぶりに(2年ぶり)St.James で田中武久さんを聴いた2回。
やはりライブを聴くと生音の素晴らしいさを実感できます。
来年は,もう少し行きたいものです。

オフ会も5月と9月の2回。楽しい時間を過ごすことができました。
来年もよろしくお願いします。

もうひとつ,忘れられないのは,『ジャズ批評』。
レッド・ガーランドがウィントン・ケリーとあわせて特集され,少しお手伝いをしたことでしょうか。
貴重な体験でした。

さて,いよいよ「ベスト3」。

*The Monterey Quartet “Live At The 2007 Montrey Jazz Festival”
(Montrey Jazz Festival)
  Chris Potter(ts), Gonzalo Rubalcaba(p), Dave Holland(b), Eric Harland(ds).
  Sep. 22, 2007.
やっぱり,これは外せなかったです。このあふれるばかりのエネルギーは,ガツンとお腹の底に達しました。
現代ジャズの熱い一面を伝えてくれました。

*Takehisa Tanaka “Too Young” (Jewel Sound)
  Takehisa Tanaka(p), Yosuke Inoue(b), Masahiko Osaka(ds).
  May 8-9, 2008.
田中武久さんの昨年のアルバム。
力強さと繊細さをあわせもった彼のピアノの良さがよく捉えられたアルバム。
2002年のアルバムで,ハウス・バンドといってもよい気心の知れたメンバーで,オリジナルも演奏する “A Morning Moon”(Jewel Sound) も捨てがたく,どちらにしようか,ずいぶん迷いましたので,あえて触れておきます。

*Lee Konitz, Martial Solal “Star Eyes 1983” (Hatology)
  Lee Konitz(as), Martial Solal(p).
  Nev. 11, 1983, live at 8.New-Jazz-Festival at "Fabrik".
Lee Konitz と Martial Solal というベテランふたりの緊密なインタープレイ。
最後まで悩んだ末に,ベスト3に滑り込みました。

【次点】
*Ahmad Jamal “A Quiet Time” (Dreyfus)
  Ahmad Jamal(p), James Cammack(b), Kenny Washington(ds), Manolo Badrena(perc.)
  Jul. 9-11, 2009.
今年 79 歳の Jamal の最新盤。ベース,ドラムス,パーカッションを,まさに,従えてという感じ,
バイタリティー溢れた演奏は,年齢を感じさせません 。

http://www001.upp.so-net.ne.jp/gako-oku/INDEX.htm



(13)>A.tomyさん

決めちゃいました!

●“ATTRACTIONS / Cynthia Sayer”(Plunk/P111)
バンジョー奏者がバンドを率いて、色とりどりの紙吹雪の舞う中をパレード!
古今東西の素材をバッキー・ピザレリ加えて飾り付け、陽気に歌も歌いだす♪

●“TOO MARVELLOUS FOR WORDS / Anthony Kerr”(Zephyr/ZECD32)
ヴァイブ、オルガン、ドラムスと変則的編成も、王道オーソドックスな演奏♪
4本マレットの使い手によるミステリアスな「ミッドナイト・サン」等を満喫!

●“LIVE AT SOMETIME / Barney Kessel”(AMJ/ABCJ-516)
大人しく弾いているかと思えば、突如デカイ音が響いてくる。ジャカジャカ♪
そんな荒武者ギタリスト、バーニー・ケッセルの「重さ」に痺れてしまった!

<次点>
“YOUNG LIONS OLD TIGERS / Spike Robinson & Derek Nash”(Jazzizit/JITCD 0022)
老虎と若獅子の対決、実体は楽器を代わる代わる交歓の現代版アル&ズート♪



(14)>ドラ

選考後記:
選んでみると今年の基準は”刺激的なサウンド”になりました。
去年のテーマが”聴き心地のいい癒しのサウンド”だったので逆向きです。
マグナス・ヨルトとジョン・チカイは早い時期に決定しました。
もう1枚が大混戦でしたが邦人ジャズから与世山澄子さんを選びました。
ベスト3は入手順です。

■MAGNUS HJORTH TRIO / OLD NEW BORROWED BLUE
magnus hjorth(p), peter eldh(b), snorre kirk(ds)
2009/STUNT RECORDS/

デンマークのマグナス・ヨルト(p)とペーター・エルド(b)はライブで見ました。。
オリジナルはもちろんいいですがスタンダードも刺激的で生き生きとした新鮮な感覚で蘇ってきました。
ライブと同様に独特の間合いとタイミングはここでも生きていて、なんかワクワクするものがありました。
テンポやリズム、フレーズを聴いていても何が出てくるか分からない、意外性があります。
ヨルトは絶妙なリズム感と切れのあるタッチ、美しい音色とさらにそれを可能にするテクニックの持ち主です。
清流が流れるかの如く清冽で爽やかなフレージングが満ち溢れて心地良いです。
加えてライブではアグレッシブにグイグイと突っ走る迫力満点のプレイも聴かせてくれました。
流麗、華麗、静謐、美しいといったようなヨーロッパ・ピアノの伝統を超越したスケールの大きさを感じました。
ヨルトもエルドも25歳、多分キルク(ds)も同年代だと思います。
若さは宝もの、若さには大きな可能性を秘めているのでそれだけでも将来が楽しみです。
このトリオの怖いもなしの思いっきりのいいプレイはいかにも若さの特権でしょう。
ここしばらくはこういう感覚を忘れていたのですごく新鮮だったです。
最近は若くても老成した感じのプレイヤーが多いのでこれがもの凄い魅力になっています。

■JOHN TCHICAI QUARTET / IN MONK'S MOOD
john tchicai(as), george colligan(p,org), steve laspina(b), billy drummond(ds)
2009/SteepleChase/

このアルバムを見た時、ジョン・チカイ・・「いぇー、珍しい、まだ元気だったんだ。」と思いました。
「なんか、モンクある?」・・・ジャケット写真も硬派そのもののゴツイいい顔してますね。
60年代、ジョン・チカイは筋金入りのフリー・ジャズ・アルト・サックス・プレイヤーでした。
盟友ラズウェル・ラッド(tb)とのニューヨーク・アート・カルテットが最も知られているか、
フリー・ジャズ・ファンならアーチー・シェップ(ts)の「フォー・フォア・トレーン」と、
ジョン・コルトレーン(ts)の「アセンション」は必聴盤だと思います。
私は元々フリー系は得手じゃないのでその後はまったく名前を見ることもなかったです。
チカイはデンマーク出身なのでヨーロッパを中心に活動していたんでしょうね。
それが突然目の前に現れて「モンクス・ムード」とは・・・即、飛びついてしまいましたよ。

やっぱり一味も二味も違いました・・・ムードあります。
濃く、おどろおどろしたところもあるし、淡く、爽やかなところもあるし、実に味わい深いです。
表題曲の「MONK'S MOOD」は(1)と(10)の2テイクが収録されています。
(5)「ROUND ABOUT MIDNIGHT」にはオルガンを使ってきましたがこの表現力が凄い。
スタンダードの(7)「EASY STREET」はノスタルジックですごく新鮮でした。
(8)「RUBY MY DEAR」は涙が出そうになったし、そのほかも聴きどころがいっぱいです。
一般的にフリー系のアルト奏者は音に力があって、澄んだキレイな音色を持っています。
素晴らしいセロニアス・モンク作品集・・・みなさんも是非この演奏を味わってみて下さい。
食べず嫌いはいけません。
チカイの断トツの存在感に共演者も霞んでしまいました。
軽くいなされて揉まれたジョージ・コリガン(p,org)にとってもいい経験だったと思います。

■SUMIKO YOSEYAMA / INTERLUDE
与世山澄子(vo), 南博(p), 安ヵ川大樹(b), 菊池成孔(ts)
2005/Tuff Beats/

沖縄在住の与世山澄子(vo)さんのアルバムです。
強烈な個性を感じてショックを受けた・・・一度聴いたら忘れられません。
やっぱり自分独自の世界を持っているミュージシャンは凄いと思います。
深い深い海の底・・・魂を揺さぶられる歌声です。
ぐーっとその世界に引き込まれてしまいました。
どれも表現力が素晴らしい・・・・・(5)「IF」は新鮮でした。
南さんのピアノを始め安ヵ川さんと菊池さん、共演者も個性ある名手揃いで心に沁みました。
まるでライブを聴いているような雰囲気のあるアルバムに仕上がっています。



(15)>25-25さん

ベスト3、参加します。

今年は新譜、旧作、CD、LP全部込みで200点ぐらい購入しましたが、
そんなに外れもなかったかわりに、飛び切りのヒットも少なかった印象です。
でも、買いすぎて消化不良ってのも、ありますが・・・・。

1)「That's Marimba!/ Sinske」(Sony)

若手マリンバのホープ、Sinske こと石原信輔の意欲作。
クラシックから、ラテン、フュージョンまで幅広い選曲。
特に圧巻は、WRの18番の「バードランド」。
マリンバのウッディな音質と、フュージョンの権化のようなこの曲が果たして合うのかどうか、
興味津々で聴いてみたところ、意外にも違和感なくばっちりとシンクロナイズしているのに、驚きました。
そして、サビの部分では、ハミングが実に効果的に絡んでいって、いやが上にも雰囲気が盛り上がっていきます。
これには、作曲者の故ジョー・ザビヌル氏も、天国でニンマリとご満悦に違いないと思います。

Sinske 君、なんと我らが赤松敏弘氏のお弟子さんだとか。
また偶然ですが、うちの子供たちのバイオリンの先生が、T朋音大で同期だったそうです。世間は狭い!

