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Dragon's Jazz Corner
2007年、みんなのベスト3
(1)>益満妙さん
お早う御座います。
2003年から参加ですから5年目ですか。
で、今年は、下の3枚。
1)Standards/Lage Lund+1/PONYCANYON/2007
1997年、モンク・コンペティションの優勝者、ノールウェイ出身のLage Lundの2作目。1977年生まれ。三十路前の新鋭ギタリスト。随所にコンテンポラリィな切り口を垣間見せるが、意外にも、スタイルはオーセンティック。Jazzの奥義とも言える「マ」「タメ」や「ユレ」を、この若さで、ここまで習得・具現化していることに、驚嘆を禁じえない。
2)Jim Hall Quartet/Jim Hall/Would Pacific/1963
中古稀少アナログ盤を、オークションでGet。内容は、1959年のJim Hallの初リーダーアルバム「Jazz
Guitar」に PacificのオーナーRichard
Bock氏が後年、Drumsをオーバー・ダブして作り上げたありえない珍盤です。情報はあったのだが、なかなか出会えず、今年ようやく入手。
DrumsのLarry Bunkerの技量のせいか、ドライブ感が増し、あ、これはこれでありだな。
まあ、Jim Hall本人はこの件についてはあまり快くは思ってないとインタビューで語ってますが・・・
3)Counter Current/日野=菊地クインテット/Sony/2007
日野皓正氏と菊地雅章氏の12年ぶりの双頭コラボ。まずは、NYでの赤貧・孤高のプーさんの求道者精神に敬意を表する。
ストラクチャーがあり、デフォルメがキツイので、一聴、フリージャズに聴こえるが、よーく聴き込めば、繊細で緻密なコラボをやってます。そういえば、生・日野氏に数年前、初めてお会いした時には、上背がなくなで肩で、小振りなのに吃驚しました。けれど、演奏内容は、グレート!素晴らしかった。まだまだ、達者で、日本Jazz界を掻き混ぜて欲しいですなぁ!
(2)>910さん
今年のジャズCDではかなり予想通りというか、平凡(?)なものになってしまいました。
1.「聖地への旅/マイケル・ブレッカー」(EmArcy)
Pilgrimage/Michael Brecker(Ts, EWI)(EmArcy) - Recorded August 2006. Pat Metheny(G), Herbie Hancock(P on 1, 5, 8-9), Brad Mehldau(P on 2-4, 6-7), John Patitucci(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. The Mean Time 2. Five Months From Midnight 3. Anagram 4. Tumbleweed 5. When Can I Kiss You Again? 6. Cardinal Rule 7. Half Moon Lane 8. Loose Threads 9. Pilgrimage
邦題「聖地への旅」。全曲マイケル・ブレッカーの作曲。スゴいメンバーで、ピアノは交替で参加。精神性か、ハードな部分もありますが、最高の音。アップテンポで目まぐるしく変化していくメロディとアドリブが一筋縄ではいかない複雑な1曲目、薄暮系のやや淡いサウンドで5拍子系を含んだ進行の2曲目、タイトルのようにリズムもサウンドも目くらましにあったかのような変幻自在の3曲目、ファンク的なビートに乗っかってソロが動きまわる4曲目、美しいゆったりとしたバラードで盛り上がりもある5曲目、勢いも浮遊感も併せ持つメロディとビートの6曲目、淡色系のサウンドとノリの良さ、やや起伏のある7曲目、ジャズロック系のリズムと浮遊感もあり、盛り上がる各楽器の8曲目、研ぎ澄まされたサウンドを持つタイトル曲の9曲目。(07年5月16日発売)
2.「ディス・ミーツ・ザット/ジョン・スコフィールド」(Verve)
This Meets That/John Scofield(G)(EmArcy) - Recorded September 2006, April and May 2007. Steve Swallow(B), Bill Stewart(Ds), Roger Rosenberg(Bs, Bcl), Lawrence Feldman(Ts, Fl), Jim Pugh(Tb), John Swana(Tp, Flh), Bill Frisell(Tremolo-G on 6) - 1. The Low Road 2. Down D 3. Strangeness In The Night 4. Heck Of A Job 5. Behind Closed Doors 6. House Of The Rising Sun 7. Shoe Dog 8. Memorette 9. Trio Blues 10. Pretty Out 11. I Can't Get No Satisfaction 12. Better New Tune
ジョン・スコフィールド作は全12曲中(12曲目はボーナス・トラック)9曲(1−4、7−10、12曲目)。「アンルート」の時と同じトリオで、安定していてかつスリリング。小編成のホーン・セクションが加わる内容で、ジョン・スコ節のギターがけっこう楽しめます。彼のアレンジのホーン・セクションはソロはないですが、アレンジもやや淡いサウンドでいい感じ。アヴァンギャルドな風味を持つ曲、明るい牧歌的な曲、渋い曲などいろいろ。3曲目では4ビートも出てきたりしますが、普通の4ビートジャズにならないで変幻自在に動くのは見事。5曲目のようにトリオだけの演奏も。6曲目のトラディショナル「朝日の当たる家」ではビル・フリゼールも参加してスピーディ、かつ渋い演奏。9曲目はアップテンポの現代ブルース、11曲目はスタンダード。(07年9月5日発売)
3.「クァルテット/パット・メセニー/ブラッド・メルドー」(Nonesuch)
Quartet/Pat Metheny(G)/Brad Mehldau(P)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded December
2005. Larry Grenadier(B), Jeff Ballard(Ds) - 1. A Night Away 2. The Sound
Of Water 3. Fear And Trembling 4. Don't Wait 5. Towards The Light 6. Long
Before 7. En La Tierra Que No Olivida 8. Santa Cruz Slacker 9. Secret Beach
10. Silent Movie 11. Marta's Theme (from "Passagio Per Il Paradiso")(07/03/20)
2、4、6、11曲目がデュオ、1曲目が2人の共作、2、4−7、10−11曲目がパット・メセニー作、3、8−9曲目がブラッド・メルドー作。3分の2をクァルテットが占めるので、ノリは割といいと思います。ただ、このメンバーなので4ビート・ジャズにはなりません。しっとりした曲もあり。1曲目で16ビート的な展開をしていて、そこから起伏のある組曲を聴いている感じで進んでいきます。2人を中心に、4人のコンビネーションもなかなか見事。パットはさまざまな種類のギターを使っていて、彼のグループのような気がすることもありますが、メルドー度も高く、やっぱりこのメンバーだよねと思わせるところがなかなか。デュオの曲は2人の繊細なやり取りがここでも聴けます。アヴァンギャルドまたはメカニカルなフレーズも少し。
次点として「マイグレーション/アントニオ・サンチェス」(Cam Jazz)、
「タイム・コントロール/上原ひろみ」(Telarc Jazz)あたりがインパクトがありました。
上原ひろみは過去に何回かベスト3に登場しているのと、上位3作品が先に埋まってしまったので、という結果です。
また、チック・コリアの12月19日に出るBOXセットが気になるところですが、バラ売りとの兼ね合いで、ちょっと販売方法に問題あり、ということと、限定盤で値段も高く買いづらいということで、それを待たずの発表です。
(3)>イムクさん
今年は、今までで一番たくさん新譜を聴いた年だったのですが。
この3枚が自分の感性にピンと来る何かがありました。
そして意外な事にそのうちの二枚は私の大切な友人がくれたものです。
1.STRODE ROADーToshiyuki Sekine Trio
このエネルギー、一曲目からぐいぐい聴くものを引き寄せていくこの
力強さ、それが中途半端でなくて最後まで引っ張っていってくれる
頼もしさ、こんなトリオが70年後半に日本に存在してたなんて、凄い!
なんだか荒けずりのダイアモンドのようなラフさもたまらない!
昭和ジャズの復刻シリーズ! もう最高!!!
2.COME FLY WITH ME ーPim Jacobs Trio
これもいただきもの、このピアニストのタイミングの取り方と
キーの踊り方にまいりました。とにかくこういうスタイルが好き!