2)「Runnin' Wild / 山中千尋」(Verve)

賛否両論ある、山中千尋の新譜です。
確かに、強烈なドライブ感と女性らしい瑞々しい感性が共存した「千尋ワールド」を心行くまで満喫したい、
という気持ちでこの作品を聴くと、ちょっと期待はずれかもしれません。
しかし、私は時にはこういう作品も、ありだと思います。
先人への敬慕の念、伝統への回帰、コラボレーション・・・
これらがキーワードになっている新作ですが、紡ぎ出されているサウンドはまごうことなき「今」の音です。
文句なく楽しめる作品です。
特に、「B.G]と対になってる「G.B」が、いい。
いつか、どこかで聴いた様なメロディーですが、千尋さんのオリジナル。
千尋さんの曲作りの上手さに、脱帽。
共演も、ティム・コリンズのヴァイブも、いいですね。

3)「Everything I have Is Yours / Billy Eckstine」(Verve)

ビリー・エクスタインの、MGM時代のベスト盤で、2枚組CDです。
男性ヴォーカルは基本的に興味の対象外の小生が、何故こんな作品に手を出したかというと・・・。
Jazz Club OverSeas のBBSで、As Long As I Live という曲が話題になった時、
OverSeas の寺井さんが、「私はこの曲のアイデアは、ビリー・エクスタインから頂戴しました。」と
仰ったので、検索してこの曲を歌っている盤をゲットしたというわけです。

聴いて見ると、よく伸びる中音域が、男の色気が感じられて、実にいい!
しっとりしたクルーナー唱法なんですが、過度にセンチに陥らないところもいいですね。
ジョニー・ハートマンを、もう少し男っぽくした感じでしょうか。
これまで、シナトラ、ナット・コール、メル・トーメ、トニー・ベネットと
ビッグネームの男性ヴォーカルのどれを聴いても、いまひとつツボに嵌らなかったんですが、
これはいいですね!

http://www.morimoto-clinic.org



(16)>ozaさん

今年も参戦させていただきます。
順位をつけずに3枚と、特別賞として邦盤1枚とさせていただきました。

BEST3
 
Enrico Pieranunzi "Dream Dance"
 
Baptiste Trotignon "Share"
 
Donny McCaslin "Declaration"

特別賞
 Kenta Tsugami "BOZO & Phonolite ensemble"

今年は飛び抜けて凄いと感じた盤は無かった気がします。


http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/58913084.html


(17)>マダムさん

BEST3です。

○ MAX IONATA QUARTET featuring FABRIZIO BOSSO / INSPIRATION
ストレートに豪快に吹きまくるイオナータ、そして共演のファブリジオ・ボッソとの2管の響きが心地よく
掛け合いはスリリング。ホーンを心行くまで堪能できるアルバム。
マックスの会心作、そして今のイタリアジャズそのもののエッセンス満載。

○ BLACK WOLF / WARREN WOLF
ビブラフォンのWarren Wolf ,そのアグレッシブな演奏でビブラフォンの概念を変えてしまうくらい。
それでいて美しい音色のバラードも。「処女航海」はボビー・ハッチャーソンの静謐に対して彼の演奏は力強さ。
バックが彼のサポートとして最高のメンバー。
マルグリュー・ミラー(p)、ジェフ・T・ワッツ(ds)、ロドニー・ウィテカー(b)。
オリジナルもいいです。これからも期待したい逸材。

○ 楽興の時 / 大西順子
何と言っても今年のピアノは彼女の11年ぶりとなるこのアルバムでしょう。
見事な復活アルバム。1曲目から気合の入った演奏で、彼女が女性ピアニストなんてくくりを超えて、
いかにアーティストとして確立した存在かを示すアルバム。
大西順子、健在。

次点です。
○ TILL BRONNER / RIO

トランペットのTill Bronner、彼の極上のボサノバのアルバム。
オムニバスのように、それぞれの曲に歌で豪華なゲスト。これがなんとも贅沢。
Till のトランペットがそれぞれの曲で効果的なサポート。歌も披露しています。

ボサノバ生誕50周年にふさわしいアルバム。


(18)>大吉GUYさん

今年は「もうジャズのCDを買うことはない」なんて言いながら30枚近く
買っちゃったわけですが,惹かれる品物は,ファンク,ソウル,レア・
グルーヴと呼ばれている連中ばかりで,正統派ジャズは無しに等しいで
す。しかも,こいつらがなかなかハズレ率が高く,このままいくと,ジ
ャズへの関心は,より小さくなり,ゲテモノにも手を出さなくなって,
このベスト3企画にも参加できるかどうか……というのが現状です。
では,ひょっとしたら最後(?)のベスト3,カウントダウン!

○3位 Riviera Sound No.1/Big Jullien & His All Star
  これ,ビッグバンドなんですね。今まで食指を動かしたことはない
 ジャンルですが,なかなかいいのです。「フレンチ・モッド・ジャズ
 の知る人ぞ知る名盤,鬼レア盤」らしいです。

○2位 Visions/Grant Green
  説明不要の大名盤。ついに,ついに我が手に来たか!という感じで,
 本当はベスト3じゃなくて「別格」に位置づけたかった代物です。

○1位 Black Whip/Ivan“Boogaloo Joe”Jones
  ギターのアルバムって地味で退屈なものが殆どだ,という私の偏見
 を見事に打ち崩した強烈なアルバムです。いやぁ,世界は広いなぁ。
 プレスティッジの10000番台ってのは素晴らしい世界のようです。詳し
 い方がいらっしゃったらご教示ください



(19)>まっはさん

まっはのBest 3

◎ Collin Bates Trio/ Brew
英国ピアノトリオの隠れもしない名盤が今年限定再発されました。
ジャケは気どっていますが、あきのこない普段の惣菜的ピアノトリオといえば、このあたりだと思う。
LPのみの復刻というのがくやしいところ。
コリン ベイツは、ブルース ターナー・ジャンプバンドで長く活躍したオーストラリア出身のピアニストらしいのですが、ピアノトリオ好きにとっては、ジャズ感覚が横溢のこの盤がコクがあってよいです。
この畠は、伏流するトレンドもあり、例えば、もうすぐCD化するらしいPierre Cammas Trio / Le Piano De Pierreピアノトリオ編成(+パーカッション)などもその線でしょう。
隠れ人気盤の伊のMario Piacentini/ 12 In Dodiceなども、そのような佳盤と思われます。
ピエール カマもマリオ ピアチェンティーニもわたしの嗜好ではありませんが、ともども遊び心と、ある種の志向性の高さは指摘できましょう。
既出の米のMove/The Joel Zelnic Trioも、その嚆矢。
贅肉はないものの、とても10代から20代ちょっとの若者のしわざとは思えない珠玉盤です。
古い機関車エッチィングのジャケも所有欲が亢進します。
これは、わたしもベスト入れしてもよい、ソソリ盤でした。

◎ Dino&Franco Piana Quintet/Together
トロンボーンの長老とは言えあまり取りざたされることがないので、ディノ ピアーナの旧作を推奨します。
新しい作品では、いつもながらですが、息子のフランコ(tp)と父子で双頭をきめこむJazzItaliano Live2008も素晴しい内容であり、この盤も強く推します。
耳を洗ってくれる伸びのよいv-tbワーク。
この伊ハードバッパーの主演盤は、作りが極めて綿密なので、どれもハズレがありません。
客演も同じこと。渋いソロのクオリティ、粋なテンション、アーシーな吹きまわしなど、申し分なし。
まどろむようなボッサ、哀愁のモーダル、それにビッグバンドならではのファンキーな曲も、凄腕の若手リズム隊を率いつつ、つややかに仕上げます。
疾走する御年八十歳、まことに、あっぱれです。

◎ Karel Velebny /SHQ
チェコのヴィブラフォン奏者。
東中欧のジャズを漁っていると、よく遭遇しますね。
独自な空気感を漂わせているマレッターであり、コンポーザーでもあります。
このジャケット写真は、痛々しくもヒョウキンな感じ。VELEBNY自身が実際に交通事故にあった後の写真だそうです。
基本は、新主流派のバッパーだと思っていますが、ポストな表情も時折、表出します。
ラテンなティストの曲なども巧い。
大勢の顔が井戸を覗きこんでるようなKarel Velebny Nonet / Nonet Shq & Woodwindsがもっとも知られていますが、わたしは、この盤のほうがひいき。
そして、さらによいのがCD化していないParnas.Parnas.Parnas ( Supraphon)。
これが出たら世間の評価が変わりそうです。
チェコのジャズは、少しモッタリ感のあるものも多いのですが、このカレル ヴェレブニーに限っては、該当しません。
かの国のジャズ史から見ても立役者といってもよいと思います。



(20)>朋ちゃん

選考のポイントは「気持ちいい!」、「カッコいい!」「よく聞いた」です。

1.「Next Stories」(Antonio Farao)
  HiebieとChickの影響を感じますが、それを見事に消化しきって独自の世界を作っている感じがします。
  聞いていて気持ちいいです。
  特に2曲目「Theme For Bond」が好きです。
  dsのGene JacksonはHerbie Hankockのツアーメンバーとして数年前に来日しています。
  最近では大西順子さんのアルバムに入っています。

2.「AQUARIUS」(Joyce Moreno featuring Joao Donato)
  とにかく明るいです。元気のないときはこのCDに勇気付けられました。
  今年一番多く聞いたCDかもしれません。BlueNoteのコンサートもゴキゲンでした。

3.「Exit」(Pat Martino)
  Pat Martinoってとにかくカッコイイです。怒涛のアドリブが大好きです。
  全曲いいんだけど、やっぱり「EXIT」でやられちゃいました。
  この雰囲気たまりません。



(21)>kita3さん

毎年毎年ですが、ありがとうござます。
素晴らしい企画続けていただいており、感謝です。
SJ誌の一月号は1,700円もしますが、この企画の方が10倍も100倍も価値あるなって思います。
これからも頑張ってください!