ヨーロピアンジャズに目覚めました。
3.LUCKY TO BE ME−Taylor Eigsti
新鮮、怖いもの知らず、新しい風を運んでくれるピアノ。
若干21歳の新星、こういうプレーヤーが一杯でているのは嬉しい限りだ、
オリジナル曲ものびのびとやってるし、Love for Sale、Giant Steps
なんかもかなりイケル、安心して聴ける、バックアップもいい。
Christian McBride (b), Lewis Nash(d)Julian Lage(g)
今回はあまり考えないで、すっ〜と今好きな盤をきめました。
これでゆっくり出来るなぁ〜。
(4)>ゴロピカリさん
●演奏BEST3
こんばんは
ありゃ〜もう先客がいる(^。^)
●演奏Best3
1.My Foolish Heart / Keith Jarett
久しぶりに買ったジャレットのCD。
1曲目のFourから、このトリオならではの快演の連続です。
My Foolish Heart はエバンスの演奏を超えたか?なんてヤボなことを思ったりしましたが、比べる必要もないですね。
Honey Sucklerose のような古い曲を古いスタイルに乗った新しい演奏(?)で演奏しているのも面白いです。
このトリオならではの・・と書きましたが、それをマンネリの極みと悪口を言おうと思えば言えるけれど、この3人の紡ぎだす世界は偉大なる金太郎飴。それに浸れればそれだけで充分です。
2.Spain Again / Mitchel Camiro & Tomatito
店で手にした時は Spain の二番煎じかとも思いましたが、今ではこちらの方をよく聴いています。リベルタンゴ、ラ・フェスタがお気に入りです。元々好きな曲ですし。
3.Quartet / Pat Metheny & Brad Mehldau
去年のデュオも良かったけれど、こちらはリズムが追加されてさらに強力になった感じ。
abyss / 山中千尋を3にしようかとも思いましたが完成度は明らかにこちらの方が上です。
《次点》
abyss / 山中千尋
Pilgrimage / Michael Brecker
Pilgrimage / Michael Brecker は数年前なら無条件で1位になったでしょうね。
この何年かで嗜好が変わってきたようです。加齢のせいかな(笑)
●録音Best3
一昨年、去年、今年と録音Best3に選んでいる楽器には管楽器がほとんどありません。
私だけがそう思っているのかもしれませんが、管楽器の音色は個人差がありすぎて音がいいのか悪いのか判断しにくいな〜?なんて思ったりしてます。
1.Alone / HeyRim Jeon(赤坂工芸音研。2007年1月22日録音)
この会社のCDで今まで買ったのは Stardust/吉田賢一、Whisper Not/藤井寛 の2枚だけですが、いずれも高音質としてこの場で紹介してきました。
これは同社の最新録音で、韓国出身の女性ピアニストヘイリム・ジョンのソロピアノです。
ダイナミックさ、透明感、繊細さ、いずれも文句のつけようのない素晴らしい音質だと思います。
2.Paz / Nino Josele(2006年録音)
演奏者全体のバランスで言えば3.の方が上かもしれませんが、このギターの音質には脱帽です。
弦を弾く音、キュッキュと指が弦をすべる音のリアルさ。
こういう音って好きなんですよね〜。
ベースは量感は充分ですが質感にやや難点あり。
3.Takes on Paslini / Antonio Farao(2005年5月録音)
昨日買ったCDです。
↑上記のように3人の音質上のバランスが実にいいと思いました。
実は一昨日まで3番はSpain Again / Mitchel Camiro & Tomatitoだったのですが入れ替わりました(笑)
(5)>riririさん
ベスト3です。
今回は癒された音楽を。ジャズ以外のものもありますがご容赦を。
@THE CAENEGIE HALL CONCERT / KEITH JARRETT
ASPAIN again / MICHEL CAMILO & TOMATITO
BANTHEMS /
JOHN RUTTER
Bは現代作曲家の宗教曲(オーケストラ+合唱)ですが、ディズニーチックで美しいです。
(6)>miyukiさん
ちょっと迷うものもありましたが、やはりこれかなあ、3枚決めました。
1.LIVE AT CONCORD /
THE HAMAA-FONTANA
BAND
75年コンコード・ジャズ・フェスティバルでの録音ですが、ドラムのジェイク・ハナ
とトロンボーンのカール・フォンタナのハナ〜フォンタナ・バンドの初アルバムでもあります。
なんといっても、カール・フォンタナのトロンボーンが聴きものです。
トロンボーンという楽器の面白さ、魅力がが出ているように思います。フットワークの軽い演奏です。
ハナのドラムも、コントロールが利いたリズムにテクニックを感じます。
全体的に、明快な演奏で、楽しさがあります。
2.JAZZ
QUINTET
60
アラン・ボッチンスキーを中心とするデンマークのビッグ・バンドです。
ヨーロッパ特有の香りのあるバップですが、モード色も感じるところが、面白いです。
歯切れが良く、スイング感があり、分かりやすい演奏だと思います。
アラン・ボッチンスキーのトランペットは、なかなか鋭いところがあり、聴き応えありです。
3.GREAT
JAZZ PIANO / JANCY
KOROSSY
ルーマニアのピアニスト、ヤンシー・キョロシーの名演15曲をセレクトしたCDです。
これも、基調はバップです。
ソロ、ピアノ・デュオ、管楽器あり、と編成も多彩で、それぞれの良さが聴けるのがいいです。
キョロシーの代表作でIDENTIFICATIONというアルバムがありますが、そこで聴ける鬼気迫るような演奏に比べると、こちらは、落ち着きがあり、伸び伸びとした感じを受けます。
そこが気に入っています。
(7)>ねひつじさん
今年もよろしくお願いします。奇しくもデュオ3枚になりました。
・Dave Liebman & Gil
Goldstein / West Side Story
(1990・OWL)
有名なミュージカル曲を、ピアノ、アコーディオンからプログラミングまで用いて
近未来の光景に変貌させたGoldsteinの手腕がとても新鮮。
Liebmanのソプラノ、テナー、フルートも力入ってます。
・Steve
Kuhn & Steve Swallow / Two by Two
(1995・OWL)
付き合いの長い両人だけに息もぴったり合い、同じ曲を演奏しても違う印象を与えるのがさすが。
「Eiderdown」や、ラストの「Emmanuel」は何度も聴きました。クールで色っぽいデュオ。
・菊池雅章&富樫雅彦
/ ポエジー
(1971・Philips)LP
今年亡くなられた富樫雅彦さん。富樫さんのパーカッションと、
菊池さんの耽美的なアコースティック・ピアノが作り出す音は、まさに詩的宇宙に相応しいです。
3曲にゲイリー・ピーコックが参加しています。これまた生々しい音。
(8)>Tさん
今年は、マイケル・ブレッカーとジョー・ザヴィヌルという自分にとっての大きな存在だった音楽家が亡くなるという悲しい年でもありました。
なんで、この2人の作品は「ベスト3」に入れようと思ったんですが・・・。
マイケルの遺作「Pilgrimage」は、何か煮え切らないというか中途半端というか、そんな印象が強く、
「遺作」という感傷的な要素を加味しても、「ベスト3」に入るほどの価値は感じられませんでした。
でも、何とか、マイケル関係は1枚入れたいということで、選んだのが下の作品。
ザヴィヌルは、亡くなる2月ほど前にスイスで行われた「ザヴィヌル・シンジケート結成20周年記念ライブ」の音源という
素晴らしいものがあるのですが、「私家録音」なんで、一応、「ベスト3」から除外しました。
ということで、今年の「ベスト3」はこんな感じです。
1.Larry
Carlton "Greatest Hits Rerecorded Volume
One"
「ルーム335」をはじめとする彼の人気曲を、ヴィニー・カリウタ(ds)ジェフ・バブコ(key)息子のトラヴィス(b)らと、
リテイクした新譜。円熟したハート・ウォームなカールトンのギターを満喫できる。
なぜか、彼の公式サイトとCDBabyのみでの発売なんで、ネットを含む通常のCDショップでは入手できない作品。
2.Steps
Ahead
"Magnetic"
マイケル在籍時のステップス・アヘッドの作品の中で、唯一、長期間廃盤で、入手困難化してた85年の作品が、今年やっとリイシューされた。マイケルは半分ほどは、テナーではなく、EWIを吹いてて、もう初期の「ステップス」とは似ても似つかぬ「電気フュージョン」になってるけど、自分としては、ブレッカー・ブラザースとかこんなシチュエーションでのファンキーで茶目っけや遊び心のあるマイケルが好きだったんで、これを選んだ。
「遺作」を聴いても、そう感傷的になることはなかったけど、ここでの、マイニエリのシンセとのデュオによるマイケルのEWIの「イン・ア・センチメンタル・ムード」を聴くと、涙腺が緩んできそうになる。
3.Stanley
Clarke "Night School"
(DVD)
電気ベースによるファンク、フュージョン、コントラバスによるジャズやクラシカルな音楽、それに、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサーとしてなどの、多彩な顔を持つスタンリー・クラークのキャリアを集大成したような楽しいライブ。
やはり、ここでの一番の「ウリ」は、ラストの「スクール・ディズ」で、レッチリのフレア、アーマンド・サバル・レッコ、アレックス・アル、バーニー・ブルネル、ビリー・シーハン、スチュワート・ハム、ジミー・ジョンソン、ウェイマン・ティスデイル、ブライアン・ブロンバーグ、マーカス・ミラーと、スタクラによるジャンルを超えた「大ベースバトル」。
もう、このシーンは、数えきれないほど見たけど、全く飽きることが無い。
(9)>manaさん
ドラさん、おはようございます。
定例のBEST
3の季節になりました。このお誘いが来ると今年も「あとわずか」という感覚になりますよ。
では、今年のBEST
3
1.TRIOTONIC
"HOMECOMING"
珍しいオーストリアのグループ。が、これは凄い。透明度が高くて端正な演奏スタイルである。
全てをオリジナル曲で固めた意欲的なアルバム。
曲が良くて3人の力量も、バランスも良いとなれば、これは花丸でしょう。
いわゆる4ビート・ジャズではないが躍動感、美しさ、緊密感が横溢している。
従来型にとらわれない新しいサウンドが素晴らしい。
新しいピアノ・トリオの未来を予感させる。
2.INAKI
SANDOVAL
"SAUSOLITO"
スペインの若手ピアニストだという。
1.タッチが明るくて瑞々しい
2.「間」を持っている
3.そして、歌心がある
今年の「掘り出し物」的アルバム。
3.北川 潔 "I'M
STILL HERE"
ピアノがKENNY BARRONからDANNY GRISSETTに替わって、凄く刺激的なアルバムになった。
全曲に漲る躍動感と緊迫感が凄い。
3者のバランスも素晴らしく録音も良い。
実に刺激的で痛快なアルバムだ。
ついでに、この1曲!BEST
3
1.METHENY/MEHLDAU "QUARTET"の"SECRET
BEACH"
MEHLDAU,GRENADIER,BALLARDの3人がMETHENYの引き立て役に徹している。
全てはアンサンブルのために自己顕示欲を殺しているのだ。
この曲におけるMETHENYのソロは圧巻だ!この曲だけのためにアルバムを買う価値あり。
2.MICHAEL
BRECKER
"PILGRIMAGE"の"TUMBLEWEED"
蒼々たるメンバーが火花を散らす。
ミュージシャンというのは死ぬ間際に、本当に線香花火のように光り輝くものだと心打たれた。
BRECKER、渾身の熱演でサポート陣も乗りまくる。圧倒的迫力で魂を揺るがす。
3.小曽根真
"FALLING IN LOVE, AGAIN"の"STARTING
OVER"
小曽根真のソロ・アルバム。
インプロビゼーションが5曲を占めるが、1曲目のこの曲は多重録音を施してあるようだ。
多重録音であろうがなかろうが、流れ出てくるこの曲に身を任せたい。
以上、今年の"BEST
3"でした。
(10)>A.tomyさん
今年は特別編成の「ベスト3」に決めました!
●“IMAGINARY LANDSCAPE / Rob Wilkerson”(FSNT/FSNT177CD)
ギターやエレピにも変化するオルガンと駆け抜ける姿はエリック・クロスか。
はたまた、クリス・チークと浮遊し絡み合う新感覚のコニッツ〜マーシュか。
●“TWO BY TWO / Steve Kuhn & Steve Swallow”(Owl/owl084)
待望の復刻!!キューンとスワロウとのお互いの手の内を熟知した掛け合い。
この1年前の「ライヴ・イン・ジャパン」がラフスケッチなら、ココに結実!