さて、今年の新録ベスト3です。

○第一位 Keith Jarrett/Testament
もう別格です。キース・ジャレットについてはその音がそこにあるだけで、ハイ合格!みたいな感じです。
Testamentなんて、どういう意味か分かりませんが、いつまでもいつまでも、キースでいてほしいです。
マンネリ結構!

○第二位 Jan Lundgren/European Standards
久し振りでピアノトリオの傑作に出会ったなという感じの一枚。
クラフトワークの曲やってみたり、フェンダー使ってみたり、ヤンラングレンってこんな人だったのって、意表をつかれた一枚でした。
賛否分かれるかもしれませんが、僕は好きです。

○第三位 守屋純子/Groovin' Forward
初守屋でしたが、予想通り、お気に入りの一枚でした。
Spice of Lifeの作品ですが、レーベルカラーどおり、北欧の清潔さを感じさせるアルバムです。
Bohuslan〜に通じるビッグバンド作品です。

さて、以上ですが、実は以下の旧譜3枚の方がヘヴィーローテーションでした。
ということで、おまけに、ホントの2009ベスト3。

・第一位 Karrin Allyson/Ballads(コルトレーン作と甲乙つけ難い作品に仕上がっています)
・第二位 Larry Coryell/Live from Bahia(思わぬ拾い物でした。浜辺で夕陽を背に聞きたい)
・第三位 Shade&Blu-Swing/Jazzyster(クラブジャズの範疇かもしれませんが、ヒューマンなんです!)

http://blogs.yahoo.co.jp/billevanz



(22)>jazztener-ssさん

今年で、参加5回目のjaztenor-ss です。
宜しくお願いします。
あいかわらず、テナーばかりです。

・Bendik Hofseth "XI"
この人は、ノルウェーのサックス吹きで、"Steps Ahead" のブレッカーの後任のテナーだった人、
といえば、わかるかもしれません。
多才な人なので、ポップス系の作詞、作曲、ボーカルまでやってしまうんですが、今回のアルバムは、ジャズです。
今までの、自分のアルバムのセルフカバーで、ポップスの曲も、ジャズにアレンジし直して、演奏しています。
ここ数年での、僕のBest 1 かもしれません。

・ Donny McCaslin "Recommended Tools"
今年も、Donny McCaslin です。
ピアノレスのテナートリオですが、圧倒的なテクニックで、最後まで一気に聴いてしまいます。
この人、本当にうまいです。曲もカッコ良いです!

・ Branford Marsalis "metamorphosen"
やはりブランフォードは、はずせません。
あいかわらず、コルトレーン系の曲や、涙が出そうなくらいのバラード、等々、素晴らしい演奏です。
もう言う事がありません。



(23)>TAKASHIさん

毎度の事ながら、女性ヴォーカルを聴いています。

1.Devil May Care / Amandah Jantzen (Starfire, USA, 2001)
 ヴォーカル・オムニバスで彼女の歌う「I Was Telling Him About You」に参ってしまった。
 私はアルト・ヴォイスに弱いんです、この声でBesame Muchoを歌っているから堪らない。
 http://www.myspace.com/amandahjantzen
 http://www.amandahjantzen.com/

2.Soon / Amanda Carr (Original Music Servi, USA, 2007)
 トランペット奏者とJAZZヴォーカリストを両親に持つサラブレット
 声はときおり婆臭く聞こえるが、しっかりした歌唱力があり期待の星です。
 最近は「美人ジャケ」を敬遠しているので、なかなか聴けなかった1枚
 http://www.myspace.com/amandacarrmusic
 http://www.amandacarr.com/

3.A Lazy Afternoon / Shirley Horn (SteepleChase, dk, 1978)
 今年は、なぜかシャーリー・ホーンをよく聴いた年。
 私にとって、このアルバムは今年の掘り起こし盤第1位。
 地味なアルバムなんだけど、ヴォーカルも演奏も良い。
 Gentle Rain(インスト曲)のBuster Williams (b)に痺れる。



(24)>かんからかんさん

私のベスト3は、なんといっても 鈴木道子

1 AFTER9(アフターナイン)Michiko 
鈴木道子のHPを開くと流れるサントリー黒生ビールのCMに一時使われた名曲で 市川秀男さんのピアノがすばらしい。
スーさん(鈴木道子)はライブでもなかなかこの歌は歌わないけど、このCDはもはや入手不能のレアもので、
アマゾンや中古で探しても なかなか手に入りません。
たまに出物が出るので、根気よく探してみてください。
鈴木道子では出ないので、Michikoで探してくださいね。

2 与世山澄子 INTERLUDE
青山Body&SOULが発売した 5人の女、お馴染み曲には、鈴木道子が入っているので、宣伝していますが、
その最後に沖縄出身のベテランヴォーカル与世山澄子さんの What a wonderful world が 圧倒的な個性で、
初めて聴いた私は震えがきました。
先日ドラさんも紹介されてたので、自分へのクリスマスプレゼントに早速注文しました!
いや〜、この声独特。
BODY&SOULの関京子オーナーと同世代だそうで、人生の曲折がにじみ出た歌声は、ほんとに揺さぶられます。

3 小杉敏 BASS ON TIMES
鈴木道子のbassを弾いてくださってる小杉敏さんの初のリーダーアルバム。
このCDを制作するために、立ち上げたPAXBOXの尾崎さんたち制作チームの仕事がすばらしい。
これもドラさんの紹介を読んで、買おうと思った1枚です。
私のブログかんからかんのかあん おばんのゴリ押し 音楽でも宣伝させていただきました。


http://kankarakan.jugem.jp/?month=200901










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2008年、みんなのベスト3


(1)>大吉GUYさん

1年ぶりの御無沙汰です。今年もなんだかんだ言って(枚数は減ってるとはいえ)
いろいろ買って聞きました。

*3位!MOP MOPの“The 11th Pill”

偏愛するヴァイブが3位になりました。
イタリアのアコースティック・カルテットのデビュー・アルバム。
シネ・ジャズから,ラテン/ブラジリアン,ラウンジまで盛り込んだ非常に完成度の高いNu Jazzアルバム,なんだそうです。なんなんでしょう,Nu Jazzって?

*2位!“Monty Meets Sly & Robbie”

Monty Alexanderと言えば,ミルト・ジャクソンとの競演の“Soul Fusion”しか知りませんでしたが,
こんなものを作る人だったんですね。ChameleonだのSoulful Strutだの"In" CrowdだのSidewinderだのMoanin'だの
Mercy,Mercy, Mercyだのをジャズとレゲエの境界線で演奏。変態です。ゲテモノです。
でも,ヴァイブものを超えるほど大好きです。

*そして記念すべき第1位!LINDA&THE BIG KING JIVE DADDIES


な,な,なんとヴァイブもゲテモノも押さえつけてヴォーカルものがトップとは,何かあったのか,俺?
しかし,実に楽しいのです。ジャズなのか?という疑問は残りますが(ネオスゥイングってジャズですよね?)
とにかくダントツの楽しさ。 騙されたと思ってドーゾ。


(2)>Tさん

本題の「ベスト3」ですが、そんな感じで、新譜3枚ですが、
いずれも、ベテラン、それも超はつくほどの人の作品ばかりになりました。

こちらのこの企画が、もう、恒例行事になりましたんで、
常に、意識しながら、聴くようになりましたから、
迷うことなく、すんなり決まりました。

ジャンルがまちまちなんで、順不動の3枚にしようかと思ったんですが、
「ベスト3」という企画ですんで、一応、順位をつけさせて頂きました。

*1位 David T.Walker "Thoughts"

ベテランギタリスト「デビT」のオリジナル作としては、13年ぶりになる新作。
有名曲のカバー中心のアルバムで、70年代チックなメロウなサウンドにやられてしまいました。

*2位 Steve Khan "The Suitcase"

70年代後半〜NYのフュージョンシーンで活躍するベテランギタリスト
スティーヴ・カーンの94年のライブの「蔵出し」新譜。
カーン=アンソニー・ジャクソン=デニス・チェンバースのトリオによる壮絶なギタートリオサウンド。
特に、ジャクソンの6弦コントラバスギターの迫力&超絶ぶりに、ぶっちゃけ、目が廻りました。

*3位 David Foster "Hit Man"

世界の「バラード職人」デヴィット・フォスターの今までの彼のキャリアを振り返ったライブを収録したDVDとCDを合わせた
大作。
シェリル・リンのディスコヒット「ガット・トゥ・ビー・リアル」や、ボズ・スキャッグスの「ジョジョ」あたりのR&B〜AORの懐かし系が特にツボ。
ジャズ的には、ライブ、しょっぱなのケニーGが出たあと、フルバンドとダンサーをバックに、主役のフォスターがチラっと一節、シナトラみたいなスタイルで歌った「好きにならずにはいられない」が激シブでカッコよかった。
アメリカンポップエンタテイメントの極致が楽しめる音と映像。
(ま、フォスター自身は、カナダ人なんですけど・・・)