●今年はウエスト・コースト・ジャズを中心に、旧譜もよく聴きました♪
そこで、特に聴いた3組を纏めて「ベスト3」の一角にしたいと思います。
*バド・シャンク・クインテット、
*ジミー・ネッパー・クインテット(ジョー・マイニ入り)、
*ジミー・ロウルズ・セクステット(ハロルド・ランド入り)
(いずれもmixiに掲載済です)
(11)>oza。さん
best3投稿します。
こちらでは、初めましての oza。 でございます。
お誘いいただき、ありがとうございます。
順位は付けずに、以下の3作品を挙げさせていただきます。
*Michael Brecker "Pilgrimage"
*Jeremy Pelt & wired "Shock Value live at smoke"
*Maria Schneider Orchestra "SKY BLUE"
brecker盤は、誰もが選んでいる(あるいは候補に入れている)と思いますが、やっぱりはずせませんでした。
pelt盤は、3曲目だけでの選出です。昨年のpotter並みの衝撃を受けました。聴かずに死ねるか盤だと思います。
Schneider盤は、目鱗盤でした。事前に聴かせてもらわなければ買わなかった盤だったというのもあって印象深いです。
(12)>ドラ
ベスト3を選ぶにあたって今年は案外面白い年でした。
どう選択するかの基準によって3枚が入れ替わるという図式になりました。
結局は「将来性を買う」が優って以下の3枚を選びました。
■FREDRIK
KRONKVIST QUARTET / IGNITION
fredrik kronkvist(as), kasper villaume(p),
martin sjostedt(b), daniel fredriksson(ds)
2007/CONNECTIVE
RECORDS/CTV-36514(輸入盤)
スウェーデンのアルト・サックス奏者のフレドリク・クロンクビストの新作です。
前回聴いたのは「ALTITUDE」(Sittel/2003)でピアノを除いては同じメンバーでした。
何と表現したらいいのか・・・ジョン・コルトレーン・カルテットのアルト・サックス版といえば分かりやすいかな。
気合乗りと心構えは十分、最大の魅力はガツンとくるそのパワフルな音色にあります。
アルト・サックスのワン・ホーン・アルバムとしては久し振りに腰の入った存在感のある音を聴かせてもらいました。
感覚的にはジャッキー・マクリーン(as)以来かもしれません。
ストレートでオーソドックス、主流派ハード・バップの流れを汲むアルバムで新鮮な感覚で聴くことができました。
加えてリズム・セクションの3人が素晴らしい・・・特にキャスパー・ヴィヨーム(p)の参加に価値があります。
このキャスパー・ヴィヨームのマッコイ・タイナー(p)張りのプレイに注目、
マーティン・スヨステットの強力なベース・ワーク、ダニエル・フレドリクソンのドラムスも凄い。
全曲、フレドリクのオリジナルで(4)「ORIENTAL
COLORS」、(6)「TOKYO BLOSSOM」は来日時の印象か。
(3)「BLACKBIRD
MORNINGS」のバラードは美しいですが10年後にもう一度聴いてみたいです。
ちなみに彼を見出したのはヤン・ラングレン(p)だそうです。
■MARIANO
DIAZ QUARTET / PLAN B
mariano diaz(p), perico sambeat(as,ss), mario rossy(b),
marc miralta(ds)
2007/NUBA
RECORDS/KAR-7799(輸入盤)
マリアノ・ディアズ(p)は初見、私の狙いはペリコ・サンビエト(as)にありました。
ブラッド・メルドー(p)やカート・ローゼンウィンケル(g)、ジェフ・バラード(ds)といった時代の最先端を行くジャズ・プレイヤーと共演、互角に渡り合っています。
そんなわけでペリコには以前から注目していて来日公演も見に行っています。
2005年の愛知万博のスペイン館の演奏で初来日、その時に1回だけ東京で公演したのです。
「これは見逃せないなあー」と思って、何とか時間をやりくりして見に行ったのを覚えています。
紹介ではペリコ・サンビートではなくてペリコ・サンビエトと発音していました。
上記のフレドリクと比較すると面白かったです・・・フレドリクが剛ならペリコは柔。
しなやかでやわらかい音色ながらアイデア、テクニック共に卓越していて独特のノリを持っています。
マリアノ・ディアズはスペイン系としてはしっとりと落ち着いたタイプのピアニストです。
バックのメンバーも含めて自然体で無駄な力を感じさせないのが好ましいです。
スペインのプレイヤーは一般的にクールな中にも情熱を秘めているのでまだ分からない部分はあります。
いずれにしてもスペイン期待の若手ピアニストの一人というところでしょうか。
■MARTIN
BEJERANO TRIO / EVOLUTION/REVOLUTION
martin bejerano(p), edward perez(b),
ludwig afonso(ds)
2006/RESERVOIR/RSR CD
189(輸入盤)
注目すべきピアニストのマーティン・ベジェラーノの初リーダー・アルバムです。
彼を最初に知ったのは1昨年のベスト3に選んだロイ・ヘインズの「Fountain
Of
Youth」(2004)でした。
このロイ・ヘインズ・カルテットはメンバーにも恵まれて素晴らしかったです。
ヘインズの晩年の代表作になるのは間違いありません。
さて、この新作ですが若者らしいスイング感溢れる元気溌剌としたプレイが聴けます。
構成もオリジナルが4曲にスタンダードが2曲、ジャズの名曲が3曲とバランスが取れています。
ここは”荒削り”が最大の魅力・・・味わい深さなんて吹っ飛ばしてグイグイと突っ走ってくれています。
最近は若くても大人しく老成した感じのピアニストが多いですがそんなことは微塵も感じさせません。
将来性を考えたらこの初リーダー・アルバムは逃さない方がいいでしょうね。
近年、ベジェラーノはロイ・ヘインズ(ds)とラッセル・マローン(g)のグループで活躍しています。
次点:■ZSOLT KALTENECKER TRIO / WINTER'S TALE
zsolt kaltenecker(p), viktor hars(b), gergo
borlai(ds)
2007/R & V
RECORDS/RV-002(輸入盤)
久々のアコースティック・ピアノ・トリオの作品ということでワクワクして聴きました。
演奏良し、バランス良し、録音良し・・・・・期待にたがわぬ上々の出来栄え。
斬新で魅力的なフレーズ、強力で切れ味鋭いタッチは”凄い”の一言です。
特に(4)「PASOLINI'S
DREAM」における類い稀なる表現力はカルトネッカーの高い才能を示すものです。
付記:見方を変えると下の3枚がベスト3に選ばれてもおかしくありませんでした。
■MICHAEL
BRECKER QUINTET / PILGRIMAGE
■PAT METHENY & BRAD MEHLDAU /
QUARTET
■ANTONIO SANCHEZ / MIGRATION
(13)>大吉GUYさん
今年は本当に全然聞けませんでした。
ジャズを聞こうという心の余裕がなかったのもさることながら,どうやらジャズへの興味が湧かないようになってきた模様
です。新譜なんかに見向きもせず,古いのばっかり聞いてますと,もうそれでいいや,CD300枚もありゃ充分さ(しかも1回か2回くらいしか聞いてない奴がある)てな気になってしまいます。
来年,私はジャズファンに復帰できるのか,それともこのまま歴史の彼方に消え去るのか……
というわけで,GAKOさんのところに投稿した上半期ベスト3と同じになってしまいました。すみません……
1.Lost
Tapes/Billy Wooten
2.Alive!/Grant Green
3.Eastern Sounds/Yusef
Lateef
(14)>KOJIさん
どうもご無沙汰しております。
ベスト3というのはすんなり選べるようで、以外に難しいもんです。
今回はちょっと迷いました。でもこの一年、個人的に印象に残ったといえば・・・
1.Michael
Weiss Quartet--Power Station, 1997.
Michael Weiss (p), Eric Alexander (ts), John Webber (b), Joe Farnsworth (ds).
ワイスはその後、2002年にSoul Journey というアルバムを出していますが、なかでもAtlantis という曲がとても好感度の高いものです。最近、新譜が出ていないことがちょっと気になるところですが・・・
2. Anders Bercrantz--About Time (2007) Stunt Records.
一瞬、Woody Shawかなと思ってしまった一枚です(Dedicationという曲です)。
クインテットですが、トランペットとトロンボーンの調和がとれた内容です。
80年代半ばに突如脚光を浴びた人ですが、最近では影を潜めたような印象がありました。
これからもどんどん活躍してほしいものです。
そして、最後に・・・
3. Chico Freeman --Spirit Sensitive (India Navigation)
という70年代末期のアルバムです。
豪華メンバーから構成されておりますが(Chico Freeman, John Hicks, Billy
Hart, Don Moye)、内容が70年代後半にリリーズされた幾つかのアルバムに比べ、かなりシブいです。
バラード調ですが、特にSIDE 2 のIt never entered my mind が圧巻の一言に尽きます。
Chicoと言えば、何となく前衛的なイメージを連想しますが、こんなきれいなバラードを聴いたことはありませんでした。
このアルバムでChico に対する評価が一気にボルテージがアップしました。
まだ、“候補”はいくつもありますが、今年はこの3枚といったところでしょうか・・・
(15)>KITA3さん
2004年以来です!単身赴任し公私とも忙しい3年でした。毎年投稿したいと思いながらバタバタ過ぎてしまい、念願かないようやく再投稿します。
この3年CDは買うけど聴くのは後回し状態が続いており、未聴盤が常時30枚くらいストック。HMVのセールに乗せられまとめ買いしちゃうのが一番の原因と思っています、、、。本来なら、新録のキース・ジャレット、ハービー・ハンコック、チック・コリア、マリア・シュナイダー、マイケル・ブレッカーが3傑に食い込んでくると思いますが未聴でして、ここ3年のマイ・ベスト3ということで、新旧取り混ぜてお許しください。
●第1位 Sarah
Vaughan/Brazilian
Romance
以前はSJ誌、JL誌、J批誌の3冊片手にCD購入でしたが、ジャズのブログが増えるにつれ、ブログ記事見てCD購入というパターンの方が断然増えてます。ジャズ暦30年近くになりますが、まだまだお宝旧譜があり、ホクホクしています。サラ・ボーンの今作はまさしくその1枚。今更なのですが、Crazy and Mixed upもとてもよかったです。
●第2位 Toots Thielemans/The Brasil Project
Vol2
これまたブログ経由の旧譜。Tootsもこの3年ではまったミュージシャン。マイルス・ファミリー追っかけてのジャズだったのですが、さすが、もうみんな年をとり、時代は変わってしまったんだなと思ってます。サラ・ボーンとかトゥーツとかこれまで縁遠かったCDを今更嬉々として聴いてます。
●第3位 Live
Quartet/Pat Metheny/Brad
Mehldau(Megadisc)
新録も1枚。ご法度とは知りつつ今作。パットは大好きで新譜が出れば必ず購入。メルドーも好きで二人のデュオ盤が出たときはワオ!と思い買ったのですが、期待値ほどでなくウ〜ン?、カルッテット盤も同様でした。それでもコンサート行ったら、まずはジェフ・バラードのかっこよさに惚れ惚れし、アンコールのヴェラ・クルーズに万歳でした。ということで、正規盤でなくライブ盤の今作。躍動感の違いなのでしょうか。
「みんなのベスト3」は私の記録にもなり有難いです。来年もぜひ参加したいと思いますので今後ともよろしくお願いします!
(16)>GAKOさん
【今年の総括】
今年は,新旧取り混ぜて約130枚購入。
毎月,新譜を手に入れることだけは続けてきました。
ただ全般的に,小粒な印象で,これは! と感じさせるアルバムが少なく,平均的な作品が多かったようです。
今年の購入の特徴としては,けっこうボックス・セットを買うことになってしまったということ。
Miles
Davis がらみで,Red Garland
の未発表が入っていそうなのを買ってしまったわけで,これはもう病気なので仕方がない。
とは言え,未だに,Miles Davis
ものが出てくるのだから,彼の影響力は衰えていないということでしょうか。
【ベスト3】
*Pat Metheny,Brad Mehldau
“METHENY MEHLDAU QUARTET”
(NONESUCH)
昨年のデュオ盤の姉妹編ですが,やっぱり今年の収穫の一枚でしょう。
緊張感ということでは,昨年のデュオ盤の方が高かったように思いますが,ベースとドラムスが入り,また違った一面が聴けたアルバムでした。
*Keith
Jarrett “MY FOOLISH HEART”
(ECM)
ピアノ・トリオとしては,今さら,「ベスト3」に挙げる必要もないかと思いながらも,やはり,頭ひとつ抜けていました。
三者の一体感はさすがです。
ライブ盤としては,これまでのスタンダーズの中では,一番リラックスした演奏で,その分,ちょっと冗長なところもあったようにも思います。
*Charlie
Mariano “SILVER BLUE” (enja)
毎年,ベテラン勢の新譜から一枚選んでいますが,ベテラン組からのベストは,Charlie Mariano。
ワン・ホーンでベテランらしい深みのある演奏を聴かせてくれました。
今年一番よく聴いたアルバムでしょうか。
【次点】
*Terell
Stafford “Taking Chances 〜 Live At The Dakota” (Max
Jazz)
上半期でも,次点。いいんだけどなぁ。
*Mariano Diaz “PLAN B”
(Karonte)
Perico Sambeat の溌溂とした演奏とリーダーのピアノも良かった。今後に期待しましょう。
【特別賞】
*J.J.Johnson,Kai Winding All
Stars “THE 1958 EUROPEAN TOUR” (RLR Records)
J.J.Johnson と Kai Winding を中心にした All Stars のヨーロッパ・ツアーを記録したアルバム。
数曲に Red Garland も参加しています。初めて聴く音源ばかりでした。
ただ,データをもう少し詳しく記載して欲しかった。
以上,今年の「ベスト3」は,ちょっと平凡な内容になってしまいました。
(17)>みやちゃん
今年のBEST3を提出させていただきます。
1)Art Ensemble Of Chicago /「 Coming Home Jamaica 」
(1998 Waner Music France 83419-ATLANTIC)
レスター・ボウイが亡くなり、ユニットとしては活動できなくなったAEOCですが
ECM盤における抽象的な諸作品よりずっと親しみをおぼえる作品です。
素直に彼らの演奏の凄さがわかる作品。4ビートジャズとは一線を隔く作品では
ありますが、ジャズを黒人の残した素晴らしい芸術としてこだわりつづける彼らの
演奏の酔いしれています。学生時代にこのようなジャズに興味を持たせてくれた
「ノー・トランクス」の店主に遅ればせながら感謝。
2)Jan Gunner Hoff (p) Quartet /「 Moving 」
(ボンバ・レコードBON 22032 原盤CURLING LEGS 1995 )
ノルウェーのピアニスト、ヤン・グンナル・ホフの代表作。
北欧のジャズといえば、まっ先にスウェーデンものを思い浮かべてしまいますが
ノルウェーも原盤レーベルをはじめOdin Gemini Jazzland といったレベール
にいい作品があります。さて、本作品はECM系のサウンドでピアノトリオを中心に
テナーやヴォーカルを交え、牧歌的な雰囲気で十分に癒される1枚です。
ここでテナーを吹いているKnut
Riisnaes
のひんやりテナーが気に入り、彼のリーダー
作を買ったのですが、どっかに迷い込んでしまい探しても見つからない。(泣)
3)Inge Brandenburg ( fvoc )/「 It’s Alright With Me 」
( Sonorama C-14 原盤CBS<GERMANY> S 62644 1965 )
CD屋さんで偶然に見つけた、ドイツの女性ヴォーカルの草分け的存在である
彼女の初リーダー作品。裏面の曲名、作品紹介の中に「She is
the German Ella
」と
記載されていますが、本家エラほど声質にキュートさはありません。どちらかいえば
ブルージーな歌唱です。表題曲をはじめ、サマータイム。ラウンドミッドナイトなど。
バックがGunter
Hanpelを中心にドイツフリージャズの面々であることが別な意味
興味でそそられる1枚でもあります。
こんなです・・・・The Singers Unlimited 「Christmas」(MPS)を聴きながら書き込みました
(18)>25−25さん
私の「今年のベスト3」を。
1)「Stompn' At The Savoy/ Lewis Nash」
新進気鋭の若手ドラマー・・・と思っていたルイス・ナッシュが、いつの間にかもう50近い年齢なんですね。
セッション引っ張りだこのルイスも、意外にリーダー作は少ないんですが、これはいいですよ!
Steve
Nelson(vib), Peter
Washington(b)との、ヴァイブ・トリオ。
ネルソンは比較的オーソドックスなスタイルのヴァイビスト。
ピーター・ワシントンの、ゴツゴツしたベースもいい。
もちろん、ルイスの叩き出す歯切れのいいリズムは、申し分ありません!
2)「Wildcrafted/
Geoffrey Keezer」
若手ジャズ・ピアノの代表格というと、このジェフリー・キーザーとブラッド・メルドーの2人ということに、
なろうかと思いますが、私はキーザーのほうが解りやすくて好きです。
メルドーは、どうも「そこまで捻らんでも、ええやん?」って言いたくなる。
で、このキーザーのトリオのライブ盤、オープニングが1)と同じく偶然「Stompin'
At The Savoy」なんですが、
アップテムポのアレンジが斬新です。
3)「Four Units/ 宮沢 昭」
宮沢昭(ts, fl)、佐藤允彦(p)、荒川康男(b)、富樫雅彦(ds)カルテットで、'68年の作品。
やや前衛がかったアルバムですが、ぐいぐい惹きつけ魅力に溢れた力作です。
特に、車椅子生活に入る前の富樫さんのドラムに注目!
小刻みなシンバル・ワークは、本当に絶品です。
(19)>マダムさん
今年のベスト3です。
○ANDRE CECCARELLI / GOLDEN
LAND
ドラマーのリーダーアルバムですが、全編通してエンリコ・ピエラヌンツィのピアノが素晴らしい。
事実上、彼が主役。曲によってリズムパターンが変化。
楽器編成も曲によって、ホーンあり、ボーカルあり。オムニバスのような作り。
ヘタすると、まとまり、統一感に欠けることになりかねないものが、
そうならないのはひとえにピエラヌンツィのピアノの功績。
やはり彼のピアノはこのアルバムのグレードを非常に高くしている。
私はピアノのアルバムとして聴きました。
○IDEA
6 / STEPPIN
OUT
快作です!イタリアジャズはやっぱり熱い。
フロント3管、生きのいいジャズ。
オープニングナンバーでは、ボーカル入り。ボーカルはFrancesca Sortiniなかなかいい感じです。
熟年パワー。Gianni
Basso (ts), Guido Pistocchi
(tr),
どの曲もダンディズムが感じられて、イタリアジャズの今の力を感じます。
ジャズを堪能できる、楽しめる内容。
バップテイストで洗練されたかっこいいジャズを聴けます。
イタリア伊達男のジャズ。
○MELLONIE
IRVINE / YOU’VE
CHANGED
極上のボーカルアルバムです。
滑らかな歌声、ちょっと甘い雰囲気ながらも、落ち着きを感じさせる声。
スイートだけど大人。
このアルバムを選んだ理由のひとつが、バックのピアノ。Christian
Jacob
このアルバムを極上のものに仕立て上げているのは、このピアノもそうだしホーン他の演奏。
へたするとピアノが歌を食ってしまいかねない時もあるのだけれど、そのあたりのバランスはとてもいい。
ボーカルが実力ある証拠。
彼女はこれがデビューアルバム,自主制作盤のようです。
今年のボーカル盤としてはベストです。イチオシの強力おすすめ盤。
以上ですが、最後まで迷った1枚を紹介。
○WILL
BOULWARE /
SUMMERTIME
タイトでカッコよく決める彼の演奏には痺れます。
リチャード・ボナのベースが細かくパワフルに刻んでいくのが凄い。
ドラムのビリー・キルソン、ビシバシだけど切れ味の鋭いかみそりのようなハイハット音。
エリック・アレキサンダーのサックスが、ショーターのナンバーではショーターっぽいアプローチをしているのが新鮮。
ありきたりのスタンダードの演奏にならないのは、ウィルのピアノのアプローチがありきたりじゃないのと、
バックのリズム隊がやっていることが通常と違うから。緊張感があり引き締まった演奏。
以上、今年はいつもより聴けませんでしたが、それでもいいアルバムに出会えたと思います。
(20)>jazztenor-ssさん
今回で3回目の参加の、jazztenor-ss
です。
今年も、テナーのアルバムばかりになってしまいますが、宜しくお願いします。
個人的には、今年はコレだ!という感じのアルバムはあまりありませんでした。
それでも、比較的家で流している事が多いアルバムを3枚選びました。
・
Dave Liebman Redemption-Quest Live in
Europe
今年は、デイブ・リーブマンの推奨するクロマティシズム理論を勉強していた事もあり、デイブ・リーブマンのアルバムを色々聴きました。
なかでも、このアルバムがリーブマンの最も新しい演奏であろう(?)という事で選びました。
内容は、かなりハードというか、重いので、けっこう体力いります<笑>。
・
Jakob Dinesen One Kiss Too
Many
たまたま、新宿のCD屋さんでかかっていたアルバムです。
プレーが特別うまいとかそういう訳ではないんですが、その温かい音色と曲調に惹かれて購入しました。
アルバム全体を通して感じられる、暗さと温かさが気に入って、かなり聴きました。
・ Donny
Mccaslin In Pusuit
Donny Mccaslin のテナーは、昔マイク・マイニエリの”ステップス・アヘッド”
のアルバムで聴いて以来です。
無条件にカッコ良いです。4ビートの曲はないのですが、ともかくプレーが素晴らしいです。
サイトで一曲目のサンプルを聴いて、あまりのカッコ良さに即買いです。
多分、この辺りのテナー吹きが現在のジャズの最先端をいっているんではないでしょうか。
アルバム最初から最後まで、すごい勢いで疾走している感じで本当に素晴らしいです。
今年はまったくタイプの違う3人を選びました。
直情的なリーブマン、クールでいて温かい音のJakob
Dinesen、そして切れ味鋭いDonny Mccaslin といったところでしょうか。
(21)>masakiさん
遅れに遅れたベスト3を書いておきますね。
例によってあまり新譜を聴いていないので、「今年初めて聴いた旧譜」も混じってますが・・・。
・Sky
Blue / Maria Schneider
Orchestra
オーケストラばりの素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれるマリア・シュナイダーのアルバム。
東洋でも西洋でもない、エキゾチックで繊細なハーモニーとカラフルなリズムがとても魅力的でした。
いちばんライブが聴きたいバンドです。
・live
at the Hi Hat / Miles
Davis
ブートだかなんだかわからないCDです。多分1955年頃の、麻薬から立ち直ってすぐくらいのライブ。
要するに地方周りのジャムセッションで正直あまり期待していなかったんですが、ビバッパーとしてノリノリの、素晴らしい演奏で期待をいい意味で裏切られました。
・Hub
Songs / Tim Hagans - Marcus
Printup
気鋭の二人によるハバード集。痛快なトランペットバトルを堪能できます。Birdlikeにニヤリとさせられました。
(22)>TAKASHIさん
毎度、年末ギリギリになってからの極私的BEST3
1.「All of Me / Polly Podewell」 (AUDIOPHILE, USA,
1980) LP
’40年代〜50年代の香りがする歌声、
バックはピアノ・トリオ+コルネット、クラリネット、バンジョー
I'm
beginning to see the light、 Someone to watch over
meが良い
今年手にして一番嬉しかったアルバム。
2.「Jennie / Jennie Smith with Trenner
Orchestra」(DOT, USA, 1964)
LP
RCAのアルバムは良く再発されるが、それ以外のアルバムはまったく再発されない。
長年欲しかった「子猫ちゃんジャケ」、もう頬擦りしまくり。
ストリングス入オーケストラをバックにバラードを歌っています。
AFTER
AWHILEを聴いていると胸がキュンとなる。
3.「Introducing Robin Mckelle」(Cheap Lullaby , USA,
2006)
CD
毎年沢山のヴォーカリストがアルバムを出していますが、
正統派JAZZヴォーカリストが少ないようで残念です。
彼女にはこの線で活躍してもらいたい一人です。
ビックバンドをバックにスタンダードを溌剌と歌っています。
Night
& Day ,On The Sunny Side Of The Streetが良い
(23)>STEPさん
順不同で3枚選んでみました。
・マブイのうた 安富祖貴子 (MYCJ-30409)
ヴォーカルはあまり聴かないのですが、この人は久々に現れた逸材だと思います。
本当はCDより生で真価を発揮しますが、ソウルフルな声は素晴らしいです。
・フライ・バイ・ナイト 佐々木昭雄 (WNCJ-2179)
2年前のデビュー作グライド・イン・ブルーで初めてその存在を知ったのですが、
オルガンの世界では有名な大御所のようです。
本作ではペットとサックスの2管が加わり、渋いトリオに広がりが出ました。
・リヴァー〜ジョニ・ミッチェルへのオマージュ ハービー・ハンコック (UCCV-1100)
ゲストにノラ・ジョーンズやティナ・ターナー、レナード・コーエンそしてジョニ・ミッチェル自身も参加の豪華版。
派手さはないものの、深い世界が味わえます。
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2006年、みんなのベスト3
(1)>大吉GUYさん
御無沙汰しております。今年はあんまり聞けなくて,結局上半期ベストのままと相成りました。
@リトル・ミス・ジャズ・アンド・ジャイヴ/akiko
問答無用のベスト1!プロデューサー小西康陽のいい仕事!普段ヴォーカルものを聞かない私がベスト1に推すんですから最高です!