んな感じが、今年の「ベスト3」でした。2008年ベスト3です。


(3)>益満妙さん

☆Hemispheres/Jim Hall&Bill Frisell(ArtistShare2007〜2008)

2CDのSet。1枚目はDuo。2枚目にはScot Colly(B)とJoey Baron(Ds)が加わったQuartet。
全体的に、Frisell色が強いアルバムになっているが、Jim御大は、其の儘、Jim御大の儘。

☆Self Portrait/Peter Leitch(Jazz House 2007)

NYでは、ベテランの域のGuitarist、日本での知名度は低い。
初めてGuitar Soloのアルバムに挑戦。
フルアコの音が甘い。いぶし銀ですな。

☆Cultural Survival/David Sanchez(Concord Picante)

ノルウェーの若手Guitarist Lage Lundが参加していたので購入。
TsのDavid Sanchezは全く不案内であったが、いい意味で予想を裏切る内容であった。
Lundのリーダーアルバムも、今年CrissCrossから上梓されているが、こちらの演奏の方が、出来がいいのではないか。
全篇、Bassが4Beatを刻まず、浮遊感のあるリズムが堪らない。

今年も、3枚ともGuitar絡み!ガハハ…。


(4)>KOJIさん

ご無沙汰しております。今日はいやに寒さが身にこたえますね!
ところで、ベスト3についてですが、今回もかなり悩みました。
果たしてこれがベスト3かどうか、やや迷うところですが、下記の作品については、多少バランスを考え、選びました。

*1位・TRUE EYES (川嶋哲郎)。
2003年ごろの作品です(EWE RECORDS)。魂のこもった作品。白夜という曲が何とも言えません。
つい最近、新作をリリーズしたはずですが、とりあえず、この2003年ごろのアルバムはとても衝撃的な一枚でした。
トリオ フォーマットですが、Eddie Gomezのベースワークが冴えております
。Billy Hartの余分なドラミングはちょっといただけませんけど、アルバムの内容はとても良好です。
有望なテナーマンです。

*2位・Early Reflections (The Bennie Maupin Quartet).
2008年Cryptogramophone (2006年ごろ録音)による作品です。
ベニーが意欲的にワルシャワのmusiciansとコラボした内容のものです。
13曲も入っていますが、私が最も気に入っているのが、#2(Escondido)と#6(The Jewel in the Lotus)です。
後者については以前にもベニーはECMで取り上げていますが、私は今回のアレンジメントはなかなか好感得られる一曲だと自負しております。
全曲聴くつもりはないですが、この2曲だけでもとても満足しております。

*3位・Jazz Quintet 60 (原盤・METRONOME、1962)
現在、澤野工房さんがプロモートしている作品
。おかげ様で、これによって北欧ジャズに目を向けるきっかけとなりました。
ストレートジャズですが、More Peaceのような心暖まるチューンもいいですね!気に入りました。

宜しくお願いします。


(5)>910さん

今年は3枚に絞るのは苦労しました。そこで、順位をつけず、部門別に3種類、という選び方をしました。
唯一輸入盤で買ったデイヴ・ホランド新作も国内盤になっているので、全部国内盤で手に入る、珍しい年になりました。
かなり独断と偏見が入っています。


ジャズ部門 − なかなか決まらなかったのがこの部門。ジャズというくくりでは、けっこう候補作があるんですよ。
ある方が書いていましたが、今年はギターとビッグ・バンドの年ではないかと。
そのままずばりと当てはまるアルバムがこれです。

*「シルク・ラッシュ/ジェシ・ヴァン・ルーラー(G)」(55 Records)
Silk Rush/Jazz Orchestra Of The Concertgebouw featuring Jesse Van Ruller(G)(55 Records) - Recorded March 2, 2008. Henk Meutgeert(Cond), Joris Roelofs(As, Ss, Cl, Fl), Jorg Kaaij(As, Fl), Simon Rigter(Ts), Sjoerd Dijkhuizen(Ts, Cl), Juan Martinez(Bs, Bcl), Jelle Schouten(Tp, Flh), Ray Bruinsma(Tp, Flh), Rini Swinkels(Tp, Flh), Ruud Breuls(Tp, Flh), Jan Van Duileren(Tp, Flh), Jan Oosting(Tb), Jan Bastiani(Tb), Hansjorg Fink(Tb), Martien De Kam(Btb), Peter Beets(P), Frans Van Geest(B), Martijn Vink(Ds) - 1. Silk Rush 2. Here Comes The Sun 3. Amsterdam 4. Vienna Night Express 5. The Ruler 6. Have A Heart 7. Circles 8. M.M. 9. The Secret Champ

全曲ジェシ・ヴァン・ルーラーの作曲で、再演曲が多いです。今回も英語での主役はジャズ・オーケストラ・オブ・ザ・コンセルトヘボウ(ジェシはフィーチャリング)ですが、役割的にはジェシが主役で、そのサイドにまわって彼の引き立て役といった感じ。 アレンジは指揮者のヘンク・ムトヘールトが9曲中4曲。曲調はオーソドックスな4ビートもあるけれども、テーマなどの作曲法は現代ジャズ的な手法が多いようです。変拍子の曲もあったり。ビッグ・バンドのアレンジも、ベクトルはより現代的な方向に向かっています。スリリングなサウンドもあればソフトなサウンドもあり。ギターの露出度がかなり高いので、どの曲も堪能できます。若手のオーソドックス(実はそれだけではないんですが)なギタリストではナンバー1だと個人的に思います。(08年8月20日発売)

次点で、「Pass It On/Dave Holland(B) Sextet」(Dare2 Records)(輸入盤)


フュージョン部門 − これは新録ではないですけど、すぐに決まりました。
自分の中ではこれっきゃないでしょう、という感じです。

*「ザ・スーツケース/スティーヴ・カーン(G)」(55 Records)
The Suitcase - Live In Koln '94/Steve Khan(G)(55 Records) - Recorded May 17, 1994. Anthony Jackson(B), Dennis Chambers(Ds) - 1.Where's Mumphrey? 2. What I'm Said 3. Blue Zone 41 4. Melancholee 5. Played Twice 6. The Suitcase 7. Dr. Slump 8. Blades 9. Guy Lafleur 10. Uncle Roy 11. Eyewitness 12. Capricorn 13. Dedicated To You 14. Caribbean Fire Dance 15. Mr. Kenyatta

ライヴでCD2枚組。ジャズメン・オリジナルが4曲(4−5、14−15曲目)と、スタンダードが1曲(13曲目)、前メンバーによる共作が2曲(1、6曲目)で、他はスティーヴ・カーンの作曲。収録時間も2枚のCDぎりぎりいっぱい。この3人ならではの、ボトム2人による安定した、しかも超絶技巧によるファンク(時に4ビート)の上を、カーンのギターが浮遊感あふれる感じで舞っていたり、時にフレーズが切り込んでいたりと、聴きごたえが満点です。ライヴなので、盛り上がるところはとことん盛り上がって技巧が出ていたり、もちろんバラードの曲はゆったりとして、長い時間を飽きさせずに聴かせてしまいます。ジャズメン・オリジナルも、彼のオリジナルのようなサウンド。ギター・トリオのファンクだったらこれ、とまで言えるアルバム。(08年2月20日発売)

次点 − 「ビヨンド・スタンダード/上原ひろみ(P、Key)」(Telarc)


国内制作部門 − 最近国内制作盤はあまり面白くないという感じもしますけど、その中でも印象に残ったのがこれ。
デヴィッド・マシューズ氏とほんの少しお知り合いになれたこともありますけど、これは良かったと思います。

*「V.S.O.P./マンハッタン・ジャズ・クインテット」(Birds)
V.S.O.P./Manhattan Jazz Quintet(Birds) - Recorded August 2008. David Matthews(P, Arr), Lew Soloff(Tp), Andy Snitzer(Ts), Eddie Gomez(B), Steve Gadd(Ds) - 1. Autumn Leaves 2. My Funny Valentine 3. Some Skunk Funk 4. Time After Time 5. Footprints 6. Walkin' Miles Davis Marathon Session Medley: 7. Blues By Five 8. Four 9. Oleo 10. Well You Needn't 11. Groovin'

「ヴェリー・スペシャル・ワンタイム・パフォーマンス」のタイトルなので、エディ・ゴメスとスティーヴ・ガッドの参加はたぶん今回限り。デヴィッド・マシューズの作曲は11曲目で、マイルスゆかりの曲が多いのが特徴。「枯葉」「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」「タイム・アフター・タイム」「フットプリンツ」「ウォーキン」と続き、7曲目以降のマイルスのマラソン・セッション・メドレーが圧巻(ラストだけオリジナル)。他に「サム・スカンク・ファンク」(3曲目)があり、これだけ勢いのあるファンクで異色。知っている曲が多く、ベスト盤的な聴き方ができます。リズムの2人はMJQの初期のメンバーでしたが、やっぱりその当時の方が勢いはあったけれど、今の彼らも円熟してきて悪くはありません。アレンジもいいし、聴きやすいので何度も聴きました。(08年10月22日発売)

次点 − 「スペイン/マンハッタン・ジャズ・オーケストラ」(Birds)(今年唯一の来日コンサートを観に行きました) 。


(6)>ゴロピカリさん

よーやく決まりました。
4〜6番は、今日酔っ払う前と後で順番が違ってます(笑)

●Best3
今年は新作はありません。

1.So in Love / Art Pepper
アート・ペッパーは復帰前の方がいいという人が多いと思いますが、私は復帰後の方をよく聴きます。
この人のこういう音色は好きです。
標題曲は他の人の演奏でもいくつか持っていますが、この演奏が私にはベスト。
夫人に捧げたDianの美しさは格別です。
このCDは二つのセッションを順不同、バラバラに収録したものですが、曲順はセッションごとにしてもらいたいものです。

2.People Time / Stan Getz
スタン・ゲッツ最後の録音。
これはいいと直感的(これがアテにならないけれど)に選びました。

3.After Rain / John McLaughlin
John McLaughlinのアルバムを買ったのははじめてです。
これも直感的に選びました。
ベースなしでこれほどスィングするとは驚異的だと思いました。

《次点》
4.M.F.Horn 4 & 5 Live At Jimmy's / Maynard Ferguson
学生時代にテープ録音して持っていたのをあらためて買いなおしました。
ありきたりのフレーズでも、人間離れしたハイトーンで鳴らせば、こんなにエキサイティングな演奏になるのかとあらためて納得。
聴き終われば、オレって何でこんなのに感激してしまうんだろと自己嫌悪に陥ることもしばしば(爆)。
とはいえ、The Fox Hunt のもの凄いテーマ演奏は、生半可な演奏者にできるワザではないです。

5.In Montreal / Egberto Gismonti &Charlie Haden
これも最近聴いたものです。
Charlie Hadenのデュエットものは他にも何枚か持っていますが、どれも共通のイメージがあります。
とても美しく、深いものを感じますが、それだけに息苦しさを感じるのも確かです。
ひょっとしたらこの先長いこと愛聴盤になるかもしれませんが、
聴き疲れしてあまりきかなくなるかもしれません。(←どっちやねん?)

6.Riverside Music Garden / 香取良彦Jazz Orchestra
エリック・ミヤシロ、奥村昌、原朋直、多田誠司、小池修、大坂昌彦、納浩一、布川俊樹等の豪華メンバーによるビッグバンド。
香取良彦(Vib、p、Arr.早大ハイソ出身)のアレンジが絶妙です。


*録音Best3

選んだのは、この1個月間に買ったものばかりです。
それ以前に買ったCDはすべて脱落しました。
まあ、こればかりは、聴いているうちに次第に音が良くなるってことはありませんからね。

1.Two for The Muse / 笹島明夫&Ron Carter
ギターの音が実にリアルです。
誇張がなく控えめな録音なんですが、それがかえって自然に感じます。

2.Never Let Me Go / Robert Lakatos
ピアノの音の広がり、引き締まったベース、シンバルのさわやかさ。
最初に聴いてこれはいいと思いました。

3.Love Scenes / Diana Krall
ボーカルを選んだのは初めてです。
サ行がちょっときつくなる時があります。ちょっとエコーが強いせいかな。
でも非常にリアルに聴こえます。ベースは質、量共に申し分ありません。

この1と2は対照的な音作りです。
1はあくまで自然です。2は音作りでの「作為」が感じられます。
薄化粧と厚化粧の違いというか、健康的美女と妖艶なる美女の違いというか・・。


(7)>miyukiさん

どうにか3枚、決定しました。

1.BUD FREEMAN / THE MAN : LIVE IN DUBLIN 1976

1.Teach Me Tonight
2.The Man I Love
3.Tea For Two
4.I Got Rhythm
5.Exactly Like You
6.Just One Of Those Things
7.Ain't Misbehavin'
8.I Can't Give You Anything But Love
9.Exactly Like You
10.Just One Of Those Things
11.Pennies From Heaven
12.I Got Rhythm
13.Freeman Talk

Bud Freeman(ts)
Tony Drennan(p on 1?7)
Noel Kelehan(p on 8?12)
Jimmy McKay(b on 1?7)
Unknown(b on 8?12)
Jack Daly(ds on 1?7)
John Wadham(ds on 8?12)

1976年アイルランド-ダブリンでの実況録音
nagle heyer

1976年、アイルランドのダブリンでの2つの未発表ライヴ音源を併収したものです。
バップのバド・フリーマンが楽しめます。
始め聴いた時、ブツブツしたというか細切れのように弾んだ感じのテナーだなあ、
と思いましたが、聴いているうちに、リズミカルな感じで悪くないなあと思いました。
豪快で骨太、でも暖かさを感じる音色で、ブローは泥臭さを感じます。
フットワークの軽さがいいです。
しかし、スローバラードではしっとり、りしんみりとした感じになり、スモーキーな音色です。
そういうメリハリがあるところも良いです。
全体的には、楽しい感じが良く出ています。
1曲目はバド・フリーマンのテナーはなくて、ピアノ・トリオなのですが、これがまた良い味出しています。
全曲通じて、ピアノの存在がかなり大きいなあと思いました。
心地よいスイング感が楽しめる盤だと思います。

2.Monty Alexander / Montreux Alexander

1.Night Mist Blues
2.Feelings
3.Satin Doll
4.Work Song
5.I'll Drown In My Own Tears
6.Battle Hymn Of The Republic
7.Montevideo
8.Sweet Lady
9.You Make Me Feel Brand New

Recorded live at the Montreux Festival, July 10, 1976
universal

名前は知っていたのですが、リーダー作は初めて聴きました。
正統派だけど、華麗なピアノという印象です。
この盤はライブということもあってか、ドラマチックな感じがするところもあります。
力強さがあるけれどエレガントでもある、メリハリのあるピアノです。


3.HARVIE S WITH KENNY BARRON / NOW WAS THE TIME

1.Confirmation
2.All Or Nothing At All
3.Body And Soul
4.Take Your Time
5.Darn That Dream
6.Miyako
7.Isn't It Romantic?
8.Chelsea Bridge

Harvie S(b)
Kenny Barron(p except 8)

Recorded at Suny Purchase / Recorded at Glassman Studios (2008年)
savant

ピアノとベースのデュオですが、ケニー・バロンはデュオで良い味を出す人だなあ、とつくづく思いました。
円熟のピアノ。芳香が漂ってくるようなピアノ。という感じです。
ケニー・バロンは名脇役という評価もあるようですが、私としてはあまり脇役という感じがしません。
共演者の持ち味を生かすという意味では、名脇役なのかもしれませんが、十分主役をやっていると感じます。
この盤でも、そうです。
ベースのHARVIE S(ハービー・スウォーツ)ノアドリブがメロディックで聴き応えあります。
品格を感じる、成熟したデュオです。


(8)>ねひつじさん

こんばんは。今年もよろしくお願い致します。

・The John Bunch Trio / plays the Music of Irving Birlin (except one)
(2008・Arbors Records)


 1921年生まれということは、今年87歳になる大ベテランによる新譜。
 これまた大ベテラン86歳フランク・ウェスをゲストに招き、6曲で共演。
 ギター&ベースという編成も、軽やかで瑞々しいピアノとフルートに相応しい空間を作っています。

・Dudu Pukuwana / Diamonod Express (1975・Freedom) LP
 
 南アフリカのサックス奏者、Dudu Pukuwanaの代表作。
 同じ南アのミュージシャンに、「ソフト・マシーン」で知られるジャズ・ロック人脈が競演、
 脂っこく沸騰する黒いファンクは、一度聴いただけで「これは名作!」とハンコをポン。

・高柳昌行グループ / ライヴ・アット・タロー(昼の部) (1979・Jinya Disc)
 
「サブコンシャス・リー」をやっている、というので無条件で購入しました。
 エフェクター音も生々しい高柳さんのギターは、エレピを取り入れた編成もあってか
 少しパット・マルティーノを思わせました。ハードボイルドな4ビートはカッコ良いの一語。
 このJinyaさんという個人レーベルからは、これからも未発表音源がリリース予定で楽しみです。


(9)>25-25さん

遅ればせながら、ベスト3です。

1)「Ensandinado/ Fats Sadi」(SABA, 1966)

ヴァイブの赤松さんのサイトのBBSで、数年前「謎のヴァイビスト」として、
密かに話題に上っていた、ベルギー人ヴァイブ奏者のファッツ・サディ。
サディがクラーク=ボラン・バンドに在籍していた頃に、親分のケニー・クラークと
フランシー・ボランをサイドに従えて録音した、会心のリーダー作です。
確かなテクニックに裏打ちされた、ぞくぞくするような躍動感と溢れる歌心。
ヴァイブ好きの小生としては、まずこれが1番。

2)「Music On A Silver Platter/ Mary Kaye Trio」(Decca, 1956)

女性一人に男性二人の混声コーラス・ユニット・・・
といえば、誰もがL,H,&Rを思い浮かべるでしょうが、
ハワイ出身のこのメアリー・ケイ・トリオも、なかなかいいですよ!
All The Things You Are, Come Rain Or Come Shine, Laura など、
お馴染みのスタンダード中心の選曲で、取っ付きやすいです。
特にご注目いただきたいのが、Fools Rush In です。
ジュリー・ロンドンあたりの囁くような同曲もいいが、このユニットによる、
豊穣感に溢れた、コテコテ・ヴァージョンも、これまた捨てがたい魅力があります。
例えて言えば、こってり味の豚骨ラーメンなんですが、これがおかわりしたくなる味なんです!
で、おかわりしようと思って他のアルバムを探したんですが、元来がハワイアンの
コーラス・ユニットのようで、ジャズ寄りの作品というと、これぐらいしかないようですね。
残念、もっとジャズも歌って欲しかった!