Aサティスファクション/INO hidefumi
フェンダーローズの美しさがたまらないっす。これで「スパルタカス愛のテーマ」をやられちゃったもんで失神です。
Bルート・ダウン/ジミー・スミス
ジミー・スミスなら,これが一番だと思います。やっぱりオルガンはノリノリのコテコテじゃなきゃ。
(2)>益満妙さん
ギターばっかしですが…
☆David Gilmore/Unified Presence/RKM/2006
Steve Coleman and Five Elementsに在籍していたGuitaristの2作目。
M-Base臭は消えてないが、Vocal物もあり、全体的にコンテンポラリィな仕上がり。
Show Case的かもしれないが、ストレートアヘッドなJazzだけでしのぎを削るのがしんどいという裏返しか?
☆Paul BollenBack/Brightness of Being/Elefant Dreams/2006
こちらも、USで活躍しているGuitarist。こちらもShow Case的でボーカル物もあり、FunkyなJazz
Rockあり、
盟友ゲーリー・トーマス(Ts)が参加している、ハードボイルド路線あり。収拾が付かないのでは、
と読まずに、「しのぎ」の現状のまま、いくつもの引き出しを並べたと読むのが正解のような気がする。
☆Martijn van Iterson/The Whole Bunch/Munichrecords/2006
こちらは、デンマークのGuitarist。ジェシィ・バン・ルーラーと同じ師匠に師事していたそうで、よく、似ている。
一聴、あまりの当たり前ストレイト・アヘッド端正さに、物足りなかったのだが何回か聴いてると、だんだん良くなってくる。で、地味で渋い。どうも、ヨーロッパと、USAでの、Jazzのしのぎのあり方が、相当、違うようだ。
◎Topics
Jim Hall 参加盤のチェック蒐集が、ほぼ完了する目途が立ちました。
再CD化されてない、40年前の骨董稀少アナログ盤もあるところにはあるもんだと驚きました。ハイ!
(3)>ゴロピカリさん
●演奏BEST3
一応順番をつけましたが、BEST3というよりは上位3枚と言った方が正確かもしれません。
差なんてないに等しいです。
1.Little Miss Jazz And Jive Goes Around The World! / Akiko
1曲目の It Don't Mean a Thing がめちゃくちゃ好きです。
他の曲はオマケのようなもの・・・とは少々言い過ぎかな(笑)
2.Stella by Starlight / Great Jazz Trio + 渡辺貞夫
ハンク・ジョーンズの年齢を微塵も感じさせない熱演にびっくり。
この二人の共演は30年ぶりのようですが、なんでこんなに息が合ってるの〜??
3.Play Rachmaninov / The Classical Jazz Quartet
越後オフ会の翌日、CDショップで聴いて何気なく買った一枚です。
Stefon Harris(vib、marimba)という人はこのCDではじめて知りました。
Kenny Barronと紡ぎ出す世界は何と言えば良いのか。美しいの一言。
◆次点
Alive / Chick Corea
METHENY MEHLDAU / Pat Metheny & Brad Mehldau
Star Dust / 吉田賢一
●録音BEST2
1.Stella by Starlight / Great Jazz Trio + 渡辺貞夫
2.Star Dust / 吉田賢一
当初は2だけを紹介しようと思っていましたが、先週末に1を買って聴いたらこうなりました。
他の録音は似たり寄ったり。悪くはないけれど良くもなし、というところでした。
(4)>Tさん
ご無沙汰しております。
もう師走の恒例行事になりました「ベスト3」ですが、今年も謹んで参加させて頂きます。
今年は、どうしても3枚に絞れず、おまけの「プラス1」がひっついて来てしまったことをお詫びいたします。。。
※うちの掲示板にも、同じ内容の書き込みを掲載させていただいておりますことをご了承下さい。
来年は、聴くだけじゃなく、自分のエレクトリック・ベースの腕も少しは上達させて「聴く」「演る」の両刀を磨いてゆきたいものです。
「聴くは易く、演るは難し」なんですよねぇ〜、特にジャズやフュージョンは。。。
1.George Benson & Al Jarreau "Givin It Up" (Concord)
企画、選曲、仕上がりともにパーフェクト!!です。
アル・ジャロウが歌ったベンソンの当たり曲「ブリージン」の再演、逆にジャロウのヒット曲「モーニン」をベンソンのギターでカヴァー、もうこれだけで、お腹一杯、大満足、ごっつぁんです。
ジャズ〜フュージョンという枠を超えて、今年のポピュラーアルバムの中でも相当インパクトのあった1枚じゃないでしょうか。
2.Gil Goldstein " Under Rousseau's Moon〜Live at Blue Note" (Half Note)
ギル・エヴァンスと同じ名前を持ち、彼のスピリットを今に伝えるNYのコンテンポラリージャズ界の頭脳ともいうべき、ギル・ゴールドスタインの新譜。
ドラムレス、3人編成の弦楽器入り、というユニークな編成で、ジャコで有名なバードの「ドナ・リー」「リバティ・シティ」
「スリー・ビューズ・オブ・ア・シークレット」などや、クールの誕生な「バップリシティ」「ムーンドリームス」のような曲をジャコ役?のリチャード・ボナや、ランディ・ブレッカー、クリス・ポッター、マイク・マイニエリ、ドン・アライアスとパフォーマンス。
アレンジャーとしての力をアピールするユニークな編曲と、ジャズライブの持つエキサイティングな部分が上手くバランスしてて、聴き応えも十分。
えっ?というアレンジのブレッカーブラザースの「サム・スカンク・ファンク」やマイニエリの「サラズ・タッチ」なども演奏、そこで共演者を上手く立てる演出もよい。
最後に蛇足ながら、もし、マイケル・ブレッカーが元気だったら、ポッターの代わりに参加してたかも?と考えてしまった。。。
3.Samantha Sang " The Altimate Collection" (SS Music)
70年代後半(確か77年?)、「サタデー・ナイト・フィーバー」で大ブレイクしたオーストラリア出身のビージーズのバリー・ギブとアンディ・ギブのペンによる「エモーション」という曲で、全米大ヒットを飛ばした、ビージーズの同郷出身の
シンガー、サマンサ・サングの全作品を2枚組みCDにまとめた作品。
彼女のウェブサイトや特別なアイテムを通販で扱うウェブショップ以外では、入手しにくいほぼプライベート盤。
とにかく、大ヒット曲「エモーション」が好きで、いろいろと彼女の作品を探したもののCDは勿論、アナログでもなかなか見つからん、、、う〜ん、、、、と長い年月が経過しましたが、今年初旬、AOR専門の某ネットショップで、本作を発見!!!興奮しつつ即オーダーしゲットしたのが本作。
1枚目のCDには、その「エモーション」と同時期で同傾向の曲がずらりで、ソフト&メロウグルーヴの極地ともいうべき珠玉のナンバーの連続。
フィリーソウルのデルフォニックスのカヴァー「ララは愛の言葉」、ニュージャージーの甘茶系ソウルヴォーカルグループ、モーメンツがチョビヒットさせた「アイ・ドント・ワナ・ゴー」などのカヴァーも、オリジナル同等かそれ以上で、メロメロな気持ちよさ。
ただ、2枚目はといえば、前半こそ、70年代後半のディスコみたいなものもあれど、中盤以降は、なんか安物ミュージカルの劇中歌のようなものが続いてて、「エモーション」的なソフト&メロウとはかけ離れた?なものですが、
ま、1枚目メインで、ボーナスCDが2枚目だと思えば、十分、十分。
(+1) Kenny Garrett "Beyond The Wall" (Nonesuch)
新録「純ジャズ」モノでベストだったのがコレ。
マッコイ・タイナーへの「捧げモノ」で、ジャケに「万里の長城」があるように中国にインスパイアされて作ったらしく、
「お経」?のようなそれ風の演出がちょこっとあるのはご愛嬌だが、その辺を除くと、
至極マジメな60年代後半風のソリッドなジャズの力作。
ケニーのアルトがここまで自由にまた伸びやかにまた豪快にブロウしてるのは、彼名義のソロアルバムの中では、一番だと感じた。
ファラオ・サンダース、ボビー・ハッチャーソンという60年代なベテランと、マルグリュー・ミラー、ボブ・ハースト、ブライアン・ブレイドという中堅〜若手による重量級リズムを組み合わせた化学変化のさせ方も見事。
(5)>910さん
こんにちは。毎年この時期になってくると、何をベスト3にしようか迷ってしまいます。
ところが、です、選んでみると今年に限っては、上半期でベスト3にしたものと全く同じ、という結果になってしまいました。「メセニー/メルドー」も候補にはなったのですが。以下、相変わらずジャズの王道からは外れています(笑)。
アルティメット・アドベンチャー/チック・コリア(P、Synth)(Stretch)
The
Ultimate Adventure/Chick Corea(P, Synth)(Stretch) - Recorded 2005. Steve
Gadd(Ds, Palmas), Vinnie Colauta(Ds), Tom Brechtlein(Ds), Airto Moreira(Per,
Voice), Rubem Dantas(Per, Palmas), Hossam Ramzy(Per), Hubert Laws(Fl), Jorge
Pardo(Fl, Ss, Afl, Palmas), Tim Garland(Ts, Bcl), Frank Gambale(G), Carles
Benavent(B, Palmas), Steve Kujala(Fl) - 1-3. Three Ghouls Part 1-3 4. City Of
Brass 5. Queen Tedmur 6-7. El Stephen Part 1-2 8. King & Queen 9-11. Moseb
The Executioner Part 1-3 12. North Africa 13-14. Flight From Karoof Part 1-2 15.