3)「I'm Still Here/ Kiyoshi Kitagawa」(SAWANO, 2007)

NY 在住の邦人ベーシスト、北川潔が、ダニー・グリセットp、ブライアン・ブレイドds をサイドに吹込んだトリオの作品。
特に、3曲目の「Ciao, Ciao」が、いいなあ!
独特の浮遊感と、強烈なドライブ感が共存している、北川独自の音とリズムの宝石箱、ご賞味あれ!
全曲、北川のオリジナルという、渾身の一枚です。


(10)>manaさん

早いもので、今年も後、2週間になってしまいましたね。
この時期になると、この1年のアルバムを引っ張り出して、BEST 3の選定となるわけですが、悩んだ末、以下に決めました。
僕の場合はPIANO TRIOを中心にしか聴かないのですが、今年はデュオ・アルバムが2枚入りました。

1."DUET"/CHICK COREA(p)&上原ひろみ(p)(2007年9月ライヴ録音)

CHICK COREAは"NOW HE SINGS, NOW HE SOBS"(JAZZ批評 1.)で僕をジャズの世界に引きずり込んだミュージシャン。40年の時を経て、再び、脳裏に焼きつくようなアルバムを出してくれた。
上原ひろみの健闘も申し分ない。全曲通してスリリングであり、緊密感に溢れている。
ジャズの醍醐味、エッセンスが凝縮して詰まっている。

2."A TIME FOR LOVE"/JENS SONDERGAARD(bs,as,cl)&KENNY WERNER(p)(2008年4月スタジオ録音)
  
全曲、スタンダード・ナンバー中心のバラード集。
バリトン、アルト・サックスに加えクラリネットとピアノとの心通い合う演奏が堪能できるデュオ。
丁度、「純米大吟醸無濾過生原酒」のような馥郁たる香りと深く濃密な滋味が身上だ。
これは美味しい!

3.“BRAD MEHLDAU TRIO LIVE”/BRAD MEHLDAU(p), LARRY GRENADIER(b), JEFF BALLARD(ds) (2006年10月ライヴ録音)
  
MEHLDAU TRIOがNEW YORKのVILLAGE VANGUARDで2006年10月に5日間にわたりライヴ・レコーディングした2枚組み。
ライヴ特有の手に汗握る白熱した演奏が堪能できる。
DISK 1の"O QUE SERA"とDISK 2の"SECRET BEACH"の昂揚感が特に素晴らしい。
ただし、体調の良いときに心してかかること。聴く側にも体力が必要だ。


(11)>イムクさん

やっとベスト3を決めました。
今年は沢山CDを聴いたもので選出に困りましたけど、やはり好きなミュージシャンを選んでしまったようです。
どれも甲乙つけがたいので順番はぬきです。

*Enrico Rava Quintet ”The Words and The Days”2007

Enrico Rave(Trumpet) Gianluca Petrella(Trombone) Andrea Pozza(P)
Rosario Banaccorso(D-Bass) Roberto Gatto(D)

心の静けさを表すようなトランペットの音色!
Russell Freemanの”The Wind”という好きな曲が入っているのも嬉しい。
ECMってかた苦しいイメージあるけど、この盤は何故か柔らかい雰囲気で聴いていて心地よかったです。

*Aldo Romano ”Non Dimenticar”1999

Aldo Romano(D) Paolo Fresu(Trumpet,Flugelhorn) Franco D'Andrea(P)
Frio Dicastri(B) Bernard Arcadio(Additonal Symthesizer)

イタリアン歌曲を集めた盤、CarusoとかTorna A Surrientoなんかポピュラーな
曲をAldoが愛着を持ち続けているものを選んで一枚にしたもの。
凄いという盤じゃないけど、何故かイタリアの景色が見えてくる、そんな風に
吹かれているような気持ちにさせてくれるリラックスして聴ける一枚だ。

*Havie S with Kenny Barron ”Now Was The Time”2008

Kenny Barron(P) Havie S(B)

相性がいいというか、出だしから軽快だなぁ〜。ケニー。バロンのピアノって
やっぱし好きっていうか、彼の相方に対しての反応がとても丁重というのか。
聴いていて安心感がもてる、あまり気にいったのでジャズの友達に無理やり
聴かせたりして(笑)、派手ではないけど今年心の中に残った盤でした。


(12)>マダムさん

ベスト3、決めました。

〇 NICOLE HENRY / THE VERY THOUGHT OF YOU


この秋から繰り返し、聞いていた1枚。
彼女のライブにはもう3,4回ほど行きましたが、その表情豊かで情熱的な歌い方、
とてもチャーミングで魅力的。
That’s All これはライブでも、よくやりますね。
4曲目の3月の雨、これが嬉しかった。
曲自体が大好きですが、彼女の歌い方は、ボサっぽくないのでそれがまた面白い。
途中、コンテンポラリーっぽい曲や、静かなポップスナンバー風をいれて幅広い選曲です。
At Last ,素晴らしいバラード。

このアルバムは今までの彼女のCDではベストだと思います。
そしてやはり、ライブを見て欲しいボーカリスト。


〇 HIGH FIVE / FIVE FOR FUN

ファブリジオ・ボッソ率いるハイ・ファイブ、イタリアの生きのいい若手の
フロント2管のクインテット。

まず2ホーンのふたりの良さはいうまでもなく、ボッソに関してはもちろん
サックスのダニエル、熱くて生きのいい演奏ながら、円熟した艶も感じさせて素晴らしい。
バックも言うことありません。勢いがありながら、安定したリズム陣。
ピアノのルカが入れてくる効果的なフレーズ、パワフルながら軽やかで切れのあるロレンゾのドラム、
サポートに徹するピエトロのベース。
曲目はメンバーのオリジナルが大半を占めてます。
他にマッコイ・タイナーのInception,をやっているのが嬉しい!

スリリングなアップテンポ、ダニエルのサックスがブロウしてボッソのトランペットが
息もつかせぬフレーズで畳み込み、ルカのモーダルなピアノ、ドラムとの各パートとの4バスで、
見せ場を作っていて、このアルバムのハイライト。
これ以降の曲もそれぞれ聞きどころのある熱演で、彼らの存在のもう押しも押されぬ貫禄、
パワーを実感。

このメンバーでのライブをやっと今年は見ることができました。生で見たかったので感激。


〇 DANNY GRISSETT / ENCOUNTERS

今年、出会った若手、注目のピアニスト、Danny Grissett
オープニング、タイトで特徴のあるリズムで始まり、
続くシャープな切れのあるスピード感あふれるフレーズ。
適度な緊張感でグングン、引っ張ります。

バックのリズムは今の旬。
Kendrick Scott (ds), Vincrnt Archer (b)。
9曲中、6曲がダニーのオリジナル、という意欲作。
オリジナルだけあって、自分のやりたいことを存分にやっていて、それがまた
彼の良さを出せているので、相乗効果でいい仕上がりに。

ダニーのピアノは生き生きとしたフレーズにその真価が出ます。
途中リズムパターンが変わり、それもまた変化とアクセントに。
堪能しました。今が旬のピアニスト。


今年のライブとベスト3番外編

○男性邦人ボーカル 鈴木博 / NOW IN THE NIGHT

海の事故で亡くなってしまった方ですが、日本のジョニー・ハートマンと言われた
バリトンボイスは、もうしびれました。
しばらく例の店に預かってもらっていたので、ドラさんもお聞きになっているでしょう。

それと今年のライブ。ホーンのライブが充実していました。
まずは
○「エリック・アレキサンダーとグラント・スチュワート」の2大テナーバトル。
聞き応え充分。王道をゆく二人の骨太な演奏。

それとベスト3にもあげたファブリジオ・ボッソの
○ハイファイブ・クインテット。
素晴らしかったです。甲乙つけがたい。

それと
○「ロイ・ハーグローブのビッグバンドにゲストでボーカルのロバータ・ガンバリーニ」が3曲参加、と言う豪華版。
同じくビックバンドでは
○「ボーヒュースレーン・ビックバンド」
アレンジがバラエティー豊か。


(13)>A.tomyさん

決めちゃいました!(いつもながら順不同)

●“FRENCH SONGS / Christian Brun”(Elabeth/ELA621039)

上半期からの1枚。そして、恒例となった「CD聴きの会」へ持ち込んだ1枚。
シャンソン等のフランスの歌を大胆にジャズ化。上半期によく聴きました!

●“FREE DROPS / 五十嵐一生”(Omagatoki/OMCZ-1018)

この人の音は「毛筆」だ。スッと入って、グイッと捻るように撥ね上げる。
浮遊感ある「水墨画」の出来上がり。それは葉から零れ落ちる「水滴」か。

●“LUPIN THE THIRD JAZZ 〜New Flight〜 / 大野雄二 & LUPINTIC FIVE”(Vap/VPCG-84831)


五十嵐さんが「毛筆」なら松島さんは「硬筆」。円やかな弧を描いてゆく。
大野さんの遊び心溢れる枠組みの中でメンバーそれぞれにルパンしてる♪


(14)>ozaさん

おはようございます。本年も参加させていただきます。

===
順位をつけないで以下の3枚(+1)を挙げることにします。
*Joe Zawinul & The Zawinul Syndicate "75th"
*Kurt Rosenwinkel Group "THE REMEDY"
*NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET "IN TOKYO"


特別賞
*Steve Khan "The Suitcase(Live in Koln '94)"

Joe Zawinul盤は、死の3ヶ月前でありながら、あれだけアグレッシブなライブを行っていたことに敬意を表して。
Kurt Rosenwinkel盤は、今年、(自分が)開眼した若手、中堅ギタリストに敬意を表して。
NARUYOSHI KIKUCHI盤は、昨年末デビュー盤が出てすでに3枚目のリリースですが、純粋にヨカッタです。
Steve Khan盤は、発掘音源になると思いますので"特別賞"としますが、これも文句なしにブッ飛んだアルバムでした。


(15)>みやちゃん

今年のベスト3を提出させていただきます。

1)e.s.t. / e.s.t.live in hamburg (emarcy 2枚組)

この作品の「みやちゃん」いや、「2枚目」が該当。
スリリングかつメロディアス。しかしながら、
今年の春、ダイビング中に不慮の事故でなくなった
エスビヨン・・・・知った時ショックでした。
思い返せば、ヨーロッパJAZZ、強いては
ピアノ・トリオへの誘いをさせてくれた
e.s.t.の名盤「When Everyone Has Gone」・・・感謝あるのみ。

2)Bent Jadig / Danish Jazzman 1967 ( DEBUT 1149 原盤 THINKJAZZ THCD-088 )

デンマークの実力テナー奏者ベント・イェーディックの超稀少盤の復刻。
若きゴコビッチ、ペデルセン、リールが聴ける。
60年代のヨーロッパJAZZは、アメリカに追い越せとばかりに
ダイヤモンドの原石の如くの演奏には興味を覚えずにはいられません。
この手の稀少盤は、澤野商会の「JAZZ QUINTET 60'」共々
まずはともあれ見つけたときには、買っておくのが無難ですね。

3)Mindy Carson / Baby Baby Baby( COLUMBIA 盤)

会社の秘書からシンガーに転向したお方で自然なままの
歌い方でジャズっぽさはすくなめですが、好感を覚えた作品で夜中の車の中で聴きました。


(16)>GAKOさん

今年のベスト3

《今年の総括》
今年は,新旧合わせて,全部で61枚のCD。
その大半は,前半に集中しています。
夏に,パソコンやテレビが壊れて買い換えたので,後半は,購入を控えました。
おまけに新譜は,半分くらいでしょうか。
そういうわけで,上半期のベスト3と変わり映えがしません。
では・・・

*Alex Riel Quartet “LIVE AT STARS” (Cowbell Music)
Charlie Mariano(as), Jacob Karlzon(p), Jesper Lundgaard(b), Alex Riel(ds).
Rec. Sep. 23, 2007, live at Vordingborg, Denmark.
昨年のベスト3に選んだ Charlie Mariano “SILVER BLUE” (enja) のライブ編とでもいうべきアルバムですが,ピアノ・トリオがより強力になった上に,ライブということもあって,熱気が伝わってきます。
おそらく,今年一番よく聴いたアルバムです。

*Franco Ambrosetti “THE WIND” (enja)
Franco Ambrosetti(tp), Uri Caine(p), Drew Gress(b), Clarence Penn(ds).
Rec. Feb. 11 & 12, 2007.
これも上半期ベスト3の1枚。
Franco Ambrosetti と Uri Caine がいい。とりわけ,Uri Caine に再注目したアルバムでした。

*Kenny Werner, Jens Sondergaard “A TIME FOR LOVE” (Stunt)
Kenny Werner(p), Jens Sondergaard(as, cl, bs)
Rec. Apr. 2008.
二人とも,注目している人のデュオでのバラード集。買ったときは,デュオでのバラード集は,ちょっとキツイかもしれないという不安がありましたが,聴いてみると,じわじわしみこんできます。
今年の後半,ちょっと疲れていた私を癒してくれた一枚です。

ということで,以上3枚が,今年のベスト3でした。


(17)>ドラ

選考後記:
テーマは”聴き心地のいい癒しのサウンド”です。
今年は体調のこともあってこういうジャズを求めていたような気がします。
特別に尖がってもいないし、ごく普通のジャズですが一番しっくりきました。
あと今年はライブと日本人プレイヤーに興味が向かったので日本盤も一枚入れたいと思いました。
3枚共にサックスのワン・ホーンになりましたが私は基本的にこの組み合わせが好きなんだと再認識した次第です。

■BOB DEVOS TRIO & QUARTET / PLAYING FOR KEEPS (2007/SAVANT RECORDS/)
bod devos(g), steve johns(org), dan kostelnik(ds)
eric alexander(ts)(1,5,8,10)
ソウル系のボブ・デヴォス(g)のオルガン・トリオにエリック・アレキサンダーがゲスト。
エリックの伸び伸び溌剌とした演奏も聴きどころになります。

(レビュー時のコメント):
ボブ・デヴォス(g)は初見、オルガン・トリオを率いているので出自はR&Bだろうと推測しました。
思ったとおりのブルース・フィーリングの強い印象的なギター・プレイを聴かせてくれました。
こういう系統のジャズ・ギタリストは最近あんまり見かけなくなりました。
オリジナル4曲、スタンダード2曲、ジャズの名曲が4曲と選曲のバランスも取れています。
ソウル・ジャズとハード・バップのちょうど中間に位置する感じでしょうか。
ハード・バップとして聴くとオルガンとドラムがやや物足りなく聞え、ソウル・ジャズよりは洗練されています。
そして、なんとここにもエリック・アレキサンダー(ts)が4曲にゲスト参加していました。
伸び伸び、溌剌とした演奏でやはりリーダー作より数段いいなと思いました。
というわけで両者がスリリングな展開をみせる(8)「Freedom Jazz Dance」、(10)「Wes Is More」が聴きどころで、ブルースの(3)「Pause For Fred's Claws」も良いです。
ジャケット写真の雰囲気も良くお洒落、デヴォスは確固たる自己のスタイルを持っていると思います。
彼の作品はR&B・ファン、ジャズ・ファンの両方に受け入れられるのではないかな。

■PIERRICK PEDRON QUARTET / DEEP IN A DREAM (2006/NOCTURNE/)
pierrick pedron(as)
mulgrew miller(p), thomas bramerie(b), lewis nash(ds)
オーソドックスなアルトサックス奏者のフランスのピエーリック・ペドロンのアルバム。
美しいバラード・プレイが聴きどころになります。

(レビュー時のコメント):
フランスのピエーリック・ペドロン(as)を聴くのは2回目になります。
前回はゴードン・ベック(p)のアルバムでした。
この人は間違いなく掘り出しものというか素晴らしいと思いました。
最初は共演のメンバーに惹かれて購入したのですが、聴いた途端にそんなことは吹っ飛んでしまいました。
なめらかな音色、卓越したテクニック、よどみないフレーズ、その存在感は申し分ありません。
コメントではジェリー・バーゴンジ(sax)が絶賛、アレンジャーとしてリック・マルギッツア(sax)が参加していて、
期待の大きさがうかがえます。オーソドックスなメインストリーマーとして頭角を現すのは間違いありません。
チャーリー・パーカー〜ジャッキー・マクリーン〜ケニー・ギャレットの流れか。
メンバーもバッキングには定評のあるマルグリュー・ミラー(p)とルイス・ナッシュ(ds)とくれば鉄板でしょう。
オリジナルが2曲、スタンダードが7曲と構成もバランスが取れています。
但し、5曲目の終わりがプツンと切れていてスムーズでないのが残念でした。
バラード好きなら名曲、(6)「A Nightingale Sang In Berkeley Square」、(9)「It Never Entered My Mind」をどうぞ。

■SHUNSUKE UMINO QUARTET / BEAUTIFUL FRIENDSHIP
(2008/Musical Dog/)
海野俊輔(ds), 植松孝夫(ts), 海野雅威(p), 野本晴美(p), 安東昇(b)
海野俊輔・トリオ&植松孝夫の作品。
注目の海野雅威と野本晴美の両ピアニストの参加も魅力でした。
粗さも目立つが(3)、(4)、(5)と続く渾身のプレイはそれを補ってあまりあります。
今では少なくなったスタジオ・ライブ一発録りの意気込みを買った一枚です。

(レビュー時のコメント):
海野俊輔さんを最初に見たのは鈴木良雄・トリオだったか、すぐに植松孝夫・カルテット、
注目の海野雅威・トリオと立て続けに見ました。
今作は俊輔さんの初リーダー・アルバムで選曲も魅力、フレッシュで瑞々しいドラムスが聴けます。
共演は師匠格の植松さん、ピアノには海野雅威さんと野本晴美さんの売れっ子二人の豪華盤です。
表題曲の「Beautiful Friendship」は気持ちの表れ、また植松さんの愛奏曲でもあります。
(3)「I Could Write A Book」〜(4)「My Funny Valentine」〜(5)「Passion Dance」と渾身の演奏が続きます。
ハイライトはマッコイ・タイナーの「Passion Dance」でライブならではの圧倒的な迫力。
ここでの野本さんのプレイは凄いですね、強力なタッチ、ノリにノリました。
強烈にプッシュ・アップする俊輔さん、安東さんのリズム・セクションも聴きもの。
植松さんのテナーはやっぱりいいです。
自由自在の展開はアイデア豊富で凄みがあります。


(18)>kita3さん

08ベスト3です。
こんにちは。毎年ベスト3楽しみにしています。
今年もまぜてくださいね。(こうなってくると、忙しくて参加しなかった05〜06年が残念です!)