Planes Of Existence Part 1 16-17. Arabian Nights Part 1-2 18. God & Devils
19. Planes Of Existence Part 2 20. Captain Marvel(Bonus
Track)
全曲チック・コリアの作曲。アルバム全体が壮大な叙事詩になっているような統一感のあるアルバム。ボーナストラックを除く全19曲(2−3のパートを分けて1曲ずつにしているものも多いです)が一気に彼のエキゾチックな、ある種スパニッシュな、そしてある種中近東的な香りを、強力なリズムと共に通り過ぎていく感じです。特にドラマーやパーカッションが強力で、他の楽器ではフルートが目立ちます。ミュージシャンが曲ごとに替わっているにもかかわらず、アルバムが連続している感じはスゴい。曲ごとにサウンドは少しずつ変えながら組曲のように流れて行き、個々のフレーズは強力でインパクトがあります。残念な事に20曲目のボーナス・トラックはアルバムの雰囲気を変えてしまう明るめのラテン系。なくてもよかったかも。(06年3月29日発売)
サウダージス/トリオ・ビヨンド(ECM)
Saudages/Trio
Beyond(ECM 1972/73) - Recorded November 21, 2004. Jack DeJohnette(Ds), Larry
Goldings(Org, El-p, Sampler), John Scofield(G) - 1. If 2. As One 3. Allah Be
Praised 4. Saudages 5. Pee Wee 6. Spectrum 7. Sven Steps To Heaven 8. I Fall In
Love Too Easily 9. Love In Blues 10. Big Nick 11.
Emergency
2枚組CDのライヴで、トニー・ウィリアムスへのオマージュとのこと。ラリー・ゴールディングスの作曲でやや叙情的な2曲目、トリオでのインプロヴィゼーションでミディアムの8ビート的なファンクのタイトル曲の4曲目と、渋めのブルースの9曲目の他は、トニー・ウィリアムスの曲(5、11曲目)や、ジャズメン・オリジナルが多く、ECMにしては温度感が高くハードなジャズの曲が多いです。ミュージシャンの露出度も抜群。1、10曲目あたりは4ビートのビンビンくるオルガンジャズを堪能できます。5曲目は静かな、そして盛り上がる場面もあるバラード。6−7曲目もなかなかスピーディーでスリリング。しっとりとした部分もあるスタンダードのバラードの8曲目。トニーのトリビュートに欠かせない11曲目はイェーイといいたくなる選曲。(06年6月7日発売)
インダストリアル・ゼン/ジョン・マクラフリン(G、Prog)(Verve)
Industrial
Zen/John McLaughlin(G, Prog)(Verve) - Released 2006. Bill Evans(ss, Ts), Gary
Husband(Key, Ds), Hadrian Feraud(B), Mark Mondesir(Ds), Eric Johnson(B), Vinnie
Colauta(Ds), Ada Rouvatti(ss, Ts), Dennis Chambers(Ds), Zakir Fussain(Tabla),
Tony Grey(B), Matthew Garrison(B), Otmaro Ruiz(Synth), Shankar Mahadevan(Vo) -
1. For Jaco 2. New Blues Old Bruise 3. Wayne's Way 4. Just So Only More So 5. To
Bop Or Not To Be 6. Dear Dalai Lama 7. Senor C.S. 8. Mother
Nature
全曲ジョン・マクラフリン作曲ないしは共作。曲ごとに豪華な顔ぶれがかわる、上質なハード・フュージョン。しかもタブラやヴォーカルなど、曲によりインドの風味も少し。ハードでスピーディーなノリで、フレットレス・ベースがジャコに捧げられた1曲目、エリック・ジョンソン参加のゆったりしたファンク・ブルースといった感じの前後が静かな2曲目、エキゾチックな浮遊感のあるテーマを持っているエスニ・ファンクの3曲目、素朴にはじまって中盤でゴリゴリ盛り上がっていく4曲目と、同様な展開を見せる12分台もの6曲目、やや憂いのあるファンクのマイケル・ブレッカーに捧げられた5曲目、ファンクの上を哀愁のギターが漂う7曲目、個性的なヴォーカルのある打ち込みが満載の8曲目。デニス・チェンバースは3、5−6曲目に参加。(06年6月7日発売)
次点で、「サンガム/チャールス・ロイド」(ECM)、そして届いたばかりですが、
「Brown Street/Joe Zawinul」(Intuition)(輸入盤)になります。
(6)>A.tomyさん
ベスト3決めました!
●“THE TRUMPET PLAYER / Avishai Cohen”(FSNT/FSNT 161)
不良トランペッターだ。ベースとドラムスも、相手にとって不足無し!
ヨタっているが鋭い。スリルがあって美しい。でも、ちょっぴり哀しい。
●“WINTER LOVE, APRIL JOY / David Friedman”(East Wind/UCCJ-9040)
ヴァイブとマリンバの青白い炎。ベースは深く、突然フルートが飛回る。
海底洞窟探検か、或いは、森の奥深くへの冒険か。そんな風景が見える。
●“MOSTLY BALLADS AND MORE / Steve Kuhn”(P.J.L/MTCJ-6503)
普段着のキューンがいる。でも、何かありそうだと目を凝らしてしまう。
購入直後、大波が来た!来日情報を得て、生キューンを観た!不思議。。
<次点>
○“THE OMAR AVITAL / MARLON BROWDEN PROJECT”(FSWJ/FSWJ 031)
「Me And You Tonite」一発で、このラッパとエレ・ピに一「耳」惚れ!
(7)>manaさん
2006年 PIANO BEST ALBUM
ドラさんこんにちは。manaです。
早いもので、また、BEST 3の時期が参りました。
今年は3枚に絞り込めず5枚になってしまいました。悪しからず、ご了承ください。
僕の場合は聴くのがピアノトリオ主体のためトリオ以下の編成のものしかありません。
では、早速、その5枚を・・・
●"SIX HANDS THREE MINDS ONE HEART"
p:CARSTEN DAHL b:MADS VINDING ds:ALEX RIEL 1999年6月 ライヴ録音
今年、一番良く聴いたアルバム。
キーワードは「丁々発止」、アグレッシブなVINDINGのベースにDAHLのピアノが呼応する。
@"I HEAR A RHAPSODY"のエンディングにライヴならではの楽しさが凝縮している。
A"SALME VED VEJS ENDE"は心憎いほどの美しいバラード。
●"LIVE IN PARIS"
p:ENRICO PIERANUNZI b:HEIN VAN DE GEYN ds:ANDRE DEDE CECCARELLI 2001年4月 ライヴ録音
PIERANUNZIの実力を再確認したアルバム。
キーワードは「変幻自在」、GEYNとCECCARELLI、三位一体になった白熱ライヴが凄い。2枚組み。
B"BODY AND SOUL"、C"I HEAR A RHAPSODY"、D"FOOTPRINTS"などスタンダードナンバーもたっぷり。
●"TO THE LITTLE RADIO"
p:HELGE LIEN b:FRODE BERG ds:KNUT AALEFJAER 2006年1月 スタジオ録音
LIENが挑むスタンダード・ナンバーとジャズの巨人の作品集。全編に流れる「しっとりとした美しさ」。
何回も何回も噛み締めるように聴いてみたい。
F"SO IN LOVE"、H"AMAPOLA"、I"SONOR"などおなじみのナンバーも一味違った美しい味付けに大満足。
●"METHEY MEHLDAU"
g:PAT METHENY p:BRAD MEHLDAU 2005年12月 スタジオ録音
心の通ったデュオはトリオ以上の濃密な時間と空間を提供してくれる。超一流が顔をあわせるとこういう音楽になる。
「珠玉のコラボレーション」
@"UNREQUITED"、E"FIND ME IN YOUR DREAMS"には筆舌しがたいほどの美しさがある。
極めつけはMETHENYのオリジナルI"MAKE PEACE"
●"TUESDAY WONDERLAND"
p:ESBJORN SVENSSON b:DAN BERGLUND ds:MAGNUS OSTROM 2006年3月 スタジオ録音
4年ぶりに購入したE.S.T.の新譜。あっと驚く「規格外の面白さ」、エフェクターを使用することにより、音のスケール感と広がりが生まれた。
A"TUESDAY WONDERLAND"、E"DOLORES IN A SHOESTAND"はこのグループの真骨頂でしょう。1月13日に東京公演あり。
以上、5枚。そのほかにも5枚ほど推薦盤もありますが、ここでは省略。
以上、宜しくお願い致します。。
(8)>みやちゃん
BEST 3
こんばんわ。みやちゃんです。
今年のCD購入は1枚だけですので、聴きなおし3枚で勘弁してくださいね・・・・。
The Bengt Hallberg Trio / 「 Bengt Hallberg At Gyllene Cirkeln 」
(1962年 METRONOME 原盤 DIW −345)
5、60年代のスウェーデンにおけるヤン・ヨハンソンと並ぶ名ピアニストの作品。
ライブの名盤が多数生まれている「ゴールデン・サークル」でのライブ盤。
彼をご存知の方は、相当なスタン・ゲッツ通。
The Fritz Pauer Trio / 「 Blues Inside Out 」
(1978年 MPS 原盤 UCCM-9174)
オーストリアの生まれの彼の代表作。
マッコイ・タイナーのヨーロッパ版的演奏。
70年代ヨーロッパピアノトリオの不動の名盤。
The Mitchell-Ruff Trio / 「 After This Message 」
(1966年 ATLANTIC 原盤 COL-CD-6282)
寺○某氏曰く「駄盤ずらした名盤」クラーク&ボラーン楽団「JAZZ IS UNIVERSAL
」とのカップリング盤で発見。
問答無用なお見事な1枚。
気になる方は、「JAZZ喫茶」で聞いてね。
ではまた!! 。
(9)>KOJIさん
ドラさん、ご無沙汰しておりました。
漸くベスト3枚がまとまりました。
とはいえ、決して今年のベスト3とは言えませんが、いつ聴いてもいいなあ〜と思ったものを選びました。
特に最初の2枚については、リーダーが最近死去したので、もう”ライブ”が聴けないと考えると、胸が詰まる想いです。
●John Stubblefield (ts)--Midnight Sun.