○第1位 Mario Biondi/I Love You More
前作Handful of Soulにはまり、大好きなJust the Way You Areまでカバーしている本作も間違いなくの傑作!

○第2位 Francesca Sortino/Music I Play
Idea 6/Steppin' Outの、あのイタリア人女性ボーカルです。Marioと並び、ここ数年のイタリーブームに便乗してまーす!

○第3位 Steve Swallow w/Bohuslan Big Band/Swallow
北欧的な清潔なあったかさのある曲調の演奏。BBBファンもスワローファンも満足させてくれる一枚。

以上が今年の新譜3枚ですが、実は、新譜よりも圧倒的に旧譜の購入のほうが多かった1年です。ジャズ暦30年近くになるのに奥は深い!ということで、すみません、旧譜ベスト3も!!

・第1位 渡辺貞夫/Just a Touch(歌物のコンピです。中古でようやくゲット。こりゃたまらん。再発されるようです!)
・第2位 George Benson& Earl Klugh/Collaboration(どうして今まで買ってなかったかなとすっかり忘れていた一枚です!文句なし。)
・第3位 Idea 6/Steppin' Out(去年の話題作。はい、確かに傑作です!)


(19)>まっはさん

まっはのBEST3

ことしも、あと僅かになりました。お仲間にいれさせていただきます。
みなさん、よい、お年をお迎えください。

1:DAN MANDRILA /RESTITUTIO
ELECTRECORD / ROM / CD / JZ070228-03
ほのかに電化マイルスの匂いがしつつも、つま先立っていないところや、よし。
ことしのイチ押しです。しかと地に足をつけたルーマニアジャズの、高水準な逸品と思います。
DAN MANDRILA(ts, ss),NICOLAE FARCAS(tb),RADU GOLDIS(g),ION BACIU Jr.(keys),IDU BARBU(synth, strings),DAN DIMITRIU(chitara bas),MARIAN TOROIMAC(ds),COSTIN PETRESCU(per),BOGDAN DIMITRIU(claviaturi),STEFAN BERINDEI(ss),ALEXANDRU IMRE(as) , MARIUS POPP(p),JOHNNY RADUCANU(b) EUGAN GONDI(ds)
http://www.youtube.com/watch?v=Lt5QMgpokWE

2: ENZO RANDISI /TEN YEARS AFTER
ひんぱんに聴いているお友だち盤。ジャケで損していますが、Vibのあのキンキン感が嫌いな方でも、これはいけると思います。泣かせる選曲&スムーズなメロディ&刻むリズム。地味ながら極私的佳盤の代表選手とも。
SPLASC(H) / ITA / CD / CDH346
Enzo Randisi(vib),Salvatore Bonafede(p),Giuseppe Costa(ab),Mimmo Cafiero(ds)
http://www.answers.com/topic/ten-years-after-jazz-album

3:UMEA BIG BAND IN MONTREUX
ついにGAZELL原盤ウーメオ・ビッグ・バンドも再発され、
東中北欧の、なかなか耳に届いてこない幾つものレアな音源がさらに揃ってきた年でした。
スライド・ハンプトンが牽引してゆくtbワークが半端じゃあないです。
ウーメオは町の名前。ストックホルムから500マイルほど北に離れたところらしい。
スウェーデン第二の都市、イェーテボリを拠点とするボヒュースレン・ ビッグ・バンドの来日公演、これも、行きたかったなあ。腕っこき多し。贔屓を見つけてコンボ盤に走る、これも愉しみならんや。
Hampton, Slide, tb  Bergqvist, Bo, sax Thordendahl, Ake, sax
Johansson, Par-Olof, sax Schollin, Hans, sax Gerling, Stellan, sax
Axelsson, Lennart, tp Bostrom, Ast, tp Burstedt, Alf, tp Sanden, Olof, tp
Grahn, Olof, tb Lystedt, Lars, tb Strandberg, Bertil, tb Granlund, Elmer, tb
Perneholm, Roger, tb Soderberg, Stig, p Johansson, Lars, b Burman, Ake, dr
http://www.umeajazzfestival.se/default.asp?refid=8084&id=8077


(20)>masakiさん

 毎年の企画。まだ間に合いますでしょうか。
相変わらず皆さんと違って有名盤ばかりで恥ずかしいですが、せっかくのお祭りなので参加させてもらいます。

■Dub Orbits / 菊地成孔
 脳天をぐわんとされるようで気持ちが良かったです。
「カッコいい即興音楽」の進む一つの道なのかなと思います。
一発撮りのように思えますが多重録音だそうですね。

■Two Men With The Blues / Willie Nelson & Wynton Marsalis
 Stardustの枯れた味わいはさすがだと思いました。
Wyntonもこうしたブルーズが血肉になってきているのがわかる演奏だと思います。
ライブなのもいい味を出していたと思います。

■Tokyo Day Trip Live Ep / Pat Metheny
 安定した味わいのアルバムと聞きました。
<Troms><The Night Becomes You>あたりが気に入っています。
Pat Methenyはあまりジャズっぽい演奏をしないんですが、このアルバムではフレーズの展開にJim Hallあたりの正統派ジャズマンの片鱗を感じる瞬間を発見したりして面白いです。

ビッグバンドは、Bohuslan Big Bandあたりはかなり有名になってきているようですね。僕も何曲か演奏しました。


(21)>TAKASHIさん

毎度の事ながら、駆け込み投稿です。

1.[So This is Love / Leah Stillwell](Pony Boy Records, USA, 2007)
  リア・スティルウェル 米国シアトルの歌姫。
  正統派JAZZヴォーカルをベースに、スタンダードに新しいスパイスを少し利かせた極上のヴォーカル。
  Darin Clendenin(p)のアレンジがいいですね、バックの演奏に切れがあって、
  ただ「スタンダード歌っています」で終わっていないのが良い。

  リア・スティルウェルの声はナチュラルで中高域が良くとおる声なんだけど細さを感じさせない、
  ふとしたところに艶を感じます。
  アルバム丸ごと良いんだけど Gentle Rain, Sermonette, So This Is Loveが良い。
  今年一押しのヴォーカルアルバムです。

2.[& JAZZ / Natsuki Morikawa](Giza Studio, Japan, 2008)
  邦人のアルバムは殆ど買わないのだけど、
  彼女の歌うLove me or leave meに参ってしまいました。

  柔らかい大人の低音といいますか、好きな声質です。
  ラテンタッチ伴奏に載せて歌うLove me or leave me、
  Lover come back to me、Why don’t you do rightが好き。

3.[Hush-A-Bye(Early Hours)/ Carol Sloane] (Larry Elgart, USA, 1959) SSJ復刻 XQAM-1031
  キャロル・スローン大好きなんですよ。
  今年は彼女のアルバムを集中的に買い求めました。
  中でも一番嬉しかったのがこのアルバムの復刻でした。

  シンプルな伴奏で歌うキャロルの歌声は瑞々しい。
  Wee Small Hours、Angel Eyes 、I Loves You Porgyが良い。


(22)>jazztener-ssさん

4回目の参加になります、jazztenor-ss といいます。
今年も、テナーサックスばかりになってしまいますが、宜しくお願いいます。

・ QUEST / QUEST

80年代に出たアルバムで、Dave Liebman (ss), Richie Beirach (p), George Mraz (b), Al Foster (drs) の4人によるスーパーバンドですね。
ずっとCDで欲しかったんですが、10月にひっそりとCDで発売してくれたんで、速攻でゲットしました。
もう、とにかくかっこ良いの一言ですね。リーブマンはソプラノのみですが、このアルバムは、僕の歴代ジャズアルバム・ベスト10に入るくらいのお気に入りです。


・ Dave Douglas Quintet Live at the Jazz Standard

Dave Douglas (tp), Donny McCaslin (ts), Uri Caine (key), James Genus (b), Clarence Penn (drs),このバンドはアメリカでは、すごい人気があるみたいですね。このバンドのテナー、Donny McCaslin は大好きで、やはりここでも期待を裏切らないゴキゲンなプレーです。このアルバム、曲よし、ソロよし、2枚組で値段もよしで(輸入盤で二千円しなかったような?)、本当に素晴らしいです。<笑>


・ NEXUS / John Klemmer

これは、CD じゃなくレコードなんで、反則かもしれませんが、勘弁してください。<笑>
これも80年代に出たアルバムで、ずっとテープで持っていたんですが、いつのまにか紛失<涙>。なんかの拍子に思い出しては、聴きたいなぁーと思ってたんですが、たまたまオークションで発見しまして、即ゲット。もう感激しまくってます。
2枚組で、ピアノレスのトリオと、ドラムとのデュオという、相当気合いの入った演奏です。
ジョン・クレマーというと、フュージョン(その当時はクロスオーバーかな?)のプレーヤーというイメージだったんですが、このアルバムはジャズのスタンダードばかり、しかもかなりハードです。
このレコードは、ちょっと手に入りづらいし、どうかと思ったんですけど、あまりに良い内容だったんで、ベスト3に入れてしまいました。

それではまた宜しくお願いいたします。