1980年ごろ?マイナーのSutra Records. Stubblefield, Joe Gardner, Kiane Zawadi, Hubert Eaves,Cecil McBee, Reggie Lucas, Cifford Barbaro.
一見フュージョンっぽい内容かもしれませんが、出来ばいはいいと思っています。
Stubblefield はマルチプレーやです。
その後、幾つかのCD作品でも迫力のある演奏をしています・・・
●Hilton Ruiz-- Fantasia (Dedicated to Rahsaan Roland Kirk).
1978年12月録音、DENON。Pharoah Sanders, Reggie Workman, idris Muhammad, Slide Hampton.
RuizがまだMcCoy Tyner流の演奏をしてたときの一枚です。B面のFantasia に尽きます。
それまで低飛行していたPharoah sandersが一役買っています(その後、Theresa
Recordsで大いに活躍しました)。
これにはラテンビートは一切ないです。今年、50代半ばで他界するなんて・・・
最後に、
●Dick Griffin (tb) --A Dream for Rahsaan & More (1978-9?)
これは残念ながらCDしかありません。Konnex Records (Germany, 1994)が販売元です。
一言で言えば、ハッピーな音楽です。Come Dance with Meは心をウキウキさせてくれます。
当時のメンバー・・・Gary Bartz, Clifford Jordan, Stanley Cowell, Cecil
McBee, Billy Hart, etc...
豪華な顔ぶれですよ。マイナーな作品かもしれませんが、隠れた一枚です。
こんなところです。ではまた!
(10)>ねひつじさん
こんばんは。ベスト3、お願いします。
@宮沢昭 / 木曽 (1970・Victor→Think! Records)
以前から熱望していた、宮沢さんの『いわな』(1969)の復刻実現に狂喜していたら、
その翌年に録音されたこの作品もCD化され、『いわな』以上の衝撃を受けました。
佐藤允彦さんと森山威男さんの炸裂は、ほとんどフリージャズぎりぎりですが、
高空へ導かれるような宮沢さんのテナーとフルート、壮麗な空気を感じます。
AJoe McPhee / Liner B (1990・hat ART)
フリージャズの人ですが、曲ごとに楽器や編成に変化をつけ(エコー等も使用)、
独特の間と静けさと拡がりが、夜に聴くと、体に沁み込んでくるアルバムです。
チェット・ベイカーのラストコンサートから感銘を受け、チェットに捧げたという、
トランペットとベースのデュオ「Here's That Rainy Day」には本当に痺れました。
BHugh Lawson Trio / Casablanca (1989・Somethin'else)
ず〜っと探していたアルバムだけに、中古店で偶然見つけた時には思わず奇声。
ヒュー・ロウソン3枚目の作品にして遺作です。S・ワンダーの「My Cherie Amour」から、
共に活動していたと思われるジョージ・コールマンの曲まで、ゴツゴツしたタッチのピアノが心地いいです。
・Mike Gibbs band / Just Ahead (1972・Polydor→Beat Goes On Records)
先日(12月19日)買って、ベスト3に入れようか迷いました、二枚組みライヴ盤。
キース・ジャレット作のジャズ・ロックやカーラ・ブレイ作「ブルースをそっと歌って」など全9曲。
ブラスバンドに、エレピ、ヴァイヴ、シタールなどが絡んで、妖しい甘さが濃厚です。
(11)>マダムさん
今年のベスト3です。
○LUSH LIFE / ROBERTA GAMBARINI & HANK JONES
今年最後、ギリギリでのヒットアルバム。ボーカル盤はこれ。
前作のデビューアルバムも良かったのですが、それ以上の出来か。
特記すべきは、ハンク・ジョーンズのピアノ。88歳でしたか。
そんな歳を感じさせないみずみずしく、生き生きとしたピアノのフレーズを紡ぎだす。
ロバータの歌に寄り添って、流麗に、しっとりと、艶やかに。
歌は肩の力が抜けて、より自然に、よりのびやかに、より滑らかに。
そして、その分、深い味わいを、かもし出している。
ピアノとのデュオと言うスタイルが、最大限、生きている演奏。
ほぼ決まっていた、ジョージ・ベンソン&アル・ジャロウを土壇場でひっくり返したアルバム。
いや、とっても迷いました〜。
○RONNY JOHANSSON / LIVE IN TOKYO
北欧ジャズ。ピアノトリオ。
音大の助教授をしているロニー・ヨハンソンの日本でのライブ盤。
スカンジナビア・コネクションでおなじみの森泰人さんのプロデュース。
明るい光が差し込んでくるような柔らかな音の響き。
その明るさはぺトを髣髴とさせ、叙情性はエバンスのそれを思わせる。
最初のオリジナル・ナンバーで充分、彼の力量とそのセンスと持ち味に魅せられる。
暗い北欧の森から差し込んでくる光のようにさえ感じられる。
ヨーロッパの、そして北欧のジャズの奥深さをあらためて感じる1枚。
これもやはり北欧のピアノデュオの、Olivier Antunes & Jesper Lundgaardと迷った1枚。
○DAVE HOLLAND QUINTET / CRITICAL MASS
昨年のベスト3で出た彼のビックバンドが良かったので即、注目。
クリス・ポッターが光ってます。この人、やはり只者ではない。
ポッターとロビン・ユーバンクスのトロンボーンとの2管。
それにスティーブ・ネルソンのビブラフォンが力強い。
ドラムのネイト・スミスと、ベースとの組み合わせはピッタリで緊張感を盛り上げ、刺激していく。
おまけにキレも抜群。
変拍子で渦巻くサウンドの緊張感、スリリングさは絶品。
ポッターは、時にはフリーっぽいアプローチを見せながらエネルギーの濃いプレイ。
ちょっと重いアルバムではあるけど、一級品。
(12)>ドラ
毎年のベスト3は「ドラ流目立たないけどいいアルバム」から選ぶことにしています。
聴き直してみると、毎回思うことですが選考の基準が”やや甘かったかな”という作品もいくつか出てきます。
でもまあー、その時の気分や好みもあるのでしょうがないとは思いますが・・・。
今年も色々と迷いましたが、最後に残ったのは以下の3枚です。
■BILLY HART QUARTET / QUARTET
billy hart(ds)
mark turner(ts) ethan iverson(b) ben street(b)
2006/HIGHNOTE/RCD-7158(輸入盤)
これは久方振りに背筋がゾクゾクとしたアルバムです。
個性派のマーク・ターナー(ts)とイーザン・イバーソン(p)が実に伸び伸びと演奏しています。
ビリー・ハート(ds)がどっしりと構えていて、安定感は抜群、全て手の内に入れているという感じです。
ベン・ストリート(b)の絡みも秀逸、さすがに実力派のベテラン・ドラマーは一味も二味も違います。
オリジナルが中心とはいえ、曲想も変化に富んでいて飽きさせません。
最初はとっつきにくいかも知れませんが、好きな人にはたまらないサウンドです。
有名なチャーリー・パーカー(as)の(4)「CONFIRMATION」がどう展開されているか、是非聴いて欲しいです。
(3)「CHARVES」や(7)「LULLABY FOR IMKE」のバラードにおけるターナーの表現力も聴きどころ。
ここでのマーク・ターナーは絶好調、先進のテナー奏者としての面目躍如たるものがあります。
ワン・ホーンのターナー節を満喫できるので、最近のベスト・プレイだと思います。
現在のテナー界では個性的という点で頭一つ抜けている存在です。
■MICHAEL CARVIN QUARTET / MARSALIS MUSIC HONORS SERIES
michael carvin(ds) carlton holmes(p) dezron douglas(b)
marcus strickland(sax) branford marsalis(sax)(3)
2006/MARSALIS MUSIC/0874946000123(輸入盤)
”Marsalis Music Honors Series”の1枚です。
このマイケル・カーヴィン(ds)は意外な人選だったです。
知る人ぞ知るのドラマーでほとんど知られていないのではないでしょうか
サックスは注目のマーカス・ストリックランドを起用、プロデューサーのブランフォード・マルサリスも1曲参加しています。
決め手はマルサリスの(3)「PRISONER OF LOVE/BODY AND SOUL」の一発、このバラードが素晴らしいです。
ミディアム・テンポで演奏されるチャールス・ロイドの傑作(5)「FOREST FLOWER」も聴きどころ。
選曲も変化に富んでいて面白いし、しっとりとしたリズム・セクションに支えられたサックスの響きが心地良いです。
パタパタとしたドラムの音色に意外な存在感があり、アナログ的な現実味を感じました。
マルサリスはもちろん、ストリックランドが好演、全体的に落ち着いた雰囲気を持つ実にいいアルバムだと思います。
ピアニストのカールトン・ホルムズにも注目しました。
■METHENY & MEHLDAU
pat metheny(g) brad mehldau(p)
larry grenadier(b)(4,7) jeff ballard(ds)(4,7)
2006/NONSUCH/79964-2(輸入盤)
これは何度も迷った末にどうしても外すことが出来なかった1枚です。
聴くたびに新鮮、絶妙の間合いとインタープレイは心の琴線に触れてきました。
このパット・メセニー(g)とブラッド・メルドー(p)の組み合わせはタイミングといい絶好の企画で、仕上がりも最高。
二人共に独自の世界を持っているので聴き応えは十分、特にプロデュースしたメセニーには意欲を感じます。
才気溢れる両者のコンビネーションも抜群で、これほど相性がいいとは思いませんでした。
デュオの名盤として後世に残るのは間違いのないところです。
(4)、(7)はそのままメルドー・トリオ+メセニーで変化を持たせていますが、この構成が微妙・・・。
好き嫌いは別にしてもジャズ・ファン必聴のアルバムなんてそうそうあるものではありません。
2000年代のジャズを語るには欠かせない”「歴史的名盤」になる”との予感がしています。
・・・と、紹介しましたが、今ではほとんど確信に近くなりました。
(13)>いくちゃん
BEST3......今年も小休止ですかなぁ
どうも新しいCDなんかには食指がのびませんわ(^^;)
どうせまた同じようなことやってんだろ。。。っちゅう先入観がありますな(^^)
しかし、JAZZではありませんがエエDVDみつけました。
「Live in Montreal」Tito Puente
「Poncho at Montreux」Poncho Sanchez
どっちも最高だす。
titoの「Morning」観られるだけで幸せっす(*^_^*)
ただどっちのDVDもリージョン1なんで普通のプレイヤーじゃ再生出来ないです。
それが唯一の難点ですわ。。。。
(14)>GAKOさん
さて,ベスト3です。
例年通り,総括から。
今年は,上杉亜希子さんと佐藤允彦さんのデュオ・ライブでスタートしましたが,後が続かず。
来年は,もうちょっとライブにも出かけたいものです。
CDの方は,意識的に毎月買ったので,新旧取り混ぜて100枚弱。
内容的にも,収穫はありました。
そんなもんで,ベスト3も悩みました。
*Pat Metheny & Brad Mehldau “Metheny Mehldau” (Nonesuch)
結局,外せなかったアルバム。Metheny と Mehldau がこんなにピッタリくるとは思いませんでした。
惜しむらくは,全編,ギターとピアノのデュオで押して欲しかった。
*Omer Avital “The Ancient Art Of Giving” (Smalls Records)
Avishai Cohen と Mark Turner のフロントがバッチリ。
特に,Avishai Cohen は今年注目したトランペッターとなりました。
*Guido Manusardi “No More No Less” (Sound Hills)
ピアノ・トリオのアルバムで,特徴がないのが特徴だけど,ごくオーソドックスにスタンダードを弾いてくれたに好感を持ちました。
(次点)
最後まで,争ったのは・・・
*Massimo Salvagnini “U” (Velut Luna)
これもオーソドックスなテナーで,“Mancinidry” と合わせて,今年の収穫のミュージシャンでした。
*Kasper Villaume “Hands” (Stunt)
Villaume のピアノと Chris Potter のサックス。Chris Potter は目の離せないサックスになりました。
*Christian Jacob “Controdictions” (Wilder Jazz)
最後まで,ピアノ・トリオ枠を争ったアルバム。
(15)>miyukiさん
悩んだのですが、私のベスト3を決めましたので、よろしくお願いします。
○THE GENTLE RAIN / MANHATTAN TRINITY (2006年 M&I)
Lewis Nash (ds)、Cyrus Chestnut (p)、George Mraz (b)
テクニックばかりに頼らないチェスナットのピアノがいいです。
原曲を割とストレートに弾いていますが、彼自身の味をうまくつけている思います。
また、歌心あふれるベース・ソロも魅力です。
ともすればBGMになってしまうかのような感じもしますが、よく聴くとBGMでは終わらないものがあると思います。
○DUKE ELLINGTON / MONEY JUNGLE (1962年)
Duke Ellington (p)、Charlie Mingus (b)、Max Roach (ds)
ちょっと異色、というのが第一印象です。
ピアノとベースとドラムがぞれぞれ強烈な自己主張をしていますが、それらが一体となって迫力があります。
エリントンは強烈なタッチで、チャールス・ミンガスは攻撃的とも言えるような鋭さがあります。
そこにマックス・ローチが加わって、刺激的な演奏です。
○COUNT BASIE / BASIE JAM (1973年 PABLO)
Count Basie (p,org)、Louis Bellson(ds)Ray Brown(b)、J.J.Johnson(tb)
Irving Ashby(g)、Eddie "Rockjaw" Davis(ts)、Harry Edison(tp)、Zoot Sins(ts)
今年は何故か、カウント・ベイシーをよく聴きました。
その中でも気に入ったものです。
ユーモアと粋があると思います。そして、ジャム・セッションならではの雰囲気が楽しめます。
ベイシーのオルガンもいいです。
そしてたまに入るベイシーのポロンポロンというシングル・トーンが独特の味わいを出していて魅力を感じます。
(16)>intruderさん
お初にお目にかかります、intruderと申します。
GAKO様の掲示板に、上半期の「ベスト3」を掲載していただいたので、こちらへも投稿させて下さいませ。
1:「Cubium」Hitomi Nishiyama Trio / Spice of Life / SOL JP-0003
「Jazzの専門店 ミムラ」の店主に、『中々良いからLiveにも、聞きに行ったてぇ〜。』と薦められてLiveに通うようになりまして。
その3ヵ月後には、横濱ジャズプロムナード・コンペティションでグランプリ。
半年経ったら、全国デビューという事と成りました。
ヨーロッパピアノトリオ風な演奏でスウェーデンにて同国トップミュージシャンとレコーディングです。
2:「Jazz and the New Songbook: Live at the Madrid」Carmen Lundy / Afrasia Production / 13742
Carmen Lundyの新譜、2005/2 LAでのLive録音、2枚組、自作曲ばかり歌いまくります。
同じ内容のDVDも発売されていまして、動いているLundyを初めて見ました。
3:「A Brand New Silver Dollar」Peter Nordahl Trio / Spice of Life / SOLJ-0022
上記、西山瞳さんのブログの「スウェーデン レコーディング日記」で、出て来た方で、かなりのイケメンだそうです。(^_^)
大阪某CDショップで、決算バーゲンで見つけて、入手。
自作曲の他、ミンガスやジャレットの曲などをやっております。
次点:「Voyages」Joelle Leandre & Masahiko Satou / BAJ Records / BJSP-0001
佐藤允彦(P)とJoelle Leandre(B)のデュオ、一騎打ちフリー8本勝負。
(17)>jazztenor-ssさん
ドラさん、みなさん、こんにちは。去年から参加の jazztenor-ss です。
ベスト3決まりました。
・Branford Marsalis ” Braggtown”
やはりこれは、はずせません。正直いって、前作の"Eternal" が個人的には今ひとつだったんで、今回のこのアルバムには、大満足です。
これほど密度の濃い、しかも熱くなるアルバムは久しぶりです。ブランフォードは楽器のテクニックが素晴らしく、何でもこなせるんですが、こういったぶち切れたソロをすんなり演ってしまうところも大好きです。
・Marcus Strickland "TWI-LIFE"
マーカス・ストリックランド、本当に素晴らしいです。
マーカスは、アドリブが強力というのは当然なんですが、曲がまたすごいです。
ほとんどが変拍子ばかりなんですが、メロディーの美しさやカッコ良さで、むずかしさを感じさせません。
それと、このアルバム、ジャケットがきれいです。部屋に飾っておきたくなるような美しさです。
ここ数年で購入したアルバムの中では、一番だと思います。
ロイ・ヘインズの"Fountain of youth"でのマーカスのプレイも素晴らしく、このアルバム”TWI-LIFE” と悩んだんですが、今年の新譜という事で、"TWI-LIFE" を選びました。ロイ・ヘインズの方は、2,3年前に出てたみたいなんですが、発売年に購入していれば、間違いなくその年のベスト3に入ります。
・Rich Perry "at The KITANO 1"
リッチ・ペリーは、コンスタントにアルバムを出しているみたいなんですが、どのアルバムも安心して聴けます。
特別ハデなプレーをするという訳ではないのですが、ともかく良いです。
楽器のコントロールがしっかりしていて、いい加減さがないというか、確実に吹ききっていて、ふところの深さを感じます。
僕は、趣味でテナーを吹いているんですが、リッチ・ペリーの音やフレージングは、とても勉強になります。
今年のベスト3はこんな所ですが、コルトレーンの"Live at Showboat" これも素晴らしいです。
コルトレーンは、個人的には別格としているので、このアルバムはランク外としました。このアルバムはプライベート録音で、音はあまり良くないので、コルトレーンフリークむけでしょうね。<笑>
それではまた来年も宜しくお願いいたします。
(18)>Imukさん
ガコさん、おめでとうございます。
大阪は暖かいお正月のようですね。こちらもなんと8度とかになってすごい暖か!
ドラさんとこへ、ベスト3を投書しようとおもったらもう閉鎖してました。
そんなもんで。こちらへさせていただきます。
1 Larry Wills Trio / "the big push"
Larry Wills, Buster Williams, Al Foster
2 Manu Katche / "Neighbourhood"
Tom Aszstanko, Jan Garbarek, Marcin Wasilewski,Slawomir Kurkiewicz, Maun
Katche
3 Esbjorn svensson Trio / "e.s.t.viaticum"
Esbjorn Svensson, Dan Berglund, Magnus Ostrom
and "do it" Poncho Sanchez
"Live at Jazz Standard" Bill Mays Trio
などが、あがりました。
結構新譜は聴いたんですけどこんなところで手をうちました次第で。
では皆さんよいお年を!
(19)>東風28号さん
ベスト3です。
NO TRUNKS/東風28号
■Jamie Saft Trio / Trouble
ジョン・ゾーンやデイヴ・ダグラスとの共演で知られるキーボード奏者の興味深い新作。
副題にPlays Bob Dylanとあるように全曲ディランのカバーで占められている。
2曲ではゲストヴォーカルも加わるがその内の「やせっぽちのバラード」は元フェイス・ノー・モアのマイク・パットンだ。
それほどディランを愛聴している訳ではないが大好きなアルバム「オー・マーシー」から2曲が選ばれている。
トップの「お前の欲しいもの」はピアノ、ラストの「自惚れの病」はハモンドオルガンで奏でられる。
共に胸がしめつけられるほど余韻の深い演奏。
■hat / hi ha
スペインのピアニスト、セルジ・シルヴェントを中心にギター、ベース、ドラムからなる若手4人組のデビュー作。
1曲目アルバム表題曲の浮遊感漂うフェンダーローズとギター。
やがてピアノにチェンジして舞い上がるその様のカッコいいこと。大西順子を彷彿させる。
全体にローズを優先させている作品だがもう少しピアノの出番を多くすればよかったような気がする。
しかし要注目のバンドには違いない。
■Andrew Hill / Time Lines
1986年に開催されたお祭りジャズの一大イベント、第1回「マウントフジ・ジャズフェスティヴァル」の初日、アルフレッド・ライオンの誘いに応じてヒルは初日のステージに登場する。
89年にはブルーノートに最初の復帰もしている。そして、2度目の復帰である。
モンクに一歩も劣らぬ個性的なピアノスタイルと作風は健在。
若手3人に混じってトランペットはチャールス・トリバー!
なんとトリバーもブルーノートからのデビュー作を間もなく発売するそうだ。
ジジイの音楽に成り下がった日本とは大違いのアメリカ・ブルーノートには頭が下がる。
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2005年、みんなのベスト3
(5)>大吉GUYさん
ご無沙汰しています。ベスト3にお誘いいただきありがとうございます。
では,早速……
@LIVE/THE WOODEN
GLASS featuring BILLY
WOOTEN
こんなにノリノリでコテコテのヴァイブ聞いたことありません。ヴァイブ,
オルガン,ギター,ドラムスのライブ盤。とにかく素晴らしいです。
A乙女の祈り〜Classic
in
Bossanova/シンガース・スリー,池野成秋とプレイ8
クラシックのボサノバ・バージョンに,ネスカフェの♪ダバダ〜でおなじみ伊集加代子のスキャットを乗せてます。
ジャズじゃないかもしれないけれど,文句なしに名盤だと思います。
B4
NO SUCESSO/BRENO SAUER
QUARTET
ブラジル発ヴァイブでジャズ・サンバ。「夜のストレンジャー」まで聞けて爽やかな名盤です